第七章。お金の流通量
7.1. 夏祭りの閉幕の発表を
「此奴アイロンみたいに作られたんだってな。だから服の側に疑われずに置かれてる」
「うん。思った通り熱吸収の仕組みに爆発する奴だね。より細い電線で主の電線と丁字の繋ぎ目を作って回路全体の抵抗を強化して熱を高めるのさ。此奴を取り抜くには南側の電気を消しとくしかない。でもゆっくり消した方が良い」、私の言葉を把握した後の澁薙君が早速外に戻り南側を照らす二台の発電機を一段ずつスイッチオフした。南側の光が段々暈け、真っ暗になっちまった際に、警官にカンテラを貸して貰い、ちゃんと爆弾に近づけずに置いた。純彦達も南側の真っ暗な様子を知って電気体験の屋台からの工具をここに持ってきてくれた。ゴムの手袋をはめた私がこれから『切除作業』を始めた。
発電機が動きを停止した故に、電流も止まり熱吸収の過程も中断されていた。此奴の『アイロンの蓋』を最もゆっくり開けた時、此奴があまり複雑じゃなく造られて私達の安堵の溜め息だった。ただダイナマイトを包み込んだ羊皮紙の二つの巻きが火種とする紐に縛られ主な電線に繋がれた爆弾。熱伝導率が高い鉄の盾を使って外の電線からの熱を吸収すると分かったね。この爆弾を解除するには火種を役する接続電線を切るだけだが、私達の粗末な工具や、ちらちらの光の事情に対し、細い電線を一発切るのが簡単などころか、むしろ電線をぼろぼろして余計な摩擦のせいで突然の爆発が起こることもあるでしょう。だから、電線の切断は血管の手術と同じ行うのが間違いない訳で、澁薙君と降恆ちゃんと冷静満々の警官に頼んだの。
第四楽章が盛り上がりに届いたことによって私達は何よりも焦ったり慌てたりすることになっちまったの。小田原を騒々しくした二つの祭を開いた私達も、医療に魅せられた豊かなカップルも、犯罪者を何人も逮捕した警官も生まれて初めてこんなに厳重なことにしか合わなかった。あの三人は手が電線の切断の間に震え捲ってきたのが、私達と同じなのは胸の奥で太鼓の音が大幅に聞こえるほどの心拍。洋燈のちらちらする明かりのせいも私達の視力を結構減らしちまい危険を問わず爆弾に近付かせるしかなかった。
二人の警官は豊かなカップルが気軽に切れる為、勇気を全部出すように爆弾の上に上半身を乗り出し接続電線の繋ぎ目をしっかり握っていた。澁薙君と降恆ちゃんは短刀を最も鋭いバージョンにしてそれらの先だけで繋ぎ目の三つの端の周りを円形に切り込んだ、内の金属の糸に及ばない限り。そして、三つの円形を繋ぐT形を切り込み、あの中の被覆を蛇の皮のように剥ぎ、銅と銀から出来た神経のような束を明かした。この丁字の繋ぎ目を解けるかどうかも問題じゃなく、あの爆弾に電気を伝える金属の糸の束をきっぱり斬るだけで爆発の脅威がこれから消えてきた。短刀の上下の断固な一切りは既に爆弾を無害なアイロンに化かした。金属の束を丸出ししたT形の繋ぎ目をこのままにしたのは警察の調査の写真を撮る為だった、取り除かれた爆弾と共に。服装の屋台にいる全員も生まれて初めて一番大きな安堵の息をすっきり吐いてきて、その時にどれほど凄く汗をかいていたのかも気付いた。汗が爆弾に滴らず運が良かった。
「皆ご苦労様でした。ちっちゃい一個の爆弾だけは命懸けほどの任務を全うさせたなんて」
「お患者さんの癌を切るのと同じじゃん、まっちゃん?あのような腫瘍はちっちゃいけど全ての臓器に災厄な影響与えんだ」
「あの腫瘍を見付けて除くなら貴方だけじゃなく組が協力したもんね」と降恆ちゃんが言った。
「でも前に言った通り、お前達がどこの病院にも一緒に雇って貰えるんだ。あんなに冷静で大胆なお医者さんは滅多に見つからんぞ」
「そうよ。ナギ君が自分の恋人ちゃんに命懸けの危険を構わず完成させ切る心理を持ち方を教えて、今のツネちゃんになったの」
「また大袈裟に褒めたわよ、ここを救ってあげても。一方、二人共はさすが『花火團』の頭脳だ。20分の花火大会の間にこの地の統計を凄く求める難しい問題を12分で解けたの」
「でも残りの8分は二人共の輝く時間なんじゃないの?停電でありながらまだ有効でいつの間にも爆発出来る爆弾を」
「更に花火がまだ打たれてるんです。こんなに若いお前達は自分の大作品を守り切り得て偉過ぎですよ」と言った警官、解除された爆弾を持ちながら。「では私達はこの爆弾を派出所に運んで、そして横濱の警察と協力して最近の放火事件に係るかどうか調べてくる。結果はなんと出来るだけ速くと望んでおります」
「はい。警官のお二人も協力して下さったんです。当たり前の義務ですが、お二人のカンテラと大胆さのお陰で大変助けてました」
「それじゃ僕も付き添ってきたいと思います」と求めた降恆ちゃん。「とにかく案内係の組長ですから。さっき森本さんに馬車を準備して貰うと手紙を送りました」
「またお鳥ちゃんに任せたのかね」と弄りっぽく言った澁薙君。
「うん。貴方の鳥が上を行き来してお客様の注目を浴びてたの。前から彼奴らを練習し上がって、迷惑を掛けなくて上手かったわ」
「原崎さんも手伝ってくれたよ。ここはただの散歩の更地じゃなくて広場なんだ。ここも緑に近いから公園らしさを加えたかった」
「ここは貴方の家じゃなーいの」と降恆ちゃんが可愛く返事したのちに、二人の警官と鳥居まで付き添うことにした。私達の閉幕の発表に間に合って帰ってくると望んでいた。
「やばっ。チサトちゃん達に信号を」、私達が坂の階段に戻り、第四楽章をいよいよ終わらせる楽団と一緒に「私達が爆弾を取り除いた」って身振りで川の真中にいた化学組に伝えようとした。幸い、智埼ちゃんと皆は私達の向きにずっと眺めて今の事情を知りたい顔をした。だから今夜の花火大会の時間をわざと5分で延長したよ。楽団も智埼ちゃん達の意図を把握した故に、私達と一緒に信号を上手く伝える為に、第四楽章の盛り上がりのフレーズを再び奏で、鼓とトランペットの音を拡大し、『本当の最後の爆発』を宣った。一方、私達三人は親指を立てる拳を作った時、ようやく化学組は花火大会をあのフレーズが終わるまで続けた。
もう最後の六発の花火が一斉轟音を発いた時、芝生に25分ほど座っていたゲスト達がいきなりあまり喜ばしくなくてなんとかの残念を見せる顔をした。「夏祭りはここまでだ」と同じ感じを抱えているでしょうね。ゲストの皆にあの閑散そうな表情をそっと消しちまうには彼らの間の罅隙を縫って進み彼らに興奮の表情を取り戻させてきた。観客の群衆を見守り抜いた笠人君と案内係の皆も河川敷と酒匂の境界線で私達三人と再び合流した。
「皆様、先ほどの多彩な花火大会が一週間の夏祭りを完結させることになりました。では楽団、警官、案内係もお座り下さい。この目立つ催しを閉幕するのは勿論渡邊雅實と絲島純彦にお願いします」、智埼ちゃんが拡声器で知らせた。智埼ちゃんの小舟に乗るまでわざわざ川を漕がず、私と純彦君がこの沖積地に着き十メートルほど隔てたゲストの皆の前で発表を終わらせようとした。開幕の時と同じ、皆が立ち上がり情熱に拍手してきた、「良い祭だよ」、「兄さん姉さん達凄くやったよ」、「沢山楽しかったの」って絶賛して。
いつも通り純彦君が発表を始めたが、今回は少し違って私達が拡声器を使った。「はいはい、皆様お座り。ここに居残って、耳障りそうなこの設備を通す閉幕の発表を視聴して下さって有難うございました。今は11時38分ですが、恐らくさっきの意外に長い花火大会によって皆様も意外に目が冴えたまま元気でいますでしょうね」
