第4話 アリサの答え

 時刻は16時27分を迎えた。アリサの前に立つ競輪の神様。


 そして、勝利への切符車券を持ったアリサ。二人は特観席で対峙していた。

 競輪の神様がアリサへ問いかける。

「では、アリサ。キミの回答を聞きたい。まずは2車単の予想から」

「OK」と言ってアリサは、最終12レースの車券を取り出す。


「2車単は、本命が①②③⑦のBOX。穴目の予想が、④⑦⑧⑨のBOX」

「うむ。では、3連単の答えも聞かせてくれ」という競輪の神様。


 アリサは次に3連単の車券を取り出す。

「3連単の本命は①②③⑦のBOX。それに②⑦-②⑦-①④⑧。①④-①④-②③⑦⑧。これで勝負よ!」

 、アリサの声が震えていた。彼女が回答を神様へ示した直後だった。

 名古屋競輪場内に入場曲が流れ始める。それと同時に選手紹介が始まり、決勝戦のメンバーが競走路バンクへ登場し始める。

「頼むわよ」と呟くアリサ。いよいよ、運命の決勝戦が始まる。

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