2.2. 少年祭の思い出

「これからお金の問題だね。俺達もう四年掛かって成人式を迎えに待たなきゃだから、この大きな祭を自分で開くのに、俺達が貯めるお金がまだ足りないに決まってるんだ」、笠人君の一言。


「さて、皆が半年間貯めた現金の合計を確認しようか、心が慌てないように?」


六人がお金を貯める全ての箱を出し、それぞれの『貯金箱』でも中でお金をたっぷり含んで重そうになった。渡邊家のお娘さんのニッケルのたっぷりを含んで武田菱の柄で塗られて蓋がばねで開閉を行う竹の管。絲島家のお息子さんの豆腐を型にする地味でまっ四角な箱。松兼家のお子さんの持って蜂が飛ぶ薔薇の柄で刺繍されて黄色の紐で締められた袋。幼馴染さんの碧色の牛皮の財布。越川家のカウボーイ君の宝探しの沙色の粗き腰バッグ。そして山口家のお嬢さんのお札を厚く並べる紅の財布。この卓の周りの雰囲気が既に賭場での広間にあまり違いことなかったでしょう。


団長と澁薙君は『会計係』としてお金を数える担当をした。5年2組の金庫番の澁薙君がお札と硬貨を両側にし、厘から銭と円までの順序にお金を再び整えた。焼酎の経営の家族のお息子さんの純彦君が金種を呟きながらギアがぴったり動き合うようにすらすら紙と数玉のコインを一つ一つ引き換え、たった3分掛かって六人全員の貯金を計算しちまった。


絲島 → 1厘5玉+5厘7玉(40厘)・2銭5玉+5銭11玉+10銭17玉+20銭13玉+50銭6玉(795銭)・1圓21枚+5圓21枚+10圓13枚(256圓)

越川 → 1厘6玉+5厘8玉(46厘)・5銭7玉+10銭21玉+20銭28玉+50銭14玉(1505銭)・1圓12枚+5圓19枚+10圓16枚(267圓)

渡邊 → 1厘7玉+5厘9玉(52厘)・2銭4玉+5銭9玉+10銭21玉+20銭11玉+50銭8玉(883銭)・1圓11枚+5圓18枚+10圓16枚(261圓)

松兼 → 5厘11玉(55厘)・2銭5玉+5銭12玉+10銭8玉+20銭16玉+50銭18玉(1370銭)・1圓13枚+5圓18枚+10圓16枚(263圓)

日澤 → 5厘7玉(35厘)・5銭9玉+10銭19玉+20銭18玉+50銭7玉(945銭)・1圓22枚+5圓18枚+10圓14枚(252圓)

山口 → 5厘6玉(30厘)・2銭3玉+5銭7玉+10銭14玉+20銭13玉+50銭11玉(991銭)・1圓14枚+5圓20枚+10圓15枚(264圓)


「よし、皆の金額が手帳に統計して貰ったところ。誤差或いは擦り抜けてしまう貨幣があるかどうか注意してくれる?」、他の人がそう出来ることない時間以内計算した後の純彦君が団体の確認を受ける為にそう求めた。


「必要ないでしょ。計算に関する何でも君は故障したことない機械みたいに解決してるの。誇りの一杯で称えて貰ったでしょ、湘南の十露盤の支配者という別号を」


彼の才能は時間の流れに進み私達が無駄にせず純彦君だけに計測を任せるぐらいだった。但し、澁薙君がそれぞれのメンバーのお金の合計を発表した時、私達の感情が反対的な二つに分けられた。元々生まれた信頼によって純彦君の才能に憧れる感情や、短い時間経ってそんなに見事なお金を積もって胸に沁みちまう感情。


「皆も250圓以上得てるんだ。俺達もう財閥になってしまったかな?団体の最も貧乏な人は俺だけどこんなに大きな収入」と言った笠人君、誇りだらけの声で。


「とにかくこの金額は将来の夏祭りの建設の資金を集めるのが十分だろ。俺達のお金だけでなく、うちの仲間達も市役所の管理職も自分の収入の一部分を出してあの資金を豊かにするんだ」


「だから皆のお金を見せて貰ったのね。あの資金が出来たとは夏祭りの建設も楽だし大学と話し合うのに鍵を持つ」


「あたし達も資本化ださかい資本で解説すべきやで・・・カサト君、貴方は最後のメンバーでしょ。このお金の積もりは実は半年間じゃなくロシアとの戦に渡って貯めたんや」と言った智埼ちゃん。


「そう、昨年の1月に転校して以来俺の出来る限りの最大のお金の物だよ。あの獣らしい親父を隔絶してここに引っ越しした上で、新しい場所での生活に慣れるにはお袋だけでなく、俺こそ気に入る仕事があるかどうか探し抜き、一ヶ月後、料理にとって興味が生えたんだっけ」


「スミヒコ君はあの時間に渡って君の傍に立ってたんじゃない? 薙君から聞いた通り、君の生計が見つかるように彼と一緒にこの地で現れる全ての仕事を試した、少年達に適切な限り。二週間一仕事。どれ仕事が笠人君に興味を持たせるか見付けたら体験を止めたそうだ」


「・・・一人の方は好きな働きがそんなに易しく見つかったら、空から落ちる金塊を急に掴んで富豪になるのにあんまり違いない」


「あの時間といえば、スミ君は笠人君の恋人さんと揶揄われてたばかりか、お父さんの入隊を知らせてから、『暇割螢ひまわりぼたる』って毎日唱えられたなんて」


「あの1組の廣瀬季津男ひろせきづおその迷惑な別称を付けた訳。『しつこしお化け』だろ・・・まっ、数回彼奴と殴り合った後で、彼奴がもう同期と後輩達を虐めず教室の雰囲気を盛り上げてるだけ」


「あの餓鬼が懐けれれて本当ミラクルなんだ。彼奴のパパは八田蜜の建設と維持に最大の資金を拠出したから、息子の僻みっぽい振る舞いを庇ってて、ずっと八田蜜を圧迫するほどだったの。あの時、学校の会計が戦の提供の為尽くされたのは分かっただろ」と言った澁薙君。「会計を解決する為に、校長は豊かな家族がいる全ての学生達にお金を求めて彼奴らのご両親にお金を頼ませて貰ったって。越川家も避けちゃ駄目だった・・・実際に、あれただ校長の予備」


「彼奴としか殴り合わないのはさっぱり解決せずから、俺達は命懸けの賭けをすることにした。笠人君に学級委員になって貰って、圧倒的な利益を得る為に少年の祭という突破的な催しを半年間掛かって着想を提出して道具を準備して昨年の11月に開き、あの祭の最後の日に敢えて廣瀬の拉致の振りをして、彼奴の親父を脅かしたんだ。あの頃滅茶苦茶だったな」


「全部の武器が勿論偽物けどさ、ナギ君と越川家の技術と私達の名演技のお陰で本当の誘拐犯になる気がしたの」、私の言葉によって澁薙君があのとても面白い頃を思い出し、自慢も恥ずかしさも呆れる表情も表現した。


あの変人ばかりの教室の最初の少年祭を思い出したと、初めての体験なんていつもやる気を出させてくれるとずっと信じていた。不良な廣瀬君の拉致以外に、あの祭の準備を同年の男性達と一緒に手伝い一週間祭を楽しんだ。その前に、智埼ちゃんと降恆ちゃんにも誘う手紙を彼らが配ったが、降恆ちゃんがお客さんとして参加しただけ。4年2組の祭の準備は九日間掛かって全ての活動をわざと門限に実施しちまうというお知らせをくれた時、私達二人はとんでもなく慌てたが、純彦君と笠人君の説得のお陰で、心配な気分が微かに減った。それから、九時になったと、越川家の馬車に乗り八田蜜に行った。大変な労働の後の毎晩、私達が隣の教室に寝させて貰ったが、翌朝まで、周りにいびきを大きくかいていた数人の男達にいきなり気付いた。


