第六章。懐中時計の中

6.1. 花火大会から夏祭りの最大の喧嘩まで

「お父さん、お母さん、そっちは空けてるから行って座ろう」


「安佐子ちゃん、父ちゃんはアイスクリームとかき氷を買ってあげたぞ。花火を見ながら食べて気持ち良くなる」


 11時5分の深夜。ゲスト達は降恆ちゃんの『兵隊』の管理の下で野球場くらいの河川敷に坂を降り集まっていっていた。そのうち、私達担当者は屋台組の全ての活動を明日の夜まで停止したり、全ての道具、原料と材料をきちんと片付けたり、床と壁を汚しちまった染色と埃を綺麗にしたりしていた。たった舞台は花火大会にもっと魂らしさを深くさせるのに楽団がまだ演奏し続けていた。


「物理チーム、生まれて初めて一番忙しい夜はご苦労様でした」


「こちらこそ。以前の建設の作業よりも法被がぐっしょりするほどなんて味わったことないの」と言った高橋ちゃん。


「どうせ汗に濡らされたのに慣れただろ。もうこのまま掃除したのも大したことないしね」と言った木下君。


「掃除はあまり時間掛からないからね、先生と倉崎さんと一緒に河川敷へ行くのは間に合ってる。君達も早速行かなきゃ」


「うん。もう直ぐ真夜中なので空気も涼しくなって花火を見るのは完璧な時間だ。お前先に行ってよ、あの二人を待たせず」と言い促した近藤君。この一週間の最初の七つの挑戦に力を尽くされたあの二人共が一気に涼しい水を飲み掛けていたお茶の屋台に私が戻り、元気を戻して河川敷へ着いた。純彦君は予めここに松山先生と智埼ちゃんの特別なゲスト達の側にいて騒がしい集団の中で私達に彼の場所を呼び出した。酒匂川に右上に近付き幾つかの親子とカップルを通りすがったと彼らが保った席に座った。しばらくして澁薙君達も私達と一緒に鮮やかで柔らかな芝生に。智埼ちゃんは最初に巡り歩く旅を終わらせたはずで、『花火團』のメンバーに爽快な席を見付け出し、打ち上げの現場に行く前に自分のゲストに最初から座って貰っといた。


 火薬を入れた何十個の鉄桶を運ぶ七艘の舟が行に2・3・2で整えられ、川の中で六角形を作った。智埼ちゃんは中心の船で立っていて、円錐の型の携帯拡声器を持ち観客に手を振り挨拶し今夜の花火大会の主題を紹介した。「皆様、この時間で居残って下さって有難うございました。私達が行おうとする今夜の花火大会は、四季を表す花を題材としております。この七艘の舟では私が立っている舟と両側の舟は全四季の花を形にします。詳しくは、六角形みたいなこの隊形は対称になった四つの三角形で分けられており、左上の三角形は夏の花、左下は春の花、右下は秋の花、右上は冬の花を表します。この打ち上げを生々しくするのは勿論舞台の楽団が奏でるビバルディ様の一番の傑作である『四季』です。では始まりましょうか?」


 智埼ちゃんはいつも通りの水面を滑るらしい声で紹介してきて、化学賞の受賞者の自信を持ってこの河川敷を一斉騒々しくさせた。そして振り返った時、坂では大学生先輩達の楽団も舞台を出て階段に集まったよ。軽い楽器なら立ったし、重い楽器なら座ったし、過大な楽器なら彼奴らの小型を携えた。指揮者が階段の底から導いたのは楽団に新しくて難しい経験をあげたが、階段の楽団と呼ばれても悪くないし芸術的になるかも。


 化学の組は互いに頷いた上で、一斉自分の位置に着き火種に灯りを接近する姿を準備出来た。燕を迎えてきて桜が散る春はいよいよだね。数秒後、最初の一発目は水底から浮上する鯰のように川を少し震わすほど数十メートルぐらい高く打ち上げられ爆発した。爆発の音と共には数百片の桜の花弁がきらきらしてちらちらして地面に落下し消えた。それと同時に、数丁のバイオリンが一斉『四季』の『春』の初めての旋律を奏でた。万物に復活を贈る新年の風をゆっくり運んでくるらしい『春』の旋律と共に、次々の春の花は火薬の酸化反応に形成された。藤なら明るい紫を持って別々の束でダイヤの梅雨のように落下した。菜の花なら荒野から芽生え荒野を黄色く彩った。勿忘草なら数十本の青い花弁が束と結び白いスパークルをいきなり放った。


 天気が暖かくなったら『春』も『夏』になって全てを元気付ける。優しさから荒さへと変遷する海と晴れの風を運んでくる『夏』の旋律と共に、夏の花が急ぎっぽく多く星空に咲いた。薔薇なら数十枚の花弁が数層で重なり合い謎めく緋色を無限のような奥まで色付いた。向日葵なら夜空で輝く多くの太陽のような『花のかんばせ』を出して見せた。紫陽花ならブルーベリーの形を組み立て暑い夏の夜を冷やすらしく青紫で塗った。朝顔なら自分の多彩な掌を優しく開き遥か遠い数億の星の光を握ろうとした。


 太陽が地球を十分に『茹でた』ら、『秋』と『冬』は出てきて全てを落ち着かせ冷やした。老けた葉を散り散り落とす涼しい風をのんびり運んでくる『秋』の旋律と共に、秋の花が京都の紅葉や琥珀の銀杏と灯された。菊なら一発に応じて黄白の花弁の束が柔らかに動く踊り手の指のように空中で形成され燃えた。彼岸花なら濃い色で魅惑的になる数束が魔女の鋭い指のように星へ指した。金木犀なら十字架の花弁に出来た完璧な丸を暴き橙色のラメのように落ちた。石蕗なら風に揺れて頭にある何百の子供っぽい小花を故郷を去らせ飛ばされた。


 肉体を苛める吹雪の唸る風を運んでくる『冬』の旋律と共に、冬の花が粉雪のように表され、そしてやがて暖炉の火花に変わったよ。椿なら仄めく蝋燭を持ち握る両手の型に中途半端に開けて必死に極寒から火を守った。水仙なら逆に六枚の花弁をてっきり開けてほぼ雪の白さに溶け合ったようだ。梅なら桜と桃に似ているが、発射にピンクの五芒星の姿だけでなく頬を縮むほど酸っぱい数個の梅干しをも見せた。などなども空中で輝き皆に首が凝るほど頭を仰がせていたよ。


 こうして全ての船の上の全ての火薬箱は最後の20発を一斉打ち上げ酒匂川を以前の何よりも全ての色で光らせ、私達を随分びっくりさせたが、花火大会の『決定の一撃』として私達に11時半まで芝生に尻を貼り付けるほど居残らせた。花火大会は11時半に終わりになった。狂熱な演奏が残した煙の束も数十尺の高さで段々空気に溶けたし、智埼ちゃん達も防毒仮面を脱ぎ皆観客に礼儀したし、いつの間に河川敷にいた厚喜さんと写真家達も花火大会の余波を今夜の最後の貴重な写真として撮り続けた。


「はー、やっとこの髪紐を緩めた」、私が赤い髪紐を緩め川のような髪を丸出しした、6時間の苦労そして最後のゲストを見送った後。「こっちの法被も脱いで良いのよ、暑いし汗塗れるし」


「とても綺麗ですよ、貴方は。だが貴方はずっと前からこの男性の服を着てますかね。なんで袴とか浴衣ではないの?」


「それを着るなら運動を求める仕事に随分邪魔するものです。男の洋服は単純な外構を持って効果的に四肢を動けるのです」


「あたし達は担当者ですから、男性の洋服は最適な選び」と言った智埼ちゃん。「特にはスポーツ、調理、応急放置と化学実験」


「その通り。今夜は幾つかの担当の皆さん達が高度の雰囲気に慣れていなくて倒れてしまって僕達の拠点で電解質の補充の水を飲んで貰いました。同じ事情に合ったお客様も同じ治療を受容」と説明した降恆ちゃん。「ちなみに、僕は山口降恆、現在研修医を勤めてます。宜しくお願いします、倉崎さん」


