第28話 観覧車デート再び
自宅までお迎えに来たジンさん。
玄関先で両親に挨拶した後、割とアッサリと解放されて彼の車の助手席へ。
「よかった〜、挨拶長引かないで。」
「ええ、ホッとしましたか?」
「した!第一関門突破かな?」
ホントに、ホッとした感じのジンさん。
「今日の予定だけど、」
走り出す前に、ナビ画面をタッチする。
ルートと経由地が表示される。
「中華街、赤レンガ倉庫、観覧車?」
「その通り、最後に観覧車が見えるシティホテルのデイユース予約とってあるからね?」
ホテル………
胸元に抱えた、昨日買ってもらった帽子を握りしめる。
「期待、してるよ。昨日の話の続き。」
それって、勝負下着と、一緒にシャワーだよね?
順調に車を走らせ、一気に目的地へ。
まずは予約したホテルの駐車場に。
まだ10時、車を置いてチェックインだけ済ませて、ホテル併設のブライダルショップへ。
キラキラ光るショーケースの一画。
既成からオーダーまで、色々なデザインの指輪が並ぶ。
「うわ〜、綺麗っ!」
一つトレーに出してもらい、付けてみる。
わ〜外れない〜とか、言ってみたい。
「外れないとか言わないでね?今日は下見だからね?念の為!」
「う〜ん!」
私って、そんなに分かりやすいのかな?
ウエディングドレスを横目に、名残り惜しくも中華街へ。
少し早い時間のランチコースを楽しんだ後、ゆっくり歩きで赤レンガ倉庫へ。
アクセサリーを彼のチョイスでいくつか買ってもらった!
ネックレスは、その場で彼に付けてもらった。
まだ昼なのに、観覧車はそれなりに混雑。
ドキドキしながら、列の最後に並ぶ。
順番が来て、手を繋ぎ直して並んで座り彼を見上げる。
昨日の事を思い出しながら見つめ合った。
「今日は、外の景色を楽しもうか?」
チョットだけ残念、でも外から丸見えだからね?
今日は日曜日、カップルだけでなく家族連れも多い、
私達はどんな風に見られてるのかな?
タクシーで、ホテルへ。
エレベーターの中でニコニコ顔の私を見て、彼が、
「今日もごきげんだね?」
内心は不安だけど、今日は余裕を持って彼を受け入れるんだと誓って部屋に入り、昨日の続きに期待して扉を閉めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます