第三周・最果ての鐘の向こう側

夢と幻

 本懐というか当初の目的を達成したボクは、契約に従い六感課外活動部というあの組織に組するかどうするかどうかを考えつつ——六時——肉体的には疲労も裂傷すらも残ってはいないのだけれど、やはり、精神的な疲労疲弊というものは抜けることがなく、そっと、枕から決して離れる意志を見せなかった頭に称賛の声を捧げて瞼を下ろした。後の事は後のボクが何とかすればいいのだ。今のボクには関係ない、ということで。

 おやすみなさい。

 流石に疲れるというものだ。

 ボクはどこまで行っても、世界が傾いても、世界が繰り返しても変わることなく一般人なのだ。それなのに殺戮者とタイマン張って、その後で話にならない異形と口約束……頭が追いつくことを拒むくらいには奇妙奇怪なあらすじである。どこの汎用人型決戦兵器が出てくる話なのか、この意味のわからなさはそんな話に違いない。というか先程口にしたあらすじは、荒筋なのに筋が通らず荒すぎて原型そのものって感じだな。

 ああ……本当、もう疲れたな。

 もう、あんな異常事態に首を突っ込みたくはないし、『そんな契約をした覚えはないし、もしそういった契約をしていたのであればその証拠を持ってこい』とでも言って彼女との契約は一方的に破棄してしまおう。もうお腹いっぱいだ。腹八分目を通り越してしまっている……限界限界バタンキュー。

 そこまで考えた辺りで、ボクは浅い眠りへと堕ちた。

 いつからか深い眠りというものを忘れてしまった身体だが、いつからか大切な全てを忘れてしまった身体なのだが、いつになったら全てを忘れて暗闇の中に行けるのだろうか。


   *しかしてそこに、夢は無く*


 どこからか、声がした。

 しかし、眠っているボクにその声が届くことはない。

 どうせ鴎のものだろう。

 朝食は……適当に済ませてくれ。

 少し、休ませてくれ。

 後でゲームでもなんでも付き合ってやるから。何なら前に言ってた《守護者英雄》のリアルタイムアタックだって付き合うから……今は少し、この幸せな夢の監獄の中に沈んでいることを許しておくれよ。

 ボクはさ、これでも頑張ったんだぜ?

 鳴り止まないコールに、ボク自身の意志とは裏腹に自然と、引きずり上げられるように意識は浮上を開始していくのであった。それに比例して朧げだった声音は精確なものとなって行き、次第に声の主が鴎ではない別人のモノであると明らかなものとなっていった。そして、その声が誰のものなのかを迷うことはなかった。あり得なかった。記憶している理由なんて言うまでもなく、色あせることのないインパクトが脳の回路に焼き付いているからである。エンジンの黒ずみのように、頑固なまでに。

 ボクの人生の師である《取り繕われた絶対悪》の対極に有る、《狂って壊れた絶対善》の存在である。忘れられない理由なんてものは、十二分に事足りぬというものであろう。

「霧ヶ音くん、起きたまえ! 登校しないとは良い度胸じゃあないか! 校門で挨拶運動しながら待っていた私達の気持ちがわかるかい⁉︎」

 何やら怒っているようであるが、知ったことではない。

「知ったことではないだとー‼︎ そんなこと言ってると、あることないこと振り撒いてやるんだからなー‼︎ 具体的には『ラーメン屋で隣の人の器に勝手にトッピングするような人』的な悪評を振り撒いてるからなー‼︎」

 いや誰だよキャラ変わり過ぎだろ。それ程までに疲れているのか、なんだか少々幼くなっている感覚があるぞ。それとも、怒りで頭がぐちゃぐちゃになっているからなのだろうか? 後者だとしたらかなり怖いぞ。具体的にはスピリタスを一気飲みするくらい怖いぞ。

