7話 魔物の口を持つ王子様(前編)
公爵
僕が
しかも、「
僕以外にも、国中の
馬車から
「これより王宮へ入る前に、王立騎士団による
「
「騎士様。僕の
「貴様が抜歯屋だと?はははは、
騎士は僕の
「では、招聘状の
公爵閣下、公爵令息様、お
僕が閣下と令息に
「イーツ殿、帰らないでください。
騎士よ、イーツ殿を王室侍従長の
騎士ではないのに、王宮の
騎士は僕を
騎士に
「女性騎士がいらっしゃるのですね」
「
「いいえ。女性王族へのきめ
女性の抜歯屋さんへの手荷物検査はお
「貴方、
騎士アリスは僕から
「手荷物は鞄一つだけ?」
「はい」
鞄の中には、招聘状と道具一つだけ。
「ペンチ?」
「抜歯道具です」
「王宮の中へ持って行っても良いけれど。
抜歯
言っておくけど、いくら
「何故です?」
「
王族の歯は
王子殿下の抜歯。侍医が
そのせいで、侍医は王妃陛下と王子殿下に匙を投げたの。
侍医がもう王妃陛下と王子殿下の
「イーツ殿、女性騎士の言うとおり。
歯並びはもちろん、歯の
騎士アリスは
「……ヴァレリオ様。こちらは
「いいや、
「あの、
「
ガハハハハ。
イーツ殿が私の入れ歯を
「まさか……貴方、
しかも、入れ歯まで作れる抜歯屋は国内でも
「
いかついおじさんはギロリと、
騎士アリスと
抜歯屋なので、騎士のような
王立近衛騎士団は本当に王族の
おそらく、王宮
そこには
「王室侍従長のゼオールだ。
ここで、
「魔術でどうにかすれば?」とか、「ポーションでどうにかすれば?」とか。
「王族は暗殺・謀殺を
ちなみに、ハイポーションでは
出血無し。
歯の一部が
歯の一部が
おや?
二百人はいたのに、もう僕一人です。
朝八時からずーっと大広間で
十時間も経っていて、
時間がどんどん
「イーツ・フォーリア。
君が
来なさい」
「
「王妃陛下に
「さっさと
「
「親は
「かわいそうに。王妃の
騎士二人に
「抜歯屋イーツ・フォーリアをお
「国王陛下に
騎士アリスが僕を
「王妃陛下に王子殿下の歯並びに
「披露出来かねます」
「
「では、王妃陛下。今まで何人の抜歯屋を鞭の魔術で傷つけようとしたか?
傷つける前に、騎士が
何度も、何度も」
「息子の歯を治せないのに、抜歯屋を名乗るからに決まっているじゃない」
王妃陛下は鞭打ちの
「商業ギルド上サルメンタ本部長はいらっしゃいますね。抜歯屋として商業ギルド
「……いいや」
おや、
「では、王妃陛下は商業ギルド上サルメンタ本部に対し、
「……いいや」
「何よ!」
「つまり、僕等抜歯屋は
僕は商業ギルドに所属する
「……そうだ。しかし、
「僕の両親もそれを
上サルメンタ本部長は僕の
「王子殿下に母がいるように、抜歯屋の僕たちにも、抜歯屋を庇った騎士にも、母がいるんです。
王妃殿下。貴方は自分の子が傷つけられても、
「
「貴方は本当に息子の歯を治したいんですか?
それとも、抜歯屋への拷問を
「黙れ!黙れ!」
王妃陛下の
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