ある日の気分

なんかもう疲れた

自分に疲れた

誰かのために何かをした過去の自分を否定したくない

誰かを助けた過去の自分を否定したくない

でももう疲れた

その誰かには結局なにも伝わらない

その誰かは結局なにも変わらない

そうじゃない

そんなことのために俺はそうしたんじゃないそうじゃない

俺はそんなんじゃない

そんなものいらない

そんなこと望まない

伝えたいことと伝わってしまったこと

伝えたかったことと伝わったこと

何もかもがそうじゃない

何より俺がそうじゃない

なんかもう無理だ

俺を保っているのが苦しい

俺でいるのが苦しい

いっそ狂いたい

もう狂ってしまいたい

そう思ったけど俺はもう狂っている

これ以上ないくらいに狂っている

だからもう狂えない

泣きたいほどに狂いたい

頭おかしくなって俺がぶっ壊れてしまう前に狂えばいい

けれど俺はもうこれ以上狂えない

生まれた時からいつまでが普通だったのかと考えてみた

たぶん八歳くらいまでは普通だった

それからはもう狂っている

何かが狂っている

助けなんかいらない

なにもいらない

ただ狂いたい

何もかもが狂っている俺を狂わせてほしい

何でもいいから狂わせてほしい

じゃなきゃ普通に殺される

普通の考え方が俺を殺す

もっと狂っていなきゃならない

じゃなきゃ俺は誰かを嫌いになる

俺がしたことで誰かを嫌いになる

誰かのためにしたことが俺にその誰かを嫌いにさせる

誰かを助けたせいで俺はその誰かを嫌いになる

見返りなんていらない

礼なんていらない

やさしさなんていらない

結果で見せてくれればいい

きっとそれがもう見返りなんだろう

見返りを求める自分が嫌になった

結果を出してくれない誰かに対して俺がその誰かを嫌いになるのが嫌になった

何もいらないから狂いたい

心がぶっ壊れてしまう前に狂いたい

それは誰かには出来ない

俺にしか出来ない

心を壊す前に俺が狂うしかない

もういいよと思いたい

もういいよで済ませたい

狂っているからこそ早く狂いたい

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