第47話 お泊り! ①
土曜日、モーニングタイムを終わらせたら、カウンターで待ち構えている綾乃を連れてご両親にご挨拶することになっている。
昨夜、突然決まってしまった。
綾乃がお泊り旅行の報告?をしたら、挨拶がまだだと言うことになったらしいので…
まだ、お宿の予約取れてないんですけど。
まあ、遅すぎるぐらいだったんだけれどね?
人様のお嬢様に手を出して、なんの挨拶もなしでは不味いよね?
車を出して、さあ行きますか?
ルンルン気分の綾乃。
少し憂鬱な私。
正式な挨拶では無いとはいえ、緊張しますね。
応接室で、ご対面。
普通の挨拶から、お付き合いのご報告まで恙無く終わらせたところで、爆弾発言が!
「ところで、我が社の子会社の基幹システムは君が基本設計したそうだね?」
お父様の発言で、初めて気がついたよ。
思い出した、
最初に起業して買収された会社で開発したシステムの事を。
今でもシステムメンテナンスを請け負う会社を立ち上げて、一人社長として経営しながらメンテを請け負ってる。
あの買収先が、香坂家の関連会社だったのね?
知らなかった。
喫茶店終わらせた後のスキマ時間でリモートメンテナンスしてるからね。
うわ〜、冷や汗が止まらない。
どおりで、お付き合いにクレーム付かなかったわけだ。
終始ニコニコ顔の綾乃。
もしかして、最初から全部知ってたのかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます