1章 金塊と少年 「は」

 みなとは焦っていた。金塊なくして、親友消えし、本当に踏んだり蹴ったりである。呆然としているだけでは事は進まないと考えたは、とりあえず佐助を探し始めた。

「おーい、佐助。どこいるの?」

みなとは、声を出し、叫びに叫び、喉が枯れてもなお、叫んだ。そして、みなとは山で迷子になってしまった。もう右も左もわかりません。

「どうしよう。迷子になってしまった。こういう時は、川を探すのが鉄則だよね?」

みなとは佐助を探しながら、川もともに探すことにした。

 日が暮れ始め、空が黄金色こがねいろになったころ、どこからか、ドンブラコ、ドンブラコという音が聞こえてきた。そうです。川を見つけたのです。みなとは最後のヘトヘトな身体の中、力を振り絞り、川に走って向かった。

 

 みなとは、小川に着きました。日はすでに暮れてしまい、辺りは暗がりに包まれている。みなとは、枯れた喉をひと時でも早く潤すため必死に水の中に顔を沈めました。水の中は黒く濁っており、鉄でも舐めたような気持になる。みなとは、それでもと水を飲みました。みなとは、水を飲み、生き返ったような気持になりました。そして、その場で夜を過ごしてしまうのある。

ぐーぐーすぴーすぴー、みなとは眠っています。

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