「ジリリン、ジリリリリン、ジリリリリン」

　木曜日の午後７時頃。皆がいらいらして寿司を食べている途中で、誰かが前門でドアベルを急ぐらしく鳴らしていると聞こえ、陽毬さんがさっさと前門を開けていき誰が鳴らしているか分かったと、私達が期待していたお客様が山口家の列車で遂に来て参ったと伝えてくれた。慶應義塾からは、工学クラブの副委員長の厚喜丸端（あつきまるばた）さん。早稲田からは、化学クラブの直本孝（なおもとたかし）さん。東京大学からは、医療クラブの武蔵野縁（むさしのゆかり）さん。先輩達の一人ずつは二、三個の派手な鉄の背嚢も持ってきたが、列車に乗る前にうどんとおでんを満ちるまで食べたそうで元気に荷物を次の日の旅に馬車に持ち込み、話し合いに宜しく待っていた。そして、野外の食堂を照らし、桃のアイスティーを出し、門限までの話し合いを始めた。

　７月１４日の早朝、笠人君は若者に初めて開かれる夏祭りの準備に人力の公募を通知したり、同級生の誰が既に休みに旅行したか確認したりする手紙を書き、紙の製造で暮らす家族の吉岡稔（よしおかうつぎ）君に送り彼の複写機を頼んだ。純彦君は少年祭で私達の悪戯の被害者とした廣瀬君に黄色の粒を散らす封筒を送った、八田蜜の理事長をこの催しに巻き込ませようとしたり、５年１組の数人の力を借りても良いか質問したりする為に。私と智埼ちゃんは我が校の理事長と５年３組の皆に夏祭りを紹介する為に同じことをした。１０時に、先輩達そして、二人の社長の許可を受けて部下を託した原崎さんと森本さんは豊かなカップルの超重い荷物と一緒に越川家の豪邸を出とき、小田原に戻った時に団体を二つに分けた、夏祭りの本営とする絲島家と渡邊家へ。

　いつも通り「ただいま」と呼びながら入ったが、原崎さん、厚喜さん、智埼ちゃんと笠人君は馴染みなお客様として『ホワイトチョコレートの石畳』を踏み越え、シャワーヘッドのホースで三本の樹木に水をやっているお父様や、調理の前にピアノを思いっきり弾いているお母様は迎えた。それから、お父様と彼の愛弟子の笠人君は手を叩き次第、『あおゆみ』飲食店らしい調理を見せつけたり、笠人君の師匠のお娘さんである私そして厚喜さんに技術を披露させたりし、一般の飯を完全に建てた。お父様とお母様が仕事に戻り八時間食べ物を出しても、締め切りと建設の進捗による圧力と共にしても、必ず体内のエネルギーの保存則に最も高い効率を達成させるようにしたよ。

　それでは友達の同居と共の一ヶ月の大変な建設の始まりなんじゃ。７月１６日、純彦君からの手紙を受け取った時、『花火團』の操縦術がどれほどやばくなったかに対し、私は興奮をたっぷり表現していた。彼が書いた通りに、公募の手紙を送り複製した四時間未満後、５年２組の１８人そして廣瀬君の教室の１３人は早速私達の要望を対応した。その中の人々は家族との旅行をしようとしたり、既に家を出ちまったりしたが、旅を一人で中断し私達との相談を待つのを決めた。白濱５年３組の方は少し遠慮しているようだが、更に１１人も私達の公募を受け入れてくれた。

　夏休みの最初の一週間が終わり、画期的な日が来た。今年の梅雨の２３日目に、雨は以前の日の酷い暑さを補うように二時間から四時間まで延長してざあざあ降り、全ての道を鏡らしく変えた。あの道の上にはよく映っていた数台の人力車が友達を乗せて到着した。白濱の女性達は学校が賄った海の泡沫の模様の番傘を差して、多数は砂の黄色の船乗りのシャツと紅のスカーフと紺碧のスカートといった制服の姿と前門に入った一方で、残りは艶やかなドレスとか雅やかな浴衣の姿と来た。八田蜜の男性達は逆にほぼ学校の兵士らしい制服を気に入らなさそうで、ただ学校の橙色の蝙蝠傘を差して、格好よさそうなスーツとか主人らしい袴の格好と、待ち合わせに行った。一方、『花火團』は単なる浴衣。

