1章 金塊と少年 「に」

 鳥のさえずりが木々の狭間から聞こえ、汗ばむ背中、みなとは優雅とは言いにくい朝を迎えた。昨日、ずいぶん歩いたおかげで足腰は悲鳴を上げ、土の上で寝た為、背中は鉄板よりも固くなっていました。みなとは、寝ぼけた目を擦りながら川で顔を洗おうとしました。太陽に照らされてキラキラと輝く小川。しかし、その川は透き通っておらず、深紅の三途の川のようにひどく濁っている。みなとはもう一度目を擦ったが、小川の色は変わらない。みなとは、すぐに眠気は飛び、逆に肝でも舐めたような気持になった。そして、川上のほうに、死んだ人のようなもの(それは、佐助だと思われるが、腐敗が進みハエが群がっている為、近寄ることは諦めた)を見つけ、その者の血が小川を紅く染めているとすぐに気づいた。みなとは、この山の中で恐怖を感じました。そして、みなとはすぐに小川を下りました。

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