「おやおや、山口ちゃんが一番大きなライバルに布告を送ったんんだよ」、坂口君があの二人の第一美女が何かの宣戦をしたかのようにふざけて言った。


「違うよ坂口君。ただマサちゃんの誘いを承認したお客様に少し興味を持ってるの。マサちゃんに付き添うの偉いわ」


「なんで皆も私に付いてくのなんか大変な事だと思ってんの?」


「貴方の母親の言う通りじゃありませんか?貴方の熱心でしょ」


「其奴の熱心だけでなく、それも論外な変遷がムラマサちゃんに付き添う人間の命に及んじゃうのです。特にはあたし、ツネちゃんと純彦君」と言った智埼ちゃん。彼女が咄嗟に倉崎さんに京都弁の挨拶を焼き付けさせた。「うちは日澤智埼と申します。よろしゅうおたのもうします・・・ムラマサちゃんに初めて会った時そう言いましたよ」


「ひひっ。さっきの花火大会は凄く格好良くて楽し過ぎでした。見ることは止めなかったです」、倉崎ちゃん今が夜の一番大きな演奏を褒めた。「ところでお二人共はどれほど仲良くしてますか?」


「私達は幼馴染です、出身地が全然違うことでも。そしてその女医とその数学者は私の昔の好敵手と称えられました」


「少し面倒だわ、僕達が犬猿の仲になってた頃を思い出させるなんて。いや、犬猿よりも水火の方が正しい」


「そういうことです。人達は将来の目標が見つからないし親族に拒まれる場合、彼らの精神は自動的に鎮痛の仕組みを通して体を無意識に外に反抗させることになるんです。僕は越川澁薙、ツネちゃんの研修医の『先輩』と申します」


「なるほど。詰まり、越川さんと渡邊さんは山口さんをあの頃一生懸命助けようと頑張ってましたでしょう」


「そう言っても良いです。そちらは料理長松兼笠人、湘南の十露盤の支配者絲島純彦。此奴の名を訓読みの『スミヒコ』と言わずに音読みの『ジュンゲン』と言います」


「はい、絲島さんにも会いましたよ、渡邊さんと一緒の。松兼さんもお菓子の屋台で顔を見せて貰いました。凄く料理を作るやる気満々ですね、誰よりも」


「夢を見た少年ならその同じやる気を持つ、誰にも邪魔されるにも関わらず。此奴は大変なことを乗り越えたし、女を魅了する好意な容姿を持ったし、若い頃の僕を見せて貰ったよ」と言ったお父様。


「笠人君を自分の息子だと思ってんの、ヒロシちゃん?」


「多分ですね、お母様。お母様も笠人君を初めて見た時に惚れちまった感じを持ってますでしょう」


「美男過ぎでしょう・・・あっ、もうふざけないでよ、雅實」


 倉崎さんはちょっと笑った。「お母娘はそっくりと見えますね」


「そっくりじゃなくて、お双子みたいですよ。しかもこの母娘の話し方のせいで渡邊家の姉妹と思われるんです」と言った笠人君。


「その話し方こそ家から外に持ってって研究と仕草と組み合わせて大変な面倒を起こしちゃったね」とふざけて言った降恆ちゃん。


「それはあたしが気にしてます。渡邊さんに付き添ったらあたしの命がどう変わるかということです」


「必ず変わるよ、倉崎ちゃん」と言った厚喜さん。倉崎さんが彼を見た時に顔が少し嬉しさを下げそうと見られたが、微笑んだままに「そうかもしれぬね」と返した。厚喜さんによると、二人共は無沙汰になった幼い頃の同級生で、あまり仲良くしなかったが、小学校を出た頃でも手紙を通して連絡を脆く守っていたそうだ。多分倉崎さんが彼からの招待を通じてこの祭に行ったかもしれない。「今はもう夜中後の7分で、皆一刻も早く旅館へ帰りましょう。もう遅く寝たら体に良くありませんよ」


「了解しました。どうせ全ての屋台は鎧戸に施錠されたのですから」と言った智埼ちゃんが、皆で同じ長い欠伸をしたのちに、夏祭りの敷地の電気の強さを下げお父様とお母様と別れ『かをり』旅館へ馬車に乗って帰った。こうして私達の部屋には幾つかの新人が入り一緒に寝ていた。密室のお風呂だけで筋肉も揉まれ緩められて足りたよ。夏祭りのエピネフリンがてっきり血管に浸潤したその結果は、私達が睡眠薬を注射されたように柔らかな布団に瞬間に別々の夢に落ちちまった。どんな酷い鼾が出ても私達の夢に潜れず。


 この一週間の次の日々では私達が夏休みを順序に管理し続けた。夏祭りが再始動する夜間までに私達は常に別々の屋台を掃除したり、道具と材料の状態を調べたり、特に雨が突然降る場合に取り組んだりしていた。料理の屋台組は宵越しの保存の為に笠人君達は敷地の電流を最も多く集中し冷凍機の効率を最も強くさせたが、まだ大雑把な冷凍そして狡猾な齧歯類の嗅覚は食料品に危害を及ぼしちまった。とにかくそれを推量しといたから、一夜の全ての食客に十分に出してあげるのに収納の食料を精々加減した。腐ったり鼠に壊されたりしちまった残りの材料に対し笠人君達は切り捨てず新鮮な材料のと同じ水でざっと洗い、殻と皮を剥き、骨の部分を切り、身の部分を親指のくらいに刻んでいた。処理済みの一部分は街中を彷徨う犬猫達を飼いに温められ、残りは『有機燃料』として使われることだった。


 8月末は気温が下がる傾向があったので、もう直ぐ秋を迎える雨も来ようとすると思っていた。夏祭りの三日目には初めて7月の梅雨の時と同じくらい涼気を持ってくる厚い雲の群れが相模湾から出てきて曇っていた。夕焼けまでの午後は地平線を見えなくなって向こう側の屋台組を暈すほどの雨がざあざあ降っていて、私達の準備の進度を結構阻害した。夏祭りが始まったが雨が止まないと確認した為、私達は両校の洒落な傘をそれぞれの屋台の看板の側で配置しといたし、屋台の入口を庇で加工したし、特に舞台を両側の階段に代わって舞台裏から上下する階段、上部に天幕で更新した。夜になったと雨が粉雪のように優しく降っていたから、暑い洋服と法被はもう私達を不快と感じさせなかったのさ。


 私達の夏祭りもとんでもない困る目に遭わずにいられなかった。困難なことの多数派は貧乏な人と豪華な人そして田舎人と都市人への取り扱い、特には過激な心を持つ人達から派生したの。彼らは私達が若い魂を込めたこの祭に「ずっと前から盛んになった伝統的な祭に屈辱っぽくて宗教的に冒涜らしく開かれる」という感じを抱えていたせいか、私達が折角立ててずっと恭しくなる鳥居に『偽りの神門』と決め付け汚水とゴミを撒いたり、深夜で警備が眠くて油断になったところで忍び込み屋台の入口を滅茶苦茶にしたり、四日目と五日目に直に群衆を乱そうとしたりしちまった。私と純彦君は巡り歩く旅を停止して豊かなカップルと一緒に彼らを撤退させてやってきた。


「あらっ、貴方達はまたここを荒らしてるのですね。闖入したらちゃんと音鳴らせず放火した方が良いのに」


「てめえら餓鬼なのにこの背徳な祭を白昼堂々催したんだな」


「そりゃさっき貴方が倒した少年に聞いたら?どうして彼が貴方が言う通り『背徳』っていうこれに入ったのか?って聞いてご覧」


「ちなみに、この祭の『背徳さ』を指定してくれませんか?」


「良いじゃろ。てめえらの祭は神輿を担がなかったり、ご舞台も中心に置かなかったり、西洋的ばかりで負け犬を奨励する物をこの田舎に持ってきたりしてるんじゃ。それだけで破廉恥だと思わんか?」


「それは何が悪いんですか?皆様が楽しんでると見えません?」


「何故てめえら小さい歳で何よりも神聖な鳥居を立てる大胆を持ったのか?そして鳥居の形象に付け込んで雑多な祭を」


「そうよ。日本らしさなし。国の精神と、神道の精神を持たない」、その人の付き添いが大きく言って彼奴の裏の小集団を迎合させ抗議をもっと大変にさせた。「これらの餓鬼がこの清閑な田舎を穢してる、外夷の為に国さえも蔑んで」


「もう良い加減にせよ」と私がさっと叫んだ。


「餓鬼の女なら俺達に指図するなー」、彼奴が突如私を倒れるほど左頬に引っ叩いた。それを見てごく呆れた純彦君が早速私を庇い、考えもなく彼奴の顔に一拳をあげた。皆も甚だしく焦っていた。


「おめえ達やり過ぎだろうがい?」と純彦君が反駁した。「俺達は餓鬼だと呼ばれても構わんけど、おめえ達が今までやってしまったのは餓鬼っぽくて卑劣なことだと思わん?俺達少年少女家族作業員皆が一生懸命一ヶ月以上で作り出したこの祭を」