「そう言えば、あの廣瀬の彼奴は雅實君に頭に銃を向けられてる時に、血の気がない顔を出したし、発声も出来ないほど泣いただろうね。なんか弱まって腰抜けの人種の本質を明かしてくれた。その前に、火薬を予め入れられた拳銃を自分が持ってないと証明する為に、あんな敢えて彼奴の友を互いに撃たせてしまった。偽物で本当に大丈夫だけど、さもないと、戦場に入った以上、大勢の仲間を転生させてしまえるよ」、純彦君が皮肉らしく言った。


「とんでもなく気を張ってるあの頃だったよ。目の前では学校で昔から起こったことない情景をじっと見てたご両親と警察官のお緑でも、もう数々の警察官も銃を構える姿勢を作っといたと見た。私が引き金を引いたうちに、彼らもそうしていけた。あの頃の私の命まで廣瀬君のに比べても凄く懸けてたようだの」


「あの頃校庭におる誰もが聞こえてもうたよ、吹雪の下で立つみたいに戦慄いてる貴方の声。あの状況を少し静めたのはあたしこそなんや。廣瀬君のお父さんを膝を折っとった息子さんの所に近付かして、彼がお子さんをどないして救えるか見てみた。純彦君の学校を乱しとったあいさに、廣瀬君のお父さんがあたし達にお子さんを自由にさせる為に、出方も振る舞いも出してこーひんかったな」


「俺もおかしい気がした・・・我が校の維持に熱心にお金を注いで柄悪い息子さんを思いっきり庇ってた人のくせに、他人に弄ばれてるあの子を目をやったしかなかったなんて。半年間、あの爺さんの態度にまだ疑惑の気になってる」


「そんな疑惑があって大した、リューちゃん?連帯責任になっちゃって警官の取り調べに巻き込まれるのを望まない部分的な理由で、君達の常識はずれの計画に参加しなかったものの、太っ腹に生きてる民と同じ背景を持ってたし、それで誰にも明かさせない負担をあの爺さんが持ってたこと知ってる。彼は武器の製作と配分の連鎖を管理して、戦時によって儲けてた。清朝と北京の反乱軍との二つの戦、そして外国との数え切れない取引の後、彼の資産合計が安田財閥の社長のに五分五分となったよ・・・それで八田蜜の建設と維持に数百円を注いだり、教育委員会の官僚の袖の下にもう数百円を抜き出したりすれば十分以上。袖の下のことに良く慣れるの、パパの事業を盗み聞きしてるので」と降恆ちゃんが解説した。


「僕達の学校で転校生として入学したから、そこの不文律に従わざるを得ないものだ。ただ、八田蜜に一年から入学した人は、政府に制御して頂かないと良く覚えて、教える人も習う人も無意識に大変な違法状態に落ちちゃったよ」と澁薙君が言った。「廣瀬季津男は一番分かって、実際に不良な奴の本質じゃないのに、彼奴の親父が学校の会計を支配したり、他人を自分の汚職の罠に嵌らせたりするのを隠蔽させられた。さもないと、彼奴の家族が政府の『黒手帳』に永遠に載っちゃう。心の危機を大変に受けたせいか、閉塞感を打開する為、暴力が必要だろう」


「そやけど、人を虐めたまま心をさっぱり満足さす訳あらへんでしょう。ある限界点ほど届いたら彼勇気を全部出して事実を言ってしゃあないもんね」、智埼ちゃんが髪を噛みながらそう言った。


「そうなったら、スミヒコ君、ナギ君と笠人君が力を尽くして、少年の祭という催しを開いたり、世界中で見たことないマジックトリックを作ったりするなんて要らない。私の観点にしたら、私達人間は歴史に渡っての数え切れない功績によって地球の全部の生物に優越してるけど、人間の多数派が本能のまま機械みたいに生きてて、その生き方しか承認しない一方だ。しまったのをやっちまったけど、あんなことをし続けてるのさ。勇気が足りず自分の人生を変えられない。廣瀬君とは、自分自身が変わるのに誰かがどう突き動かすか期待してた人の例え。この時代でも以後でも廣瀬君と同じ性格がある沢山の人がいるに相違ないね」


「だってよ。廣瀬みたいなコミュニティの心を変えるどころか、廣瀬君なんてまだ熟成してない一人だけの心を変える為に素晴らしい祭や、前例のないブレークスルーさえ要ったの。マサちゃんが言ったのは合理だけど、あの人々としたら、彼らがやって毎日毎日繰り返してるのが人間の奥深い恐怖を静めて仕方ない。僕達人間生まれて初めて同じ恐怖を持ってる・・・捨てられる恐怖、独りにする恐怖、襲われる恐怖、危害が及ぶ恐怖、などなど」、降恆ちゃんが医者のように言い、例を挙げる間に、指を鳴らしていた。


「団体になる前の俺達全員これらの恐怖を乗り越えなきゃならなかったな。雅實君には群衆と隔絶される恐怖。智埼君には発表の度に人々に非難される恐怖。笠人君には凶暴の親父による虐待の恐怖。澁薙君には集中力を失ってしまった時に襲われる恐怖。降恆君には家族こそ夢を拒まれる恐怖。そして、俺には大変な金儲けの状況によって財産を失ってしまう恐怖。今までただの16歳の子供達だけど、彼奴らを捨てた訳でなく、せめて制御するようにしてるよ」


「・・・日本は変な国も同然だろ。東アジアの国とは言え、隣の諸国に対して成り行きを逆転しがちで、半球の裏側の諸国の地位にさえ届きたがってる。勿論、こうなる以前、日本人も色んな恐怖を乗り越えなくちゃいけぬ。新しい物を貰う恐怖、外国に侵略される恐怖、名誉と人柄を逸する恐怖、文化の特徴を溶かす可能がある恐怖、そして外の世と社交する恐怖などもさ・・・てことは俺達日本人が数百年を過ぎて恐怖をそれぞれ乗り越えてたよ」


「そうよ、リュー君。世界に豪傑っぽくなりたくないけど、あまり違くなくなってる、変遷中の日本達に。六歳になって以来、幼い頃から自分の内戦、そして外の世との交戦を戦ってるの。十年経って、銃も刀も用いずに、この黄金の時代で戦ってるんだ、僕達は」


「澁薙君が言ったのはこの会議をアメリカ内戦とかヨーロッパの主になったナポレオン殿の時代のに違くなくさせたようだ」


「・・・少年祭のお陰で、数百円以上の資本量なんて殆どいーひん子供達になった。ツネちゃんはよりも珍しいお子さんでしょう」


「そうよ、チサトちゃん。この成果、一部はパパが1月に横濱静岡鉄道を開通した後でくれたご褒美。そしては6月の第一次内科救命実習後のご報酬なの」「山口家の会社は鉄道を通して儲け、お嬢さんは内職っぽい医療の仕事を通して儲けた。やっとお前とお父さんが仲直りしたね、大変な喧嘩の二年間に」


「声が枯れるほどでも価値あるのね。我が儘な大人を説得するにはそれ以上も我が儘になるべきだでしょう」


「幼い頃から我が儘に追い掛けてるのはさっさと感心しとこう。世界を驚かす先輩にいつか踏襲出来ると思い掛けてるだろ、俺達は」 


そう、生まれてから変な人になったのは神様の見えざる手じゃなく、小学校に入学し、厚く並んでいる本棚を図書館で一見してこそ、好奇心が無邪気に生え、潜在意識を元々刻んだ無限な貪欲を利用してもっともっと不思議さと新しさを受け止めたり、弄んだりしたいことだ。実際に、国を選んだのはただそれぞれのメンバーの屋台の飾りの為だったが、科学のことはこの夏祭りの心臓で、皆に費用と利益の問題を頭がずきずきするまで解決させる物さ。


「夕べこの祭の題材は決まってたけど、俺達の可能以上じゃないか?それぞれの屋台を出し飾るだけのは問題を十分に引き起こせるんだ」、笠人君が皆の不安に代わって言った。「科学という決めた題材は天井を一時間ガン見させてたさ。少年祭の成功によって今回の夏祭りに皆が手伝いたがるものの、未定の敷地で勝手に開催して違反という訳なんだ」

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