第7話 モフモフの月兎達
小さな声の主は、モフモフのとっても可愛らしい、お月様でお餅つきをしている小さなウサギさん達でした
そう……!この七夕のために
”早くに店仕舞いしなくっちゃね!!”
とっても頑張って働いた月兎さん!
ペッタンペッタンお餅つきをし終わってから天帝の元に
ぴょこたんぴょこたん大急ぎで駆けつけ、天宮に着いたばかりの可憐なうさぎさんグループだったのです
グループをまとめる、ちょっと他より大きめのウサギさんは〜
巨人のカミサマの間に挟まって、更に更にちっちゃくちっちゃく見えました
「私達に良い案がございます」
「なんと!!」
がっはっはっはーーーーー!!
「何とまぁ身の程知らずな」
「ハハハハハこの様に小さなものたちに?!」
「嘘だろう?」
「天帝を謀るつもりか?」
ザワザワザワザワーー……
その場の神仙や武神の間に不穏な空気と嘲笑が流れます
全くもって酷いお話しです
誰もが尻込みしたくせに
イザ自分達よりもか細くちいさなものたちが名乗りを〜
勇気を振り絞り発言をしたのに貶すだなんて、全く随分意地悪な神様達です
「申してみぃ」
「はい」
ウサギさんの代表は大きくすぅっ〜……と息を思い切り吸い
お仲間のモフモフのウサギさんと、ヒソヒソ話し合った奇想天外なアイディアを皆の前で朗々と堂々御披露しました
心臓なんてドキドキなんです
小さいですからね?
だけども、お髭をフルフルとピクピク震わせながらも必死に声を上げました
だって織姫と彦星の『七夕の』
ず〜っっと、2年越しの大切な恋を応援していたのですもの
彼等の恋の実現にウサギさんは怯みません
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます