第24話 詰みと罰
「なによ、あれ……」
「だから名カメラマンの熊さんです。ポッポさんたちのご遺体に祈りを捧げた際に、こっそり
「壊れたドローンのカメラが生きていたクマ。マイクや送信機もクマ。だからそれを担いで衝撃の瞬間を狙っていたクマ。エバに遮られていたから、ケイコのカメラには映らなかったクマ。明かりもなく闇に紛れるのは蜂蜜を舐めるより簡単だったクマ。そんでもって今ごろ世界中がおまえの爆弾発言を食い入るように視てるクマ。お陰でピューリッツァー賞も夢じゃないクマー」
「嘘! カメラだけじゃ動画をアップできない! スマートウォッチは取上げた!」
「やれやれだぜ――だクマ。これが見えるかクマ? エバの『腕時計じゃない方』のスマホクマ。両方持つのが迷宮配信者の
なんにしても早く削除しないとどんどん拡散して
「――」
「相手が悪すぎたクマ。エバに悪巧みで勝とうなんて、冬眠があと一万回くらい必要クマ」
◆◇◆
「……そんな……嘘だろ……レ・ミリア……」
真っ黒だったモニターから、突然流れた動画。
エバさんを羽交締めにして、首筋に魔剣を当てるレ・ミリア。
ふたりの口から語られる、今回の事件の真相。
悪鬼の如き形相で罵る、推しの子。
全部嘘だったの……?
これまでの配信で見せた君は、全部嘘だったの?
ポッポさんや、ガンさんや、モロミさんや、ヒビさんや、師匠さんとの信頼は全部嘘だったの?
「レ・ミリアーーーーーーーーッッッッッ!!!!」
◆◇◆
『糞ビッチ!!!!』
『ふざけろ、なにこの女!!!!』
『最低だろ、コイツ!!!!』
『Son of a bitch!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck fuck』
『💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀💀』
『婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子婊子』
『死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね』
『嘘つき!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『Putain!Putain!Putain!Putain!Putain!Putain!Putain!Putain!Putain!Putain!Putain!』
『Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!Kurwa!』
『呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死呪死』
◆◇◆
「コメ欄が超大型で猛烈な台風クマ。『サムズダウン』も凄まじく押されてるクマ。チャンネル登録者はすでに二割も減ってるクマ。これからもっともっと増えるクマ。ダンジョン配信者としてのおまえは終わったクマ」
「そんな……どうして……こんな……」
「レ・ミリアさん。もう誰もあなたを信用しないでしょう。今後あなたとパーティを組んでくれる人も現れません。パーティの資産を独占するというあなたの計画は完全に潰えました」
「あんた――あんたいったい何様よ! わたしに何の恨みがあるの! ここまでする必要なんてないじゃない!」
「なに甘ったれたこといってるクマ。エバは何度も手を差し伸べたクマ。拒んだのはおまえ自身クマ。聖女の顔も三度までクマ」
「殺してやる……殺してやる! 殺してやる!! ――死ねぇぇぇ!!!」
バチィッッッ!
「ぎゃっ!!!」
ドサッッッ!
「ぐうううっっっっっ!!!」
「無駄です。わたしには
「あ……んた………………何……者?」
「わたしはエバ・ライスライト。あなたと契約を結んだ迷宮保険員です。さあ一緒に帰りましょう」
「……」
「憑き物さえ落ちればまたやり直せるクマ。エバがなぜこんな真似をしたかよくよく考えてみるクマ」
「……わたしは……――グハッッッッ!!?」
「レ・ミリアさん!!?」
「ク、クマー!!?」
“……見つけたぞ、
「
--------------------------------------------------------------------
ご視聴、ありがとうございました
次回、最終決戦!
--------------------------------------------------------------------
エバさんが大活躍する本編はこちら
https://kakuyomu.jp/works/16816410413873474742
--------------------------------------------------------------------
実はエバさん、リアルでダンジョン配信をしてるんです!
エバさんの生の声を聞いてみよう!
https://www.youtube.com/watch?v=k3lqu11-r5U&list=PLLeb4pSfGM47QCStZp5KocWQbnbE8b9Jj
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます