第6話 神様の親子喧嘩
「はぁ?!無茶言わないで下さい!!」
「ナタ三太子よ、だってお前は息子なんだし?
だからさー、父さんの言う事を聞きなさい」
七福神の一人でもある、宝船にもアルバイトで毎年お正月に東方に向けて乗船している毘沙門天
神通力「威光」〜で息子にパワハラ光線をビビビと放射しました
ゲッという顔で大変に綺麗な小顔の美青年〜
やや少年の面差しを残す、絶対に彼の遺伝子を引いているとは思えない、繊細で美しい容貌の若い武神は更に嫌そうにフンッとそっぽを向きます
「いつも自分の都合のいい時ばかり当てにしないで下さい!」
ぷいっつ
その通り
怒りはごもっとも
しかし案外頭脳明晰な多聞天〜が、荒ぶる神でつとに知られる彼ですら一目置く超武闘派の息子……!
ナタ三太子とキャンキャン押し付けあうこの状況はもぅ収拾がつきません
誰も制止出来る者などおりません
「無理すぎるだろ!」
「彼等すらこうならば、自分達などダメに決まってるさっ!」
他の神々は”やる気”〜
モチベーションが思いっっ切りしゅるしゅるしゅる〜〜〜〜〜〜!
ザザザと引きまくります
絶対そんな仕事やりたくないっっ!!
「誰か良い考えはあらぬか!」
シン……
天帝陛下の響き渡る声に、静まり返る天上界
誰も彼も声を出しません
「私に妙案がございます」
その時
とても小さな、か細い声が地面より致しました
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます