第32話 自習室、始めました その4

片付けの洗い物を僕と友樹君とでしていると、


「姉の事なんですけど………、何かありましたか?さっき、『ジンさん』って?」


「あ〜、ごめん、報告まだで。一昨日プロポーズしてOKもらった。」


「………まぢですか〜?けしかけたのは僕ですけど、大胆ですね?あんな姉で良いんですか?かなり天然ですよ?それに、プロポーズ受けたのは、最近ちょっと訳ありだったからだと思うので……」


「うん、綾乃を逃したくなかったからね。夏休み少し前から挙動不審だったよね?」


「……訳は、姉が時期が来れば話すかもしれません。プロポーズの件は、また後で、良ければ詳しく教えて下さい。」


片付け終わったところで、


「反省会を始めます!」


何故か綾乃が仕切り、


「意見があったら、お願いします!」


各自から、食事内容はここまで豪華にしない方が長く続けるなら良さそう。お弁当タイプの配膳とプラス一品か汁物位で十分。お土産は不要なのでは。受け入れ人数が増えた場合の配置や皆が手伝いに来られない時の対応を心配する等の声が出た。


僕からは、ボランティア保険加入の確認をしたら、学校で全生徒加入しているので事前に届け出るだけで済むとのことで、有難かった。交通費を申し出たら、皆定期券が使えるからと固辞された。


明日も、皆んな来られるとのことで打合せ終了し、綾乃を送りたかったのだが弟君がいたので店先で解散となった。

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