6.3. 懐中時計の中にある不思議な物〜夏祭りへの最大の危険

「はー、すっきりした。あの素晴らしい舞踏会が盛り上がりに届いて以来いきなり尿意があっちまいました」


「盛り上がり過ぎるなら人の筋肉がさっぱり縮んでしまって、膀胱の筋と腸の筋をも活動的に動かせて尿意と便意を催すんだ」


「倉崎さんなら便意の事情に落ちましたわ。ただ数分後終わりますでしょうね。ところで、先生は私達のトイレにどう思いますか?」


「僕は『衛生局の監査官』ではないんだけれど、ここは木製の原料を制限的に使ったのは立派な革新だし、結構通気が設定されとるし、床がちゃんと清掃されるし、全ての便所に洗浄剤が置かれるし、悪臭を漏れたり残したりしないことが保証出来る。そして、排水と排出処理は短い時間の手工によって少しぎこちないけど、一週間経ってちっとも爆発しない限り大丈夫であろうと思ってるよ。なお、ここには花瓶も沢山置いてあるんだね。別々の便所にもある」


「それは武蔵野さんの提案なのです。あの二人はこのトイレが一週間経って悪臭を残さないのを検定する為に、色が濃い花を選んで入れた花瓶を置いときました。今夜は結果を果たせますよ」


「そうだね。あれらの花は我が儘に色が薄まらず萎まず生き続けてる。日澤君の化学組は良くやったんじゃないか」


「はい。彼らは一ヶ月未満こんなに大きい排出の処理機を作ってトイレを新たな目線で建てたのですから。人々の排泄物を受けて処理するトイレは汚くて関心が薄い所だと言われる常識はもう直ぐ人間の文明に合わなくて良いと信じてます」


「おほっ。遂にトイレの値打ちを重んじる人が僕と一緒に話し掛けるだろ。『トイレが人間の文明を評価する』というのは人間こそに冷酷に見逃されてしまった、数世紀掛かって。だが、トイレが人間の健康を維持する為一番頼もしい所という事実は抗議が要らない」


「はい。トイレが綺麗で良い匂いがすればするほど、使い手がもっと爽やかに自然の排泄を行なって、自分の健やかさを安全に元気に守れますから。この祭の後はこのようなトイレを守って維持したいかなと思ってます」


「『かな』を消した方が良いぞ。実は夏祭りが完結した後でトイレだけでなく沢山の物は君達も守らなければならないだろう」


「当たり前のことです、私達の予算通り。まず保つのはこの大きい領地でしょうね。あの三名大学はこの地を買って東京から大量の原料を提供して下さいました。それと同時に私達にとって大学特別入学に資格はあるかどうかも確かめてたのです。資格があったらこの地の所有権を大学から私達に譲渡することが出来るかもしれません」


「だから前日に大学生達、大学の博士、大学の管理職はここを見学して検収しに行ってきたんだって。僕達田舎人としてこんな祭が開けて彼らにもう一つの好印象を焼き付けてあげるさ」


「但し、今回は先生達に意見を頂かずに自分の意見に沿って展開する初の催しなのでより凄い好印象となるのです。最初に先生達の意見を収集する願望を手紙に含めるつもりでしたけど、先生達に夏祭りの完全なお客様とならせたら悪くないかもと気が変わりました」


「昨年の少年祭の割には君達が自力更生した今回だね。あの頃僕達も君達の手紙を受けて読んだけど、僕達に承認して頂くお願いが含まれないと分かって、君達を勝手にさせることにした」


「その決定が出来た時に本当に大きい賭けをしましたね、先生」


「そうだよ、少年祭よりも。その賭けは君達が成長出来たかどうか、大きなことを全うする責任を担えたかどうかを決める役を果たすんだ。この田舎の欠乏、そして極端派の悪口を構わず、最後の日まで開き上げられたのは僕達の予想外なんだよ」


「先生褒めてくれて有難うございます。という訳で私達は果たして皆の『遊びの愛』を掻き上げることが上手く行けるようになりましたね。その愛を込めて、皆の人生の退屈がどうか減ってるかもです」


「運動と遊びは皆に人生をもっと愛しませるもの。一つの暮らしで毎日を繰り返す詰まらない人生を生きる者と、大学の講堂で勉強し捲る者はきっとここで共通点を見付けて同じ楽しみを共有出来る。君達はまだ自身で土地の所有権を持つ年齢に足りてないけど、大学はもしかして君達の要件とお願いが良く分かってるから、僕達と同じあの賭けをもしてしまったよ」


「そうですね。大学もこのような遊び場で学生達の全力を上達させるのが必要です。お客様が笑顔で表す楽しさと興奮を見渡ったら大学があの賭けを安心に頼むと希望してます」


「君達はそんなに大学に入りたくなるだろうね。改めて言うと、もう世界を救いたいのかい?」


「んー、そうかなと思いまして、この餓鬼そうな頭脳と共に」


「その頭脳は君の友達が出来てるし、君達を強く繋ぎ合えたし、誰かの人生を変えてしまえるし、大きなことが起こせるんだ」


「先生、私の頭脳を高評価しないで下さいよ」


「そうではなくて何のか?まさか運がごく良い女子の渡邊君?」


「はい、運のお陰様です。先生も教えて下さいましたでしょう、『誰かが自身で助けを求める場合に自分の救援の熱情は役立つ』って。この運が効くのはまず私の心が自力救済を求めるのです」


「但し、助けを求めるべき人々は逆に、自分の人生が助けを求めるのが必須なほど滅茶苦茶になったと思わない。君の自力救済は無意識に君の近くの人々に流れてって、やがて彼らが余計だと思った熱情を生み出したんだ。君はそう出来た、特に日澤君と山口君にとって」


「多分ですね。純彦君もそう出来ましたので、笠人君そして廣瀬君を大変助けてあげたのです。まさに数学の問題だらけですね、命は。あれらの問題を解くには根本から取り扱うことです」


「さー、数学教師として僕は質問しようとする。君とずっと付き添ってる倉崎さんは本当に助けを求めっぽい人だと思ってる?」


「んー、倉崎さんと一週間経って同行してるのですけど、彼女は多分秘密を必死に抱えている女なんじゃないかと思ってます。その秘密は彼女の顔面を無意識に出て見せちまいました。曲がって微笑もうとした唇と、冷たそうで濡れ濡れそうな目」


「それは何かがあったのね、彼女に。君のことを君と出会うまでちっとも知らなかった倉崎さんはどうして君と一緒に付き添うかも面白い質問だぞ」


「はい、四人の中で私を一発で選ぶのは不思議でしょう。偶然ですとか、引き札の宣伝ですとかも、確かめてないのです」


「しかも君もわざと電気の屋台を最後に体験することにしたね」


「はい。倉崎さんはここに入った時に恐らく電光と電源に誰よりも敏感的な感覚を持ってるらしいと思ってます。電光にふと差し込まれた度に手が震えたり口がびりびりしたり顔面も絶えず気を揉むらしくしたりしたのですから」


「ひょっとして倉崎さんに電気が苦手な障害があるのかね」


「恐らくです。多分幼い頃から倉崎さんは感電とか雷の打撃に関する心的外傷に難渋されたかなと初めに考えてます。やがては敷地の電光にもう慣れましたけど、電球と電線を作ってみる体験に入ったとずっと私の袖をぎゅっと握り締めてたのです」


「あれは心の奥からの反射だからだ、嫌なのかどうかあのような振る舞いは抑え切れない訳なんだ」


 松澤先生が言葉を終わらせた途端に、この夏祭りの敷地はもう一回騒いで見せた、最後の花火大会の為に。閉会日に値する圧倒的なゲストの人数として、皆は屋台組を出てきて戦国時代の両軍の兵団のように敷地をさっぱり覆ったほど多く集まっていた。幾つかの人は夏祭りの終わりによって寂しそうな顔をして止まなかった。特に子供達、彼らで数人も号泣しちまっていたよ。とにかく彼らは体が木のように枯れるほど全部を遊びっぱなしだからさ、何も残念にならなくても良いの。純彦君も出場し、拡声器を口に当て、七回目でゲストの流れを新鮮な芝生に導いていた。倉崎さんもトイレを去ってきて、私と松澤先生と一緒に最後の花火大会の観戦に群衆に合わせた。