　手を振ったり、ぞくぞく握手したり、皆をあだ名と俗語までで迎えたりした。一方、日向町長と彼の部下は最も多い若者達が町役場に入ったのを初めて見た時、含意を深く持つ微笑みをしていた。多分、この田舎らしい小田原で騒がしい雰囲気が発生した際なんて少し嬉しかったが、こんなに大きな催しが子供達の手に入れられたら、活躍か災厄かと心配を掛けていたようだったね。皆は並んで階に上り、普通な教室の風に片付けてある会議室に入った。

　夏祭りの主任とする私達は会議中に立ち発表し、『聲拡大変換器』がまだ製造中だったので、先生達のように大声で伝えようとした。三日間掛かった夏祭りの屋台の建築的な図画を見せながらきちんと解説した。私達の友達もそれらの図画に何かが欠かせたり何かが間違ったりするのか意見を追加してくれた。私達の夏祭りなら大幅の空間を求めて参加者に散歩する時に大変疲れさせちまうので、欧州の公園のベンチのような椅子の並びを夏祭りの広場に追加すると提案した。そして、夏祭りの敷地も出入口もずっと光られる為に交流電流の発電機をも増加し電灯を出入口から敷地の両辺まで立てるし、電灯を立てる前の夜間の建設に対し『電球付き鉢巻』を作っとくことも勧められたの。この催しに色々な意見を集めた上で、私達はどちらの提案が夏祭りの建設に可能になるか評価した。参加者の楽な体験の為に席を増やす公衆ベンチや、夜になると真っ暗になって当たり前な荒野に対し多く建てる電灯と強い電気は承認されたが、『電球付き鉢巻』なら夜間の仕事に便利極まりないのに時間と装備の不足で間に合って作らなくて残念だった。

　評価したのちに、次の主題に移れた。科目に応じる屋台に対し、誰が得意か、誰が気に入ったか、問い掛け続け、皆が手を挙げるのを期待した。八田蜜の男の人数の１÷４は降恆ちゃんの雅やかな体に夢中になっているせいで祭の案内係に一番参入したがった。

　他は美しい科学に心を込めといたから、物理と化学の屋台を選び、残りは白濱の女の多数が好きな数学の屋台と踊りの舞台を選んだ。白濱の個性的な群衆はスポーツをやったり、面白そうな実験をしたりしたくなり、私や智埼ちゃんの屋台を決めた。

　笠人君の料理の屋台が解説された時は、自分の腕で自信を持つ誰か以外の皆は多数で手を半分しか挙げなかった、料理が上手か苦手か問題じゃなく、飲食店らしい圧力を耐えることが出来るかどうか躊躇っていたからさ。但し、笠人君は料理を作るのが好きになる限りの人々に飲食店の雰囲気に慣れたり、食べ物を美味しいままに速く作ったりするのを教えると約束した。

　数学の屋台の担当者・絲島純彦（いとしまじゅんげん）（男）、遠藤綾紀（えんどうあやき）（女）、貴島優征（きじまゆうせい）（男）、芦川青斗（あしかわあおと）（男）、廣瀬季津男（ひろせきづお）（男）、原崎巽（はらさきたつみ）（男）、若林瑞江（わかばやしみずえ）（女）、日向縁幸（ひなたえんゆき）（女）

　物理の屋台の担当者・渡邊雅實（わたなべまさみ）（女）、高橋筒美（たかはしつつみ）（女）、小林養治郎（こばやしようじろう）（男）、佐藤南斎（さとうなんざい）（男）、磯貝多摩雄（いそがいたまお）（男）、木下勝（きのしたまさる）（男）、長谷川沙都子（はせがわさとこ）（女）、近藤今光（こんどういまみつ）（男）

　化学の屋台の担当者・日澤智埼（ひざわさとざき）（女）、松山勢津子（まつやませつこ）（女）、桐谷火友希（きりたにひゆき）（女）、加藤寿雄（かとうとしお）（男）、山田為三司（やまだためざぶし）（男）、長澤一實（ながさわかずみ）（男）、緒方俊浩（おがたとしひろ）（男）、橘克義（たちばなかつよし）（男）

　音楽の屋台と踊りの舞台の担当者・越川澁薙（こしかわしぶなぎ）（男）、篠崎忠平（しのざきただひら）（男）、吉岡稔（よしおかうつぎ）（男）、松本昭恵（まつもとあきえ）（女）、後藤奈津美（ごとうなつみ）（女）、清水鋼丹（しみずこうたん）（男）、林宜彦（はやしよしひこ）（男）、住吉涼悟弼（すみよしりょうごすけ）（男）

　案内係と医療の担当者・山口降恆（やまぐちふりつね）（女）、山下稜威千（やましたいつち）（女）、坂口尭次郎（さかぐちぎょうじろう）（男）、須藤友昭（すどうともあき）（男）、山田勇海（やまだいさみ）（男）、真田昌太郎（さなだしょうたろう）（男）、宮澤木立（みやざわこだち）（男）、堺伊波照（さかいいはてる）（男）

　料理の屋台の担当者・松兼笠人（まつかねりゅうと）（男）、綾瀬富貴子（あやせときこ）（女）、青葉柚史（あおばゆずし）（男）、芦田克哉（あしだかつや）（男）、森本政文（もりもとまさふみ）（男）、太田仲之（おおたなかゆき）（男）、鈴木滋（すずきしげる）（男）、池澤敏志（いけざわさとし）（男）

　皆の名前を六つの空欄に分け合って入れた上で、私達はお金と費用のことを話し掛けていた。三日間で合計の５１人を夏祭りの建設に調達するという大学の条件を満たしたから、慶應義塾と早稲田は８５０圓であの草原を買った。そして、屋台と舞台を立ち上げたり、大雨や猛暑や強風などを予防したりするのを担当したと私達はお知らせをあげ、皆をもっと興奮させた。なお、草原の位置や夏祭りの敷地の図面を実演し、案内係や警備の本営を確定し配分を説明した。その上、私達も皆に『夏祭りの資金』を紹介し、日向町長の内閣に保証して頂こうと求めて、皆に自分の資本を抽出し資金に寄付して貰うことがやすくなったでしょうね。資金が起動されてから、数学組こそ日向町長の政府と一緒に関係の側の寄付金を記録し管理する役をこれから担うことになった。

　これで聞いたうちの皆はあまり私達の計画に同感しなくなり始めたのは簡単に推定したのね、私と笠人君以外、小田原の中心に住んでいるから。幸い、慶應義塾の工学クラブは４月末に、歯が胡椒ぐらい大きくて互いに３ミリという最大の距離しか離れない歯車の形のタイヤを付ける自転車を作った。それで、砂地、石だらけの地や、水と泥塗れの地を摩擦の立派な増加で使う人に安心に乗らせたの。但し、著作権の確認を待っていたし、他の自転車の製作所の損失を推測していたし、人気を集めていなかったということ。だが、１０kmほどのルートを一時間未満征伐する為に、今回は何よりも良くなる訳がない機会だった。工学クラブは把握しといたから、この会議を開催する日の夕方までに５１台の改新済の自転車を列車に運び、翌日の夜明けまでにそれぞれの家に送ろうとしたの。

　会議をもう一歩盛り上げる為に、純彦君は視聴しているクラスメート達を出場者にし、夏祭りを大幅に広告する為の『鳥居の引き札』と申す引き札を作る競技会を行おうとしていた。六つの屋台に応じては六つの出場の組。まず、それぞれの組は自分の組の独特なところを表す絵を描くこと。そして、自分の組の専門を一番良く写す台詞を考え、以下で書くこと。

　武蔵野さんの提供した画布や下書きの用紙やゴム手袋やエプロンそして、直本さんの提供した水彩の具やパレットやイーゼルと共に、私達は二時間半の制限時間に競技会の第一段を全うしていた。幸い、全ての組に色を混ぜたり、風景を配分したり、生々しくしたり、意味ある言葉を出したりすることが上手な人は少なくとも一人いて、私以外に長谷川ちゃんも立派に手伝ってくれたの。

　絵画の才能を見せ付けると共に、絵の完成に配分済みの仕事をしている間の皆の声が地面を凹ますほど降っている大雨の音を掻き消しているようだった。しかも、一人一人が熱心に雫が残って床にぼたぼた落ちてにわたずみが出来たまで画布を染めたり、エプロンを美しく汚したりした。多くの色が混ぜられて入れられたばかりに、もう１５分ぐらいの待機のうちに皆の作品を見直した上で、乾いたばかりな六つのイーゼルを講演台の横に置いた。六人の代表として『花火團』が團長からの順番に絵の内容と意味を解説することになった。

　数学の組は、江戸時代の美しい思い出を皆に思い浮かべさせようとしていたね、国の数学が独特に育まれていたあの時だから。漢字で表す演算と共の黄色な背景で、扇子の代わりに分度器を持つ銀杏髷の武士殿や、十露盤（そろばん）を握り指先で三味線を弾くように玉を上下押し捲る其方の女房は鋭そうな目で眺めた。絵の中心にいるのは坂本龍馬殿の黒い袴を着る棋士姿の男は将棋盤を取り替える算盤（さんばん）に、駒を取り替える算木を一本一本置き方程式を設定していた。

　算盤の直下には『冷たき自信が在り、迷宮が緩まり捲る』と書かれ、数学を形にする言葉ともなるのは賛成せざるを得なかった。数学は皆が生涯で出口を探し抜く迷宮だと裁かれていたのは間違いかどうか個人の考え方次第だね。小学校に入って以来、基本的な演算から色んな図形や紛らわしい関数や方程式までの知識を学ぶに従い、試験を一つずつ乗り越え、見やすいかどうか構わず得点する。家族と周りの人々を愉快させる限り、勉強の工程をそのままにしたり、商人として働いたりしなければならないし、それで生涯の迷宮は出来上がった。入る人は心が弱いに伴い、迷宮は広がり長まりつつあり、彼らを酒酔わせがちなの。

　物理の組が出来たのは、電気、力量、熱量といった物理を形作る三つの基礎を表現する面白そうな絵という物。星の光度を減らすほど夜に響く交流電流の照明灯に強く照らされている地場にある一人の男は11mの距離でボールをネットに入れてゴールを決めようとした。然し、ボールがゴールの柱にぶつかり、神様が贈って下さるような様子で大きい反力によって跳ね返り、あの男の後ろから6mぐらい離れて自分の番までのんびり座り待っていた女が握り吹いていた紅茶のカップに向かっていた。振り返っているあの男や周りの皆が丁度良く乱れる前に、困っちまいそうになったに決まっている。

　そして、『無茶苦茶せば、鎮まりに戻す』は直下で横書きとして書かれ、まるであの狂おしく転がっているボールを塞ごうとしているようだった。そう、発見された物理がずっと保っているのを言葉にしたばかりかもね。ほぼ全ての運動の工程のうちに物質は前へ向かおうとしたら、ずっと釣り合う為の何かの力に必死に引き戻されるものだ。その反面、物質は運動で相互している系の中でいきなり乱れちまってそれぞれの個体が自ら取り扱えない場合、前向きそうな物質に『道中の棘』と裁かれる力が皮肉にあんな系をあるべき状態に整頓してあげられる救世主となるのさ。

