第27話 デート再び
ジンさんに自宅近くまで送ってもらい、無事帰宅。
改めて、恥ずかしさが込み上げてくる。
門扉から玄関を歩く間に、どんな顔して両親と話せば良いのか迷う。
居間に一人でいた母が、私の様子を見ていきなり、
「どうだった?感想は?痛かった?!」
………私は、酸素不足のお魚達の様に口をパクパクさせてから、
「ななななな、なんでででっ!わっ解るのよっ?!」
「そりゃ〜、私の娘ですもの。それに、貴方は解り易すぎるのよね?」
「………お父さんにだけは!」
「無理ね!お父さんにもバレバレね。でも、解っても知らん顔するように言い聞かせてあるから安心して?」
安心出来る要素が全然ないんデスケド?
「それで、どうだったの?」
「うん、痛かった。あと、プロポーズされてOKした。明日、婚約指輪の下見に行ってくる。」
「さすが私の娘、私とお父さんの時と同じね。まあ、私達は大学生だったけどね。
今度、キチンと彼を紹介してね?
そっか〜、あんなにちっちゃかった綾乃がプロポーズされたか〜。まあ、今でもちっちゃいけどね?」
「おかあさん?ヒドい!」
母よ、二人の体験を娘に話して宜しいのですか?
そそくさと、自室に入り明日のデートの用意。
真っ先に、勝負下着を確認!
ブラを掲げてニンマリする私?
服装は、色違いのワンピにして、後は今日と同じだね。大人っぽい装いをしたいけど、私服あまり持ってないから。
明日少し買おうかな?一緒に選べば良いよね。
アクセサリーも揃えないと。
準備しながら改めて今日を振り返り、じわじわと込み上げてくる幸せを噛み締めた。
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