「おっ、見つかったんや、ムラマサちゃん」、智埼ちゃんが群衆に入り私を見付けた。「花火大会終わったら貴方が閉幕の発表をすると覚えんといてよ。あたしの小舟の上に発表すんねん」


「覚えたよ。小舟に上るだけで緊張すんの」と私が返事したのちに、智埼ちゃんが早速群衆を隔て慌ただしく河川敷に降りた。


 私達の周りのゲストが以前の六日間通りに坂を『滑り渡り』河川敷に席を探るまで私達はまだ待っていた。松澤先生と倉崎さんが降りた後は私の出番。すると、私がこの敷地と坂の境界線を越えようとするところに、いきなり虚ろの所からの男げな声がした。


「お待ちなさい」


 勿論、どこにいるかも分からない誰かの声が聞こえたと、腰が抜けたほど凄く怖がっていたよ。だが、良く考え直した時、あの声が雑音とじりじりしたようで、連絡向け設備を通して伝わるはずだと考えた。そして、あの声が警戒のようなお知らせを言った。「貴方は私のことをお聞きお願いします。これは貴方とここにいる全員の命に及んでるんです。今私の所は貴方に教えてあげます」


 あの声が通報し終わった後の一刻、私が全然予想していない所から紺青の光が差し出していた。そう、その所は私がいつも連れて行っている懐中時計の中だった。私の懐中時計が青く輝いていた。時計の蓋を開けたと、私をもっと驚かしたのは真っ赤な幸運のお守りこそこの青の光を発射した。懐中時計に十分にしまったこのお守りは5月の数学大会の第一段の前に私が贈って頂いた、誰にも他ならない松澤先生に。この柔らかい布の中に何の不思議な物が光っているのかの為にお守りにそっと触ってみた時、金属っぽく固い何かを感じた。お守りの結び目をほどいたと、掌の半分ぐらいの一枚のジグソーパズルのピースが出てきた。知的ゲームの表象としてこのピースはまるで重力に抵抗する何かの力に支配されるように空中で浮かび私の掌にゆっくり下がり、ジュール・ヴェルヌ殿の無辺な想像力だらけの小説が描いた大冒険に巻き込まれるような興味を凄く持たせてくれたの。


 そして、パズルピースは輝きを止め、拡声器のように活動して掌の上に発声によって少し震えていた。「こんばんは、この貴重なパズルピースを持つ方へ。貴方がこれを手に入れたのは大きな幸運と大きな危機を同時に身に付けたんじゃないかなと思っております。大きな幸運は、貴方は貴方に反する陰謀がこの地に執行され始めてしまったと時間通りに通報して貰うことです。大きな危機は、貴方はそろそろ自分の命を永遠に別の向きへ変えようと思っており、私がいよいよ知らせるこれから起こる可能な出来事を最初の挑戦として把握させて貰うことです。貴方の夏祭りが残り一時間で完結するのを切っ掛けに、貴方と仲間を主な敵と見做す者達はこの敷地の中にある所を見付け一個の爆弾を仕込んでしまったんです。あの爆弾は強度が低いながらも、鎖の効果を起こし貴方達が折角建てた屋台組を次々と爆発し下の芝生に座っている観客を欠片で大変傷害することが可能です。貴方にあれを出来るだけ早く見付け出して貰いたいと願っております」


 この魔法らしいパズルピースが言ったのを把握した以上、私が呆れた、なんであんなことをならせちまったのかと自問するほど。もしかして私達が以前の数回で対面した過激派はいくらでも私達が仰げないほど一発でぶっ倒してやろうとしていたでしょう。彼奴らは皆がまだ夏祭りの雰囲気を楽しんでいる際に、この敷地を隅まできちんと観察し一番良いと思う所でここを埃にしちまう爆弾を設置した。まったく、自分の道を邪魔すると思ったらみっちり破壊しないといけないって何よりも卑怯で出鱈目な行動だよ。


「おい、雅實君。聞いてんのか?花火がいよいよ始まるのにどうしてまだここで像みたいに?」、急に純彦君がいつの間にここに戻り私を河川敷に行き促した。このパズルピースからの情報を聞いて私の体が無意識に固くなったようだ。


 私が落ち着き彼にこの仰天する出来事について知らせた。「戻ってくれてとても良かったよ、スミヒコ君。私達の屋台組のどこかで爆弾が仕込まれちまったって。早速探さなきゃ」


「えっ、いきなりそんなに馬鹿馬鹿しい話を言ってるなんて。お前は誰から聞いてんだ?」


「このパズルピースがそう告げたよ」、私が純彦君にこの不思議なパズルピースを差し見せた。「五ヶ月間私のお守りにずっとしまってあるさ。私達がいよいよ向かい合う危機を告げたばかりなの」


「このピースはただのお土産だろ。話すのが有り得ねえんだ」


「えっへん」、パズルピースが突然咳払いして純彦君をびっくりさせた。「この子が貴方に私の言葉を伝え、まだ信じてないから私が声を出すんです。改めてこんばんは、パズルピースの持ち手の親友」


「これは普通のパズルピースじゃない。電話もじゃなくても電話の仕組みにそっくり。前代未聞の発明だね」、純彦君もこのピースの独特さを認めた。彼がもう周りをよく見て誰かが同じパズルピースを持って私達に連絡するかどうか調べたが、あのような人が見つからなかった。この時代で誰かが遥か遠くで私達にこんなに小さい設備を通して連絡するのはまだ起こっていないのにね。


「その褒め言葉を脇に置いといた方が良いんですよ。お二人と周りの皆の命はあの爆弾を見付け出せるかどうか次第です。そして、花火大会が終わる前に必ず彼奴が見つからないとです」


「君の言う通りとなったら、過激派が花火の爆発の音を利用して爆弾の爆発の音を掻き消して、花火の余り物の落下を爆発の事件の原因にして咎めようと思ってるんですね」


「その通りです。彼らは強度が低い爆弾をわざと作り上げ、貴方達が花火の一発目を打ち上げたのを機にあれを時限爆弾として設定します。あれはこの敷地の可燃性の道具と繋がり、十分な熱量を受ければ爆発するんです」


「どうやって可燃性の道具と繋がれるのか?・・・彼奴らが紐とか綱とか、いや、それは全然ばれやすい。もしかして・・・電線を?」


「そう。彼らは交流電流の電線を利用してあの爆弾を同期化し鎖の効果を起こすんです」


「そうだったらあの爆発は鎖の効果を七秒未満で引き起こしてこの敷地を更地にするのが十分・・・くっそ、この敷地をあんなに把握出来てるのか、彼奴らは?よし、あんた達がそう挑んだらこの雅實は絶対に負けずにお返しする。純彦君、君は北側、私は南側で探す。警官をもう数人一緒に連れていっとこう」


「うん。どっちも可燃性の道具と交流電流が仕込まれたから。舞台も見逃すな。お前も誰かの不審者を決して闖入させないよ」


「貴方達がそう探すなら間に合いませんよ、絶対に。お二人は数学がとても得意だと皆に言われてたので、あの爆弾の位置を写してしまう数学の問題をあげたいと思っております」


「えっ、君もうあの位置をばれました?」と問った純彦君。


「このパズルピースのもう一つの独特さは持ち手の場所から700メートルの直径以内の物を走査することです。然し、私も機械なので作り手のこなした手順通り貴方達に真っ直ぐの答えをあげず行われるしかない訳です」、このパズルピースが自分の仕組みについて説明した故に、私達が此奴に『英語の名前通り私達の頭脳を審査する器具』と形容を纏めた。限定の範囲以内の走査によって適切な数学の問題を結果として提案するもの。


 ところで、楽団も常例に坂に集まっていった、私達二人がまだここに居残っていて変だと思っていながら。私達は迷わず彼らにこの敷地の危険な状態、そして過激派の爆弾の位置を探す必死な任務を告げていた。案の定、楽団の皆も恐慌を隠さない表情を出していたが、中の数人が冷静をまだ残して私達の対策を聞き理解することが出来た。その対策は楽団に智埼ちゃんの組に夏祭りの一番大きな危険について一刻も早く信号を伝えて貰うこと。「爆弾だ。皆逃げろ」って当たり前に真っ直ぐに言っちゃ駄目で、楽団と智埼ちゃん達の力を貸して貰い過激派の真っ暗な目的を段々明らかにしようとし、打ち上げの一発に応じて爆弾を探す制限時間を推定すること。過激派の手下が観客の群衆に紛れ込む場合を考慮するのも余計なことじゃない。多分彼奴らが爆弾を何かのスイッチ付き設備で支配していたでしょう。


「では、お二人に位置を見付ける糸口を表す問題を出します」、パズルピースがそう告げた直後、此奴が少しの上に長方形のように四つの辺が透明な額を出した。その額が速く青色を木材の色に取り替え、絵馬の形となってきた。そう、このパズルピースが算額の問題を作って見せたのさ。「側では夏祭りの敷地を上から垂直に図形的に似せる見取りです。敷地は12頂点の多角形と描かれた。12辺の長さを予測し、随意の電源の間にある電線の場合で直線を追加しても構わないのを通し、電気回路の電圧を最適化し熱を一番多く作成出来る適切な点の位置を求めなさい」

(図へのリンクは、https://drive.google.com/file/d/1PjtTz566qLtgn2tyhd3yHWIVgb8gTpEn/view?usp=sharing)


 わっ、内接も外接も言及していないこの算額の問題。詳しい情報をくれないという訳で、私と純彦君は必死にこの敷地を形にした全ての統計量を覚えざるを得ないことになった。まるでここを建て始める過去に戻ってきたようだね。パズルピースもわざとここの『幾何学的バージョン』を床に映写したので、わざわざ描き直すのが要らない。5分ぐらいの後、花火の最初の一発が始まった。前の六日間より遅く打ち上げたが、私達の対策通りやらかしてきていると思っていた。楽団も私達の意志と敵の忍耐を試したい為ドヴォルザーク殿の交響曲第9番を演奏することにした。この名曲のゆっくりの始まりからせかせかの終わりまでは私達の挑戦の砂時計を担当したの。


 敷地の設計図を覚えた挙句、私達がやっと統計量を集めることが出来た。【基準の屋台(長さ7.5m×幅6m)、物理の連続体験(長さ7.5m×3+12m)、化学の連続体験(長さ7.5m+9m×2)、服装の屋台(長さ9m)、料理の屋台組の冷凍室(長さ3m)、出入口(幅3.5m)、トイレ(長さ6m×幅8m)、舞台(長さ9m×幅12m)、案内係の拠点(幅6m)】あの問題によると、頂点が電灯のみならず敷地の端で電気を付ける設備に形成されたし、屋台も基準を守って少しの革新を持って建てられたし、予測とピタゴラスの定理を使えば平気。


 この間取りが元々12頂点にAからLまで付けて良かったね。お互いの長さが等しい辺をペアにしたら解くのが易しくなる。その辺のペアは(AB・KL)(BC・JK)(DE・HI)と確定された。DEとHIは一番定めやすい、屋台の幅に等しいとなって。一番遠くて排出物の処理機の後ろで立つ四つの電灯を除き、全ての電灯は両翼の出入口そしてトイレへの道を照らす為配置され直線を引き互いに並行したが、ただ一つの注意点は最外の屋台から処理機の後ろまで真っ直ぐの直線じゃなくて階段のような折線を引くことになった。電灯が出入口の前で1mぐらい立ったりトイレへの道を照らす一番目の電灯が屋台の入口の後ろで2mぐらい立ったりするとしたら、あの『階段』の幅が3mとなる。最遠まで八つの電灯と一緒、BCとJKは\sqrt{(3.5 * 8)^2 + (7.5 - 1)^2}≒28.75m長い。


 ABとKLを測るには入口の電灯とベンチの隔絶や、処理機の長さを求めるので、中部のセクションに頼るしかないのだった。50m広い中部により、半分で分けたと、電灯とベンチが隔てる地が残りの地より相対的に小さいので、予測とによると、それらの地の幅を順番に10mと15mと測った。化学組の8m長い処理機と共に、A頂の電灯を正射影したとB頂の電灯との隔絶がその長さに等しい。ABとKLは\sqrt{10^2+8^2}≒12.8m。これから、FGは10.5 + 1 + 50 + 7.5 = 70mで、ALも15 * 2 =30mとも測れたよ。この多角形に未完全の対称性を持たせる残りの辺を放っといても悪くないかも。


 多角形のサイズを手に入れたが、発電機の位置を一番気になったね。私達はとにかく爆弾犯の意図を掘り上げないといけなかった。ここの電気は街の電気の仕組みに設定されたので、犯人は意図をばれない為より細い電線を連れていき、元々の電線と並行して仕込んでいたはず。電線の細さは熱を上げる大切な鍵のものさ。彼奴らは発電機のみならず全ての電源を繋ぎドミノ式の爆発を起こせる点を見付けてからでないと企画が失敗。あの点は電源への電線の長さの合計を最小値にしたり、抵抗を上げたり、熱を出来るだけ集めたり出来るもの。三角形からして、あの点の名はいきなり純彦君の頭に閃いた、『フェルマー点』という。そう、フェルマー点はその条件をさっぱり満たしてくれて今夜の救世主だったわ。あの爆弾はフェルマー点にある。


 然し、三台の発電機の二等辺三角形しか掘り上げないのはやがて致命な罠となる訳さ。まさに電線から出来たこの三角形の中にはてっきり疑惑のある物がなくてただの散歩向け更地なのだから。これからこの敷地には『フェルマー点』を含む二つの疑惑な二等辺三角形があれらの発電機を通して繋がりドミノ式の爆発を起こせる論理で交代したよ。彼奴らは化学と物理の屋台組を狙っていた可能性もあったもんね。それで、四点C、D、I、Jに注意しないと。


 フェルマー点を見付けるには勿論、デカルト座標系を使うしかなかった。坂に接触するその辺の中点をO原点とし、ベクトルとを横軸と縦軸に正の方向に設定したと、甘い物の屋台と数学問答の屋台の尾の座標は順序に(-35;0)と(35;0)。発電機を表象する三つの点をM、N、Pと付けたと、一番目のベンチの行と並行するNとPは凡そ(-17;0)と(17;0)で、舞台裏の間中にあるMは(0;72)。


 間取りをもとに、続いてはCDとIJの上にあるMとNそしてMとPを等距離で隔てる二つの点を見付け二つの二等辺三角形を作ること。注意すべきあの四点の座標を定め、CDとIJの傾きをk = \frac{y_2 - y_1}{x_2 - x_1}の式に計算し、の式に直線の方程式を書き出したよ。直線の方程式を通して随意の二つの点を引き出したら、二等辺三角形を満たす方程式の\sqrt{(x_2 - x_1)^2 + (y_2 - y_1)^2} = \sqrt{(x_3 - x_1)^2 + (y_3 - y_1)^2}に座標の値を代理すれば必ずあの二つの点が見つかるのだった。あの二点を見付けた途端、『新世界より』の第三楽章も出番を待ち終わった。


 花火はわざと線形に打ち上げられ、私が「よくやったよ、チサトちゃん」って叫びたいほど嬉しかった。笠人君が大きな群衆を監視し、降恆ちゃんと澁薙君も私達に力を貸してくれて時間の流れに追い掛けるのが出来た。あと一段はフェルマー点を探すことで、私達にとってあるトリックをやったら気軽に見付けられるが、『鴉からの封筒』の暗号を解く頃に各地図の縮尺による位置の誤差と同じ、実際に三角形とそっくりでなく其奴を元に電線を繋ぐのを気付けないと。


 見付けたばかりの二点をQとRと付け、角MQNと角MRPは鈍角と見られたので、この二つは120度以上かどうかフェルマー点の探索に大変大事。余弦定理を持って、此奴らは120度までぎりぎりとなってきた。二つの二等辺三角形のそれぞれの辺から一つの正三角形を描き、心臓がどきどきしながら向き合う両点を繋ぎ合ったと、私達がずっと期待していたフェルマー点が遂に出現した。それと同時に、勇壮の風を強く吹く第四楽章が鳴り始め警報の鈴を強く鳴らしていたの。爆弾は服装の屋台それとも電気体験の屋台の奥に設置してある。確率は半分でも、彼奴が見つかるのは絶対。経験が沢山な警官と一緒に、私達が分け合い両側にあの爆弾を取り除きに駆け込んでいた。


 やはりこっちは異常に暑くなってきた。電線は位置があまり代理されなかったが、密度がなんと上がったようだ。畜生、電気体験の屋台に設置してあると思わせて騙そうとしたね。衣服を保存に温める電線を利用し爆弾を設置したのさ。「偽善的な共め。ナギ君、あったよ。ダイナマイトがワードローブの隣に。一刻も早く除こう」

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