第31話 自習室、始めました その3

子供達にも配膳手伝ってもらって、各自大皿からお好みで取り分けたら、声を合わせていただきますの挨拶。

今日のメニューはお子様ランチ風ハンバーグプレートと大皿のパスタ、唐揚げ、サラダ。デザートにフルーツゼリー。

僕達4人も同じメニューで。


最初は静かに、慣れてきたら騒がしく、楽しく食べ進んだ所で、


「みんな、簡単に自己紹介してくれるかな?名前と学年だけで良いからお願い。僕は子供食堂店主のイチロウです。」


それぞれ名乗って、今日来てるのは幸子と良太姉弟、こちらは売れ残りナポリタンパックの子で4年と1年生、翔君5年生、母親と幼女美姫ちゃん3歳と兄健太君2年生兄妹。


大皿はお代わり自由で、皆んな、満足出来たかな?


食後のデザートゼリーを配りながら、


「明日から金曜日までの予約は、帰る前にこのノートの日付の所に名前と、家族分はその名前を全員分書いてね!急に来られない時は連絡してね?」


帰りにお土産のトーストとジャムのポーションと、残った唐揚げが入った紙袋を一人一袋渡してお見送りして、今日は終了。

幼女美姫ちゃんは、お姉ちゃんと離れたくないと駄々をこねていて、綾乃は何故か嬉しそうだった。


子供、早く欲しいかもと、思った瞬間だった。

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