「多分でしょと思っとるの」、ある女性のゲストが声を掛けた。
「確かにね、特に私達の年下のお客様達。君達の中の数人がこんなに遅い時間でもしくしく泣き続けてますから」
「泣いてる訳ないでしょ」と涙が止まらず流れながら反駁しようとした安佐子ちゃん。「ただ興奮過ぎちゃって目から何かが汗みたいに出てくんだもん」
「お前も泣いちゃったのに」、安佐子ちゃんの隣の友が返した。
「まあまあ、安佐子ちゃん。私達も同じ子供なので君の熱心さがどれほどか分かってるものです」
「同じじゃないでしょう。兄さん姉さん達が平野に住んでる一方で、私の方が長野の野山に。折角ここに足を運んでたのに、一週間なんて早過ぎに通りすがっちゃって悔しいよ」
「気にしないで、皆さん。うちの子は感動がより強くなってますから・・・ほら、泣いちゃ駄目でしょう、安佐子」
「いえいえ、その感情を抑えない方が良いのです。むしろ、お客様のそのような感情を頂けるのは催しの担当者として私達が幸せ極まります。特にあんなに遠い所から来て参った安佐子ちゃんと仲間」
「そう。私達の予想外はこの祭が本当に関東に留まらず中部の住民、更に東北と関西の住民をも誘い得たことです。私達の夏祭りによって国の鉄道が最高まで動けるようになったと言っても大袈裟なんじゃないのかもしれません」
「確かね。国の鉄道を促そうとしてるのは山口家の会社を見逃してはいけないのです」、私が言葉を終えた途端、降恆ちゃんも間に合って坂を降りた。「皆様ご注目下さい。国の鉄道を促進する山口家のご令嬢が登場しております」
「もう、弄りそうに紹介しないでよ」
「ひひ。鉄道だけでなく、今回の夏祭りをあんな大幅に広告し得たのも私達の学校に勤めてる先生達のご協力でした。先生達が師範の特技を披露して夏休みの自分の企画そして自らの唾液を惜しまずに夏祭りの引き札を配って下さいました、汽車に乗った乗客にさえも」
「それでは八田蜜と白濱の尊敬な先生達が席を皆様に教えて下さいませんか?」、純彦君が求めた後で、松澤先生、森坂先生、軽部先生、松山先生やなどの両校の精華が一人一人立ち上がり私達と同じ誇らしい顔面を表して手を振った。「先生達に他ならず去年の少年祭の開き方を組み立てて、あの有名な悪戯へと祭をすらすら開くと保証して頂きました。この夏祭りは私達の程度を調べる先生達の機会なんです。私達の企画に全然介入せず引き札を拝読して配分の戦略を仕組んだのです。先生達の熱血のお陰様です」
「余談なのですが、『先生方』の代わりに『先生達』と呼んだのは伝統的な教育でこなした多数の先生に不快で『尊敬なる師匠に対して無礼』なほどだと評価されちまいますでしょうね。だが、『先生達』と言うのは歴史と共の疎遠な師弟関係を身近くて『師弟』から『親友』にしていくかなと思っております」
「あの子がなんと教育界をも変えたがるんだって。野望がやばいわ、この子は」と弄りっぽく言った森坂先生。
「先生が先駆した故に私達の中学生時代が陰気になってないという訳でしょう。先生も自分の経歴を飛躍出来たのです」
「その通り。森坂先生のと同じようなあの教育の考え方を持つ同僚、特に女性の何名の同僚を指でしか数えられないんです。あれを考えただけで革命を起こせるものさ」と言った松澤先生。
「君が足をも使って数える恐れがあるの」と言った八田蜜の葛城緋奈江先生。「三年前の交流会こそあの革命の本質を持ってます」