　化学の組は、単純で清潔な実験室を吉原遊郭の花魁の部屋に上手く変化しちまった。茶色、黄色や紅といった暖色に塗られ、紺青、紫や緑といった冷色の宝石の模様に飾られた背景や、滲まれたガラスの棚の前で、花火の形の菊模様のルビー色の振袖を着る女性は目を保護する眼鏡を掛け、黒い手袋を着け、わざと振袖を緩め、二層の襟を左側の肩を現すのに少し引き下ろした。彼女は机の上の水筒、蜜蝋、表象とする数本の紅花や、実用とするそれの良い香り塗れの粉から作られた耀う口紅を優しく塗っていたと共に、実る林檎のような唇や艶やかな微笑みを斜め前に現した。

　口紅の原料を隠さないようにする『ちゃんと合成なら、愛の稲妻が鳴る』は化学を形に纏めるように書かれた。物質らを形にし、それらの絆を繋ぐのは原子と分子である。原子と分子は一定な空間で幾つか、どんな風に繋ぎ合わせるかに従い、一定の元素或いは化合物を形成出来る。更に、それらの中にどんな違いがあるか、絆が強いかどうか、外の力が出るかどうかに従い、大変化を起こす、男と女の知り合いから永遠の夫婦までの経過のように。但し、ある元素或いは化合物はどうなるか理解せずに実験を行えば、得る結果は無駄に兼ねない、ないしは自分をふと傷付けることや、命を奪われることもあるの。

　料理の組は、皆の涎と胃液を刺激する代わりに、調理の仕事はさっぱり面白くても腕を良くする為に汗を大変尽くすと見せ付けていたね。三分に分け合った絵に、左からの順番に、袖を肘まで捲ってそれぞれの屋台の部分向け食べ物を思いっきり作っている三人の若い料理人がいた。

　軽食の部分では赤いうねり模様の苔色の浴衣の男は明るい鉄板の上に三本で並んでいるお好み焼きを一つずつ硬貨を投げるように引っ繰り返した。主食の部分では白い襷を付ける唐草の茶色の浴衣の口髭の男は左手で揚げ豚丼の完成にフライパンからオムレツかけの揚げ豚肉の切れらを丼に入れていると共に、右手で煮込み中のカレーを混ぜた。甘い物の部分では黄色の縞模様の白いシャツと煉瓦色のスカートの女は焼き立てのマフィンに苺のクリームを絞り入れた。

　更に、『味が分かれば、心が満たされ、幸せが見つかる』はお客にとって食べ物を味わう以外に調理を体験してみて頂きたいと表現した。日本は帝国になったとは言え、荒野っぽくて田舎らしい地域は多数派となり、盛んな和食だけを知っている人と家族は人口の圧倒的な割合を占めるから、皆の食事に立派な栄養が当たる毎に色んな料理を入れる為に、新しい和食と洋食を広報するチャンス。という訳で、料理の組はお客様に食欲を唆る食べ物を楽しんで頂くに限らず、お客様が知らないかもしれない料理の作り方、新しいレシピも教え、きちんと実行を行うことさ。

　生物学と踊りの組は、祭は本当にどうなるか立派で派手で多彩な絵を描いた。絵は多過ぎる色を挿入し、小さい染みが流れ下りて微かに汚れちまったから、降恆ちゃんの組の絵と一緒に最後の順番で提出された。星だらけの夜空の下に、絵に五人写って一人の女に先頭された団体は、頭をしっかり抱える灰色の鉢巻、荒れる波の模様の緑の法被、黒と白の市松模様の腰紐や、茶色のたっつけ袴の格好と共になった。開く扇子を握り後ろに伸ばす右手、前へ向かう左手、手と同じ向かう足という姿勢でよさこいの旋律と一緒に熱心に呼んでいた。彼らの法被は引っ張り揺れていたし、あの曲の盛り上がりに届く時に彼らが一瞬空中に飛び上がった証だった。

　そして、『律動と舞い上がり、身と心が生き抜く』とばたばたそうに書かれた。少年祭の三日目に私達は当時の４年２組と一緒に校庭の真中で、富士山の近く見える伊豆半島の風を持ってくる阿波踊りの歌のリズムに思いっきり踊ったり呼んだりした。踊った後、お父様が料理を作ったのと同じ汗がたっぷり流れ、心臓が凄くどきどきすると共に凄く呼吸しても、とても爽快な笑顔を友達と交換したの。私達の体内になんか奇跡的な物質はあり、全ての感情を作成し、掴み、体外の関係を発展するし、骨と筋肉を柔軟にしたり、血脈を賑やかな道路のように変えたりする。そう、彼らは私達をうんざりもぐったりもせずに最後まで運動させ、満足の音をなるべく出させ、『今生きてる』と確認させてくれたの。

　最後は降恆ちゃんの組の作品の公開。案内係と医療の組は医療の大事な役割を発表する代わりに、『花火團』の夏祭りを一般的に写す絵を作ることになったから、降恆ちゃんの組の絵は大幅で発散される最初の引き札となったの。

　背景は降恆の組の方が深くて、星がばらばらしたままにも白鳥座そして天秤座が良く見えた。その下に四つの階層を代表する十人は屋台の並びを後ろにし、打ち上げ花火をご覧に河川敷に座り、花火の派手な輝きによって照らされ、喜びが一杯な顔をしていた。

　地味な抹茶色の浴衣の外見で男の子と女の子が母親と父親の膝の上に座り足を振って煎餅を食べている四人の家族。

　同じ赤色と青色のチマチョゴリ（치마저고리）とパジチョゴリ（바지저고리）を着てかき氷を一緒に食べていて冷たさによって気が飛びそうな朝鮮人のカップル。

　やんごとなさそうな丸出しの紫の着物、百合の徽章を付けるネックレスや銀色の簪を着る美女が、刀も銃も付けていない軍服の姿の彼女の恋人の肩に頭を預けている。

　経営者の雅やかなスーツを着たものの、酔っ払いそうになっちまって無邪気に歯列を見せ喜びに微笑んでいる二人の西洋人の男。

　あの十人の以下は『初の少年少女夏祭り』がタイトルとして橙色に書かれた。更に、右上に一番細い毛筆に墨を垂らされた言葉はあり、私達全員が考え出した『一緒に、穏便に、心の奥まで楽しみを共有し、魂の道路を信仰と歩き出す』と申したの。降恆ちゃんの組はこんなに敏感な時代を過ごしているが、戦いの表象がちっともなく日本人と朝鮮人と西洋人が同じ花火を見る喜びを気付かずに分け合っていた絵を十分な本領で作り切ったね。

　日本人として私達は戦を渡って中國をぶっ倒し、自分の地位を世界中で上げる欲望を持っているとは言え、むしろこの小さな国で平和で穏便な生活を楽しんだり、予想外の喧嘩が生じないように段々本当の大人らしく考えたり、ぶん殴り合う代わりに静粛に話し合ったりするという子供っぽくて理想的な望みも持っているの。

　朝鮮人は以前西洋からの暴風、今更日本、ロシアと中國からの嵐を耐久しないといけなくなっているし、この世紀にもう古びちまった数観点があった儒教の哲理に中國よりも大変響かれた国で生きているし、それで隷属の思想をずっと持って行き、貧乏になり、お互いの信頼も戦国時代及び幕末如き無くしちまった。だから、貴方達の国を狙っている国の民からして、日本の侵略を最悪な嵐として認め、迎えざるを得ないことになるが、絶対に諦めず自由の思想を持って行き、どれほど卑怯で残酷に抑え切られるにも関わらず、私達の鎖も千年の鎖も引きちぎり抜いて欲しくなっているわ。

　これでは鳥居の引き札の発表会の終わり。さすが、私達４８人は二時間半として美術の標準を達する絵を作る為の無理な時間の以内に、見やすいだけでなく美術の先生をかなり愉快させる最後の作品を作り上げた。町役場でのこの楽しみが沢山な打ち合わせを見事に終わらせる為に、全ての４８人は普通な用紙となった六つの絵の画布に毛筆で、心拍の魅惑的な軌道のような署名を出した。１１時２０分に、雨がまだ止まっていない様子でも、私達は皆で「お楽しみにしてるんだ」という表情を交換して町役場を出て、ばたばた合羽を予め着た馬の馬車に乗り家に帰っていった。