 まあ、どれもこれもどうでもいいか。

 あえて言い返すのであれば、こっちは家宅への不法侵入でそちらさんを訴えてしまおうか。と言うか、そういえばどうやって侵入してきたんだ? 鍵は確実に掛けていたと思うのだが。いやどうなんだ? どうだっけ? いちいち三日前に家の鍵を掛けたかなんて覚えていないというものだ。

「ふっふーん。閉めてあるのであれば、開けてもらえばいいのです! 鴎ちゃんにね、君の友人だと言ったら快く入れてくれたよん」

 鴎が……。

 あいつ、そんなに防御緩かったのかよ。そりゃ、野郎にも侵入されてしまうというか何というか……今度、厳しく言いつけてやらなきゃな。『ボクの友人は三……ん? いや、瀬多田と箕美の二人だけだから他の友人を名乗る不審者は家に入れるなよ』ってね。いや、瀬多田と箕美含めた全員入れないように言っておこう。瀬多田やら箕美を名乗って来るかもしれん。

「私達、友人じゃないんだ」

 友人ではないでしょう。どこをどう観察したら友人になるんですか?

 悲しそうな声色を作り出してそんなことをほざく彼女に、間髪入れずに批判の意を示す。元より友人なんて信用ならない存在を作ることを嫌いとするところであるし、何より彼女のような概念的なカースト上位者という者は反吐が出るくらいには差別したいものなのである。上に立つ者は下に沈む者の気持ちなど欠片でさえ理解出来ず、理解して良いしろものではないのだから。

 家宝を認められる分にはいいが同じ物を手に入れられるのは許せない、という心理と同じだろうか。

 まあ、終局的にはどうでもいいこと、偽言である。

 何がどうしようと構わない。

「霧ヶ音くーん、くーん、くーん。ハウリング。人と話をする時は相手の目を見て話をするものだよー! せめて瞼をあげておくれよ」

 確かにそうかもしれない、が、ボクの頭はもう世界という画像処理が出来ない程に疲弊しているのだ。ご褒美は頑張った奴に与えられるからご褒美なのだ。頑張っていない奴に与えられた褒美は単なるプレゼントでしかないからねぇ。

 故に頑張ったボクにはそれ相応のご褒美が与えられて然るべきである。自分を甘やかしてこその人生だ。

「つまり、今のこの状況は頑張った者に与えられたご褒美であると?」

 当たり前だ。あんたらの知らない苦労ってものをやり遂げた苦労人に少しは安らぎを与えようとは思わんのかね。

「そういえばですます口調じゃない……これが若さもといご褒美か。そんじゃまあ、そのままでいいや。んでんで? ことの顛末を教えておくれよ。私達が前回確認しに行った時には、君ともう一人の彼は双方共に死んじまってたぜ。話し合いにならなかったみたいだし、最終的にこの周回が終わるまで殺人犯の登校は続くんじゃないのかい? 前回は上手く退けただけであって、解決したわけではなくないかい?」

 いやいや、そんな訳ないだろうが。完全に封じてやったともさ。あいつはもう、この家に近付くことはできないというものさ。それこそがボクの頑張りなのである。

「まあ頑張ったって言っても君ってば乙ってたんだけどね。あの殺人犯と一緒に」

 まあ、ボクも人間ですから死ぬことだってあるだろうさ。死ぬより生きている方が不思議なんて、変な感じだよ全く。

「しかし、あの殺人犯を完全に封じたとは一体どういうことだい? 交渉が決裂したから殺し合ったんじゃないの?」

 ……あれ? 何でだったか……まあ、色々とあったんですよ。色々と。

 不自然に記憶が抜けているが、死ぬ直前のお話である。そういうこともあるだろう。流血で視界がぼんやりとしていて、痛みなんて感じる暇すらもなかったんだし、そんなこともあるだろうさ。事実として、あいつはもうこの家に来ないという絶対の自信があるのだ……それだけで充分だろう。

 そんなところで、襖が開かれて誰かがこの部屋へと入ってきた。全く、一体いつからボクの部屋は一般道になってしまったのだろう、などと呆れつつも、まあそろそろ動き出すとするかと、もぞもぞと活動の合図を全身に発生させる。スイッチの切り替えは苦手だが出来ないわけではないのだから、やるしかないだろう。

「ね〜騎式〜。起きてこないから適当に食べようと思ったんだけどさ、残ってる米って食べて良いんだよね?」

 その懐かしさすら覚えるほどに待ち侘びた輝かしき声に、ボクはスッと返す。嬉しさを気取られるのは少々恥ずかしいので、感情を極力押し殺した声で。

「ん。ちょっと待ってくれ。今、起きるからさ」

 朝食くらい、毎日作ってやるさ。

 ボクは上体を起き上がらせて、襖の奥からひょこっと頭を出している鴎を視認する。今一度兄さんに指し示してもらったボク自身が生きている理由という、当時は実にくだらない精神論だと思っていたそれを強く自覚することとなった。

『ボクは——

「鴎——

『キミを——

「今日は——

『キミという才能を——

「どのくらい食べれるんだ?」

『生かすために存在している』

 ボクのその質問に、少しの逡巡の後に鴎はにんまりと満面の笑みをその顔に浮かべてこう受ける。

「いつもよりも多めに頼もう!」

 だなんて。

     *

 と、まあここで終われば良いオチになるのだけれど、この話の大部分で寝ていたボクの株というものが下がってしまうと考えたら少々恥ずかしくなったために寝巻き姿のままではあるがクールに台所に立つのであった。悪どい考えであるが、人間やはり自分が最優先なものである。自分可愛さは何よりも優先される。

 ……さてと。

 六感課外活動部の面々には待っていてくれとも登校するとも言ってはいないけど、何やら待たせてしまったらしいのでその詫びとして朝食(あちらからしたら少し早めの昼飯になってしまうのだろうか?)を振る舞って差し上げようと考えたのだが、さて、どうしたものか……。流石に他所様の家だ。実験時にいたあの三人だけで来たのだと思い込んでいたのだが、いやはや、まさか部員全六名で押し寄せて来ようとは……その非常識さに驚きを禁じ得ない。

 二プラス六の八人分。

 主食となる米は常に鴎の昼飯分も炊いてあるので、非常食用であるパックご飯を上手いこと混ぜてやれば事足りるだろう。おかずは二、三人程メニューを変更すればいけるだろうか。食器も十分に足りるだろうし、卓は……隣の部屋のものも引っ張ってくれば足りるか。

「——っと」大切なことを訊いていなかった。「皆さんの中に、何か食物アレルギーを持っている方はいらっしゃいますか?」

 ボクは好き嫌いとアレルギーの違いがわかる男なので、一応訊いておく。つまらないことで人を傷つけたくないし、傷つけたことで傷つきたくない。

 やはり、人は自己保身に生きる存在なのだろうか。生きることは安全を求めること、か。くだらない話である。

 くだるもくだらないも何はともあれ、ボクの放ったアレルギーの質問に対して、やって来た六人はそれぞれに返答を開始した。

 ガハマ部長こと由比ヶ浜優希は、

「特になーし!」

 と。

 副部長である志雄生与一さんは、

「私もありません」

 と。

 三年の千年万年鶴亀先輩は、

「なし」

 と決め決めに一言。

 生徒会長の破魔真矢先輩は、

「魚卵が駄目だ」

 とのこと。

 校長の鴉井敦さんは、

「私は蕎麦が駄目だ」

 とのことである。

 そして神楽姉こと日向神楽坂は、

「私はなーし! 好き嫌いもなーし! 全てデリシャスに食べれるよん!」

 と一際目立つ返答をした。

 その反応に自然と「あんたのは知ってるよ……」だなんて、親しい関係にあることがバレてしまう反応をしてしまったが、おや、特にこれと言った表現のできる反応は部長様がちょいとニヤニヤ笑いを浮かべているくらいである。部長様はボクの頭を通じて感知したが、別の方々には聞こえないくらいの声量だったのだろうか。部長様には後でキツく口止めをしておかなくては……今度は何をあの真理さんに持っていかれることになるのか。

 何はともあれ、六人全員のメニューは決まった。元々のメニューに魚卵も蕎麦も関連があるものは入っていないので、これと言った問題がなかったのだ。

 事前に用意しようと考えていた朝食が焼き鮭やひじきの煮物などの和に偏ったものであり、追加で作ろうと考えていたものが目玉焼きやベーコンといった洋に偏ったものであったことに気が付いたため、双方をごちゃ混ぜの和洋折衷にして少しでも個食という社会問題にもなっているアレコレに気を配ってみたのだが……。

「うーむ。混じり合わない和洋折衷」

 酷い有様だった。

 やはり和と洋というものはどんなに努力をしてみたところで異なる文化、文明は交わることは不可能であると一目見るだけで理解できるような違和感。或いは不和感。ものの見事に互いに互いを殺し合ってしまっている。

 まあ、別に構わないだろう。

 ボク個人の美術的、文化的、芸術的感性というかセンスに噛み合わないだけで、他の人からしてみたらそう大して気になるものでもないのかもしれないのだから。主観なんてものは所詮偽装的な思い込みのフェイクで覆われた磨りガラス越しの世界なのだから、客観的に行こう。

 やはり、視界は広く持たなくては眼を持っている意味がない。

「お待ちどうさま」

 隣の部屋の卓を横に並べることでひとつの長卓と化した卓に、完全なランダムで盆に乗せた食器を並べていく。ウチには個別の食器などというものは存在していないので、どれであっても構わないのである。元々一人、今でも二人暮らしの家庭である。そこのところは気付いたら適当なものになっていたのだ。

 さてと。

 それでは皆様手を合わせて。

「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」

 そんな、小学校の給食における嫌な思い出を抉り出すような吐き気のする挨拶をして、食事を開始する。どのような気持ちになろうと挨拶は、やはり人間なのだからするべきであろう。

「で、一体何用で待ってたんですか?」

 食事を開始してからそう時間の経過もないくらいで、ボクは部長様に対してそう質問した。探り合いというのも好きなのでほんの一瞬考えてみたのだけれど、この部長様相手に探り合いなんてしたところで勝ちの無い負けイベントであり、こちらの全てのモチベーションが低下するだけで終わってしまうことは目に見えている。

 人間、素直が一番ということなのかね。

 それが人を傷つける結果に終わったとしても、隠し事をされている方が辛いということなのかもしれない。良かれと思った行為は全て裏目に出てきた人生なので、まあ、納得してしまう話ではあるか。

 あれこれ考えている間もそう無く、目玉焼きの目玉に醤油を垂らしながらボクのその質問に対して、部長様はこう受けた。

「んーまあ、丁度いい事にホシが見つかったからさ、作戦会議兼研修的な感じかなぁ。まぁ、正直口頭で説明するよりも実践してもらった方がわかるとは思うけどさ、説明がないよりは説明があった方がいいでしょう?」

「そうですね。説明もなく実践なんて、無免許で車を運転する様なモンですからね」

 そりゃ、無理ってもんだ。

 無理でなくとも何かしらの事故が発生する危険性を秘めている。ボクが言えたことではないけれど、命は大事にしなければなるまい。

「ねぇねぇ。ところでさ、この皆々様は騎式とどういう関係なのかな?」

「………………」

 不思議そうな顔をして、鴎はそんなことを質問してきた。これには流石のボクとて、驚きを禁じ得ない。

「鴎」

「何かな?」

「誰なのか分からないのに、家にあげたのか?」

「ん? うん。そういう事になるね。でも、騎式の友人って言っていたよ?」

「あのな、鴎。ボクの友人はただの二人だけだ。瀬多田と箕美の二人だけだ。それ以外にボクの友人を名乗る存在Xが家にやって来ても、これからは無闇矢鱈に上げないこと。わかったか? というか瀬多田と箕美であっても家に上がるな」

「うゆ。今度からは気を付けてみるよ」

「頼んだぞ?」

 いやはや。まさかこれ程までに危機管理能力が欠如しているとは、気付かなかったな。同じようなことを前にも注意した記憶があるのだけれど、まあ、コイツの記憶に限らず人の記憶というものは当人に都合の良いよう作り替えられ書き換えられるものである。仕方ないのかもしれないが、ボクはこいつのことを心配して言っているのだから、聞き入れてもらいたいものである。

「で、どういう面々なのかな?」

「どういう関係なのかな、霧ヶ音くん」

 由比ヶ浜部長、何であんたまで訊いてくるんだ。こっちが訊きたいくらいだというに。誰だアンタは。

「……………………」

 どういう関係、か。

 考えたこともなかったな。

 一番的確に表しているのは、契約上の関係なのだが、それは少し違う気もする。脅迫者とその被害者という関係にも当てはまるが、双方に利がある今回の脅迫は、脅迫とは言えないものであろう。脅迫というものは片方にのみ利益が生じ、もう片方は利もクソもない純然たる被害者でなくてはならないのだ。

 では何だろうか?

 最早何だか面倒になりつつも閃いたのは、実にくだらない戯曲であったことを先に話しておこう。

「ボクと彼らは、誘拐犯と契約者の関係だ」

 自分で言っておきながら、実に意味のわからない関係である。誘拐犯一行とその誘拐犯に唆されるままホイホイと小蝿の如き歩みでその一行に連なることを決意した阿呆な契約者——契約社員と言った方が格好がつくだろうか。まあ、しかしそんな関係である事に間違いはないだろう。もう少し別の言い方もあるのだろうけれど、下手に口を滑らせて由比ヶ浜部長殿を愉快にさせるのは気分が悪いのでこの程度でやめておくとしよう。

「どういうことだってばさ」

 鴎も、理解できない様子である。

 そりゃそうだ。あれで理解されても困る。

「ま、鴎には関係のない話だよ」

 これは、ボクの物語なのだ。

 無関係の鴎は巻き込んではいけないだろうと思い、そう口にする。

「その言い方、とても嫌な感じ」

「ん? そうかな?」

「そりゃねぇ、言い方が悪いよ霧ヶ音くん。謝ったほうが良いんじゃない?」

「すみません志雄生さん、隣のクソ部長様の動きを封じてください。どうやら部長様のお口にこの家のご飯は合わなかったようですので」

 片膝を上げて立ち上がろうとするボクに、膝歩きで近付いてくる部長。ヘコヘコとした部長の姿を見た後に他の部員の姿を見たが、しかし、誰とも目が合うことはなかった。我関せず、とな。

「訂正してお詫び申し上げさせておくれ! でも言い方が悪かったのは事実さ! 君、一言足りないんじゃないかな!」

「ボク、本当にあなたが嫌いですわ」

 おっと本音が。

 でもまあ、条件反射で本音が漏れてしまうことなんてよくあるから仕方ないよ(シ)ねッ。

「何が仕方ないのさ! 私は酷く傷ついたぞぅ!」

 そんなことをギャーテーギャーテー騒いでる威厳の消え失せた部長を犬にでもやるように片手で押し留めていると、隣から心の底から楽しそうな鴎の声が聞こえてきた。

「賑やかだね、騎式」

 ボクはその言葉にほんの少しばかりの心の揺らぎを感じてしまい、バレない程度に奥歯を噛み締めた後でまたしても変な受け方をしたのだった。

「騒がしいだけじゃと思うけどな」

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