「昨夜あんた達が我慢して僕達のお持て成しを受けてお客様と一緒にここの全てを試してみましたのに」、降恆ちゃんが隠さない怒りを言葉に浸して言った。「あんた達が負け犬の国から来たお客様に鉢合わせしたに決まってるでしょ。どうしていつもこの時間を敏感と見て中國朝鮮ロシアと南の植民地を見下す理由に?」


「貴様ー。敢えて弱小達を我が国と同列に扱おうとすんかー」


「日本も弱小だったことある国でしょ」と大きく言った私、あの酷い引っ叩きから正気に戻って。「私達が見下すのはあの弱小国の本質じゃなく腐った政府と、栄光な過去に夢中な民達なの。私達日本人も以前の幕府を最後にして民族の分裂の罪でぶっ倒してもっと文明的に強くなれる国を作り上げてる。だが他の国はどうなるかまさか放っといて貴方達がいつも悪意を持つ西洋の帝国と同じ蔑むつもり?」


「てめえらが負け犬に同情して更に祭の伝統を歪めてるとはー」


「おめえらがただ自分の信念通り見たいのを見てるから、俺達が凄く苦労した祭に偏見を持ってるんだ。改めて言うと、俺達の祭は若者の出来る限り、和風と洋風を組み合わせて、皆様の常識を広げる科学を中心に開かれてるものだ。それは明治天皇の維新の指針を守ってるんじゃないだろうか」と言った純彦君。


「その通り。あんた達が今まで決め付けたその論調こそ僕達の祭そしてこの小田原を誹謗中傷してる」と言った澁薙君、殴られ気絶しちまったから気が付いて。「『弱肉強食』という熟語は何帝国でも心に焼き付いて風潮となったものだ。帝国になった日本もさ。この世の中の残酷なその風潮を大胆に逆らったら亡国ほど高い代償を払わざるを得ない。但し、あんた達と違って、僕達はその風潮によって馬鹿を見た皆様に一生懸命助けを送ってくんだ、若者として」


「そうよ。私達は誠に田舎の人として詰まらなく暮らすのを承認出来ないんだ。外国人どころか田舎の日本人さえもその風潮から毎日損失を担いでるし、兵役に最初の対象となるし、知識を都市人の割にあまり得てない。あの子達の開いた催しのお陰で、私達は田舎人と見たままにももっと都市人らしく暮らせるんだ」と言った日向町長。


「私達東京人さえもこの田舎での祭がお盆の割により楽しみが沢山あるんだ。生まれて初めて喜ばしく全力を費やしたとはさ」


 抗議の集団を導くその人が憤怒をまだ抑えていなかった。「まさかてめえらがあの可哀想な人達に何の風に催眠を掛けてることか」


「催眠を掛けるか掛けないか貴方達の認識次第なのが、お客様の感情は私達が一番分かってる。悪いけど、皆写真家が五日間撮り上がった作品集でお客様の表情を写したのを貴方達に送ってく。成功の際の喜びも失敗の際の悔しさもあるけど人生を鮮やかにする新しいのをやってみる運があったなんて悲しさも苦痛も彼らの顔に見える訳ないでしょ。それは一ヶ月以上後の成功。一方、貴方達が刀を連れてってここの賑やかさと穏便さを混乱さにしちまって、民族主義の名の下に自分が正しいと思った通り私達の成果を裁くのが論理的に反対」、過激派を唖然とされたほど私がそう反論した。


「当たり前だろ。おめえらここの鳥居を図々しく汚くさせちまったって神道を誹謗してんだ。無思考の狂信者ばっかだな」


「あんた達は今拳銃を出しても構わないけど、僕達がもっと多くの警察官を求めたよ。彼らはもう直ぐここに駆けてきている。ここを出鱈目な戦場にしないように一刻も早く撤退して下さい」と言って戒めた降恆ちゃん。周りの皆も『てったい』を一文字ずつはっきり呼び出していた。抗議の集団は不本意に私達の目線から消えることになったが、その前に導く奴はこの対面の負け犬と認めたがらないように最後の一言を残した。「この国は潰れそうだ。もう一つの戦争が必要。いや、二つは最低限。てめえらはその戦争に初めて粉砕されてやる」

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