「先生達の魂がこの田舎を別の田舎よりも騒がしてあげましたよ。その魂が私達へ共有されて、次々の二つの催しで大活躍でした。さて先生達がお座り、この夏祭りの煉瓦を一個ずつ積んで下さった私達の仲間を指名させて頂きまーす」と言った純彦君。八田蜜の『仲良しの近所』となった三つの学級の丈夫な歩兵達の名を純彦君が呼んだり、白濱の5年3組の麗しき天使達の名を私が呼んだり互い違いにしていた。八田蜜の方は軍人らしく起した一方で、白濱の方は名門の家柄のお嬢様らしくゆっくりと優雅に立ち上がってきた。なんと授業前の出席を取るらしい空気だが、先生の代わりに担当する彼らの友達のそれぞれの呼びに興味で応えたものだ。
「私達の同級生に限らず、私達の後輩も、両校のクラブも、小田原の小学校も、大学の楽団も夏祭りの雰囲気を盛り上げるに一部分の力を貸して下さって有難うございます。音楽部と舞踊部は一週間に渡ってまるで合併したみたいに色々な楽器と派手な法被と共に私達とお客様に『梟達の熱意』を掻き立てさせて下さいましたよ」
「未だに『よさこい』は皆様に馴染みのない感じを与えてますが、音楽部と舞踊部は私達が伝えたいあの言葉の意味を理解して、『よさこい』の雰囲気を思い浮かべて歌を作れて素晴らしいのです」
小林さんがそう返事した。「んー、『よさこい』って初めて聞いた時に皆も同じ曖昧に呆れる感じを持ってたんですね。理由の一部分は貴方達があの言葉を夏祭りの建設の途中で発明して、あの言葉の意味をわざと教えませんでした。早川さんと一緒に阿波踊りとお盆踊りを思い浮かべたと、『よさこい』は実は『夜さ来い』って簡単に意味すると考えましたよ」
早川さんもそう言った。「貴方達の夏祭りもお盆と同じ夜間で開かれてるもんですね。但し、お盆と違って体力と脳力が必要な色々な活動を含むこの祭を完全に楽しめるように、昼間の労働によって草臥れた皆を異常に興奮させる異常に騒がしい歌を求めるので、貴方達が間接的に糸口をくれたあの言葉が満たしました。それに、貴方達が砂浜の代わりにこの荒野で開いた何故ならを考えた時に、小林さんと一緒に『深情の荒波』を作詞してました」
「はい、あの三年前の悲惨な天災の為です」と言った純彦君。「あの物凄い海嘯がこの町を強く攻撃して小田原の外郭にある渡邊君の家にさえ庭をさっぱり沈んでしまいましたので、まだ復帰してない浜辺で開くのがあまり賢くない決定だと思ってます、特に漁業で何世代も活かす住民達にとって」
「私達もあの大海嘯を知ってるから、小田原の皆にあの悲しい出来事を思い出させないように、歌詞を禁断の愛の物語を通して比喩して強調したのです。『よさこい』の盛り上がりに加えて歌曲を騒々しくしたとはあの惨劇を神々との戦いのように見られてます」
「さすが東京大学生です。その先、あの歌が三大学の組み合わせた楽団と小田原の学校の素人なクラブと一緒にあの素晴らしい『よさこい』踊りを共演して夏祭りを開幕しました。素人なクラブと言われてるのに、踊り手の君達があの歌のリズムを舞踊に変えたり、弾き手の君達が先輩の楽団の調子に合わせたりし得て褒めのたっぷりが相応しいのです。君達が皆の熱意を夏祭りの建設以来掻き立てて感謝しますよ」、私が言った後で、『よさこい』の『網引き技』を再現していた。左足の膝をつき右足を横に差し伸べ、大漁の無形の漁網を思いっきり引き込むように両手を互い違いに引き返した。
「ったく、お前が左に立って俺とぶつからなくて良かったな」と喜ばしく言った純彦君。「そして、私達16歳の子供達がこんなに大きな祭を開けたのは用意に支援して下さった後方である私達の親や職人達です。想像力が無限であろうが建設力が『空き樽は音が高い』みたいな私達はこの田舎の職人のおじさんのご協力で、鳥居を堅く立てたり電灯を立てたり道と坂を加工したり屋台を何百枚の板から組み立てたり出来ました。この催しに手を出した私達の友達には得意な分野で力を貸す親がずっといると言っても良いだろうと思ってます。方々様の栄誉を称えたいと思います」
