6話 木製入れ歯は生き恥なり!(後編)
「ふん。
「父は
『あいにく、祖父は
しかし、
「
ハンカチで
「そうだ!祖父は
それからはすんなり、
ゴロン。メイドが
「入れ歯が落ちたぞ。祖父の
「
この世界の抜歯屋は木製の入れ歯も
ですが、
入れ歯になってくれるスライム、いませんかね。
メイドとヴァレリオ様が木製の入れ歯を一つ一つ
【お
【おいおい。
俺様の
[道具名:デンタルスライム召喚具兼抜歯用具]
[道具評価:評価不可(※禍々しい道具は、呪物・古の祭具の可能性があります。)]
[所有者:抜歯屋A→(貸し出し中)→イーツ・フォーリア君(九歳)]
[使用用途:抜歯/歯の研磨/抜歯屋Aとの通信/非杖型魔術出力装置/苦しみと痛みを記憶させることが可能/デンタルスライムの召喚]
[使用上の注意:誰かの頭の上に落としてはいけません。/抜歯屋以外は使用出来ません。/抜歯が終わったら、浄化魔術が自動発動します。次の使用まで、少々お待ちください。/生物・魔物一体の抜歯が終わるまで、他の物に抜歯することは出来ません。/デンタルスライムの販売・譲渡・強奪不可。]
[禁忌:転売・譲渡禁止。/イーツ・フォーリアの死亡時に自動返却。/自動返却時にデンタルスライムの加護は消滅。]
「
『デンタルスライム、
抜歯用ペンチを
【ソイツ
「デンタルスライム、何が出来るのですか?
僕に出来る
[生物名:デンタルスライム/イーツ・フォーリアに
[デンタルスキル:
[スライムスキル:擬態/かくれんぼ]
[その
ぷるるんと、僕の
「それでは、パーロ公爵閣下にお会いしましょうね」
「ま、
父を殺した魔物と
「
コンコンコンコン。
おや、ノックへの
ゴンゴンゴンゴン。
おっと、
「
「さっさと入れば
寝室なのか、
寝台は
寝台そばの
公爵が何とか
寝台のそばには、ペンと
紙には、「木製の入れ歯など
「ペーロ公爵閣下。お会い出来て
これから、入れ歯を作り
「魔物を口に入れるなど
いくら、スライムが魔物の口を
「スライムの
まずは口腔内の
レントゲン写真のような
「歯型が
そこへ美しい
「黒過ぎず、白過ぎない物は?」
「こちらになります」
「では、閣下。端材を
デンタルスライム、型を取りこんでください」
「『木製入れ歯コーティング』」
デンタルスライムが
「全てスライム、全て木製。そうするのは公爵閣下が
ですので、スライム
おじいさんの口の中へ出来上がった、入れ歯を押しこみます。
「では、これはなんだ?」と
「デンタルスライム
お
お孫さんとの
「しかし、腐った歯の
すると、デンタルスライムが申し訳なさそうに
「……おじい様、どうですか?」
「
ヴァレリオ、
「いえ、違いますよ。
僕は
「
ヴァレリオ!嗚呼!
「僕は抜歯屋です。お口でお
公爵閣下の歯茎の形も徐々に
そうですね。
半年後もスライムが
「何でも、私を
おじい様は太っ腹ですね。これで、情報が聞き出せます。
「王子殿下よりも先に、というご
「おじい様、
「抜歯屋イーツ
歯列が悪いということで、
「我が息子の
そうして、黒い布で顔の下半分を覆いました。
それほどまでに、
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