友達の名を呼ぶ時と同じ、私と純彦君が尊敬の方に自分達の親と職人達を呼んでいた。初めては『花火團』の親。『あおゆみ』小田原の一番有名な和食店の主である私の親。湘南を酔っ払わせて名品になった焼酎の経営者である純彦君の親。雅やかな着物を織って売れる地味な店の『マダム』である智埼ちゃんの母親。清平小学校の国語の教師で料理クラブの管理者である笠人君の母親。家庭用品を専門製造する会社の富豪である澁薙君の親と原崎おじさん。関東の鉄道を支える会社の創立者である降恆ちゃんの親と森本おじさん。
なお、私達に神々からの許可を与えて下さった栗園神社の城田神主達、招待状と引き札を多く印刷した吉岡家、原料を提供し建設を補助した篠崎家、木下家、芦川家と長谷川家、などなど。勿論、私達の誠意が含んだ『新夏の提案書』を承認し大学の支援で夏祭りを専門的に開発して下さった先輩達、厚喜さん、直本さんと武蔵野さんにも栄誉を称えていた。これから大学に進入出来るかどうかも構わず、どうせ大学の賢者達に凝視して頂けるんじゃないかと信じている。
「そして、皆様が平均四時間半を過ごして様々な体験を楽しめるようになるのは日向町長が頼んだ警官の集団のお陰様です。今夜はこの閉幕の発表に加えてもう直ぐ夜中になってしまうのに、貴方達が一生懸命ここを守り抜いてまだ元気そうで笑顔を持って立って見せてます。確かに家族をもこの『遊園地』に連れてってるようですね」
数本の手が群衆で挙がって見せた。「あっ、見ましたよ。警官達の奥様とお子さん達もお客様です。それで貴方達がぶっ通しにこんなに広い地を警戒するのが出来てますね。それに、こんな時にここは湘南での輝くたった一つの場所で、恐らく戦時の門限法を違反しちまいましたが、貴方達が私達と一緒に最後までいて嬉し過ぎなのです」
ある警官が声を掛けた。「貴方達がそう言ったなら小田原の住民の全員も他の地方からのお客様も私達も犯罪者になってしまい、九ヶ月前以来の貴方達こそ最も重大な違反をやってしまいますよ。貴方達の大胆な企画のせいでずっとこちらの方が異常に忙しかったり困ったりして、貴方達も自分を命懸けの事情に落としましたでしょう」
隣の警官も言った。「かえって結果はここに入って参ったお客様達は勿論、あの引き札を受けない人々も遠くで空気を感じられますね。政府の罰を直面することに瀕したあの親子の事情のと同じだろ」
「はい。花火大会ならうちで寝ても爆発音も聞こえたり、この川のどこかの河川敷でも花火がきらきら映った水面も見えたりしてますから。皆様も一週間楽しんでここは『星』だと感想してて、なんと最悪な場合に落ちても蝋燭の閃光のようになったのです」
何かが起こったばかりに気付いたようで皆がざわざわした。「そうです。あの最悪な場合は本当にこの地で起こってしまいました。犯人達が私達の屋台の一つに爆弾を仕込んで」、途中で皆が呆れた。「でも皆様安心して。あの爆弾はもう取り除いて警官に渡したんです・・・屋台を次々と消してここを『鬼火』にする為に、彼奴らがここの電流を利用して私達と皆様の命を奪う計画を行いました」
「まさか以前の放火も彼奴らが首謀者なのか?」
「証拠がまだですが、恐らくそうかもしれません」
もう一人のゲストが質問した。「そういえば、君達も自宅で襲われてたね、学校でのあの祭の後に。あの頃の襲撃がなんとか先ほどの事件、そして木曜日の喧嘩に関係があるでしょうかね」
「はい、私達もそう思ってます。少年祭の大活躍によって過激派は私達を一番の障害物と狙ってて、私と絲島君と松兼君の自宅に強盗犯で仮装して突入して火種を付けようとしました。今夜の場合も同じようですが、より相当になったのです」
「てことは花火大会の途中で後ろが暗くなってしまったのは君達があれを解決中かもね」
「はい。取り除く為に電気を消してからでないとです。警官達の勇敢のお陰で命懸けのあの問題を解決出来たのです」
警官が返事した。「確かにね。爆弾のことに取り組んだことがない私達があの酷い目に遭った際に兵士の魂を出さざるを得ないんですよ。皮肉には彼の方達が『警察資格試験』を実施したんだってさ」
「近い将来『合格』かどうかも決めて貰ってより皮肉ですよ」
「揶揄ってんじゃねえだろ、雅實」と楽しそうに言った純彦君。
ゲストの皆の左側で立った厚喜さんが質問した。「渡邊さん、君がそんな風に話したら彼奴らをより恨めばどうするんだ?万が一彼奴らもこのお客様達にいたら君が何を伝えようと思ってる?」
「うーん、実は彼奴らが派手な爆発を待機する為にここに紛れ込んでるとも心組みしてます」、ゲストの皆が再び互いに振り向いて焦った。「『残念ながらあの爆発が意外に私達の花火大会から音を出すしかありませんでした』って伝えていきます。その上、私達が取り敢えず貴方達爆弾犯を同じお客様として自分達の思想を省みる為に厚喜さん達が撮った一週間の写真集を送りたいと思います。その写真集も皆様にお土産として贈りますよ」
「良い調子だ。私達慶應の写真部が写真の好きな小田原の皆と一緒に皆様全員が楽しんでる中の写真を撮り続けており、最後の花火大会の前までの写真集を完成させました。勿論担当者も私達も自分の写真集を手に入れるんです。同じお客様だとしても、日本人、中國人、朝鮮人、ロシア人、西欧人、アメリカ人など、それぞれの家族は違う楽しみ方を持って忘れない瞬間に包んで貰いましたよ」、そして厚喜さんが自らが撮って貰った写真集を手本にして皆の注目を左側に向けさせた。「この革製の表紙の手帳は写真集です。この表紙には一人様のお名前、そして『様の夏祭りのお楽しみの瞬間』が書かれてます。これ開いたと、夏祭りの開幕から今夜の11時までの目立つ瞬間が本人が気付かずに撮られて集められると見えるんです」
「だから先輩達があの箱みたいな写真機を使ってる訳ですね、閃光粉の眩しさを起こす写真機に代わって」
「そう、このブローニーは凄く助けたんだ。数人が『二番目の太陽』と感想したここの電流の光によってこの写真機が効き得るんだ」
「てことは先輩達が躍動的な光景を撮ることにしましたね。現在、登場人物が姿勢を準備する静かな光景を撮るのが多いのに、新たな風格に撮るのが人の自然な顔面を写しますでしょう」
あるゲストが言った。「でも僕達の顔が変なとか事故に遭ったとか私的なことをやる途中が写ってしまったら・・・」
「大丈夫です。皆様の権利を違反しない限り、皆様が入った体験の成功或いは失敗の瞬間、あの敷地の広場を行き来する頃、暇を潰すのに他人と話し掛ける頃、前々の花火大会を観戦する頃も皆様の喜怒哀楽を撮らせて頂きました」
「但し、こんなに多い群衆に写真集を完成させるなんてフィルムを何十個も交代してたでしょうね」
「はい、少なくとも五十個です。しかもブローニー用のフィルムが海外から輸入しますし価格も非常に高いし、一週間の進捗について行ける為ブローニーの構造にフィルムをも作り出して追加したんです。なので皆様の写真では幾つかのがぼやけたり暗んだりしてしまって大変すみませんでした」
「そうか。まー、君達もあの大変な現像する方法をちゃんとやり抜いて困ったから、そのお土産を拒むなら結構悪いんだ、僕達は」
「では厚喜さん、皆様に写真集をお配りお願いします」、もう純彦君がそう求めた。やがて私達と皆は自分の名前に応じる写真集を手に入れた。数百人に写真集を送るなんて世界記録に辿り着けると言っても良いの。40頁の一冊に40枚の写真なら一週間経って大変精査していたね。同じ黒い手帳だが、一人一人が楽しむ時間の自分を見返したり、体験の途中の自分の表情を笑ったり、段々写真部の撮り方を理解したりした。そう、彼らはあの箱のようで便利な写真機を浴衣に隠しゲスト達がいた所の全てで瞬間を捕まえた。偶然かどうか分からないが、多分爆弾犯もそんな風にここに紛れ込み爆弾を仕込んだよ。ま良いか、とにかくこの一週間の自分を纏めといた方が良い。
泣いている子供達も写真の自分を見たとも泣き止んで無意識に笑っていた。多分、彼らが自分の変な顔それとも転んじまった自分或いはある皮肉な事情に逢っちまった自分にくすぐられていたかも。段々彼らの泣きも笑いも消えちまい素直な懐かしさの微笑みを出現した。もしかして花火大会を見る自分が写った写真が目線に立ったところだね。一方、私が一番気にしたのは写真集を貰った時の倉崎さんだった。彼女がそれぞれの頁を繰り続けたところに、悲しみがほぼ覆い込んだままのあの顔が私を見逃させなかった。面白い区分に届いて一旦と唇が曲がり上がったが、全体的に曖昧な悲しみを抱えていた、『モナリザ』のように。松澤先生が自分の質問に正しかったね。
ある男の子が質問した。「あのさ、将来姉さん兄さん達がこのような祭を開きますか?」やはり私達がずっと待っていた質問だね。
「将来私達が卒業向けに沢山の学習と職業志向を行わないといけませんので、このような催しを開く機会が欠かせちまう恐れがあるのです。但し、運が良かったら大学側はこの祭を認めて私達に大学入学の可能性を上げると思います」
直本さんが言った。「もし早稲田の理事長になったら必ず君達を迎えるんだ。慶應と東大もその同じ感じを持ってるだろう」
武蔵野さんも一言を。「はずですよ。この祭では大学の提供がどこかでも見られてる。この賑やかな一週間で記者達もここに来て自分の新聞を派手にしてた。あの記者達もここに座って、明日の朝に自分の出版社をもう一回掻き立てて見せるよ。記者の力によって大学の名声も貴方達の名声もどんどん博すと信じているの。しかも、記者の筆もこれから政治界そしてこの社会での勢力にこの催しを巡って凄い影響を与えると判断しても大袈裟じゃない」
「そうですね。皆様にはきっと朝鮮半島或いは対馬海峡で参戦した人がいましたでしょうね。だから皆様は私達の志向を理解して、特に木曜日の喧嘩に私達がどう取り扱ったのかを通して、どうか共鳴して欲しいと思います。そして、この地は今大学側に属してますが、近い将来、八田蜜及び白濱に譲渡したらこのような遊び場が建てられるだろうかと希望を持ってます」と言った純彦君。「これ以上も閉幕の発表を完了しました。改めて一週間経って私達と一緒に大変労働して楽しんで下さって有難うございました」
その直後、純彦君と私は『花火團』の残りのメンバーを呼び一緒に手を繋ぎ、純彦君の「せーの」に従って最後の感謝として90度のお辞儀をしていた。然し、友達とゲストの皆が帰る前に拍手をする途中で、何か正しくないのが起こっちまった。この12本の手が互いに強く繋がっていた際に、端で立った降恆ちゃんと笠人君がいきなり内に体を傾き、隣の智埼ちゃんと澁薙君にバランスを失わせ、中心の私と純彦君を後ろの川の水面に押し付けちまったの。あの二人もわざとより深い水の領分に押した、私達二人がさっぱり魚のような匂いを塗るまで。『気持ち良い』も『気持ち悪い』も同時に私達の感じで出てきたが、皆を爆笑させるほど足りたよ。
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