第9話 邂逅(2)
これは、加藤が太陽と地球を破壊したのとは別の、ある平行世界での話ーーーー
加藤は化学の教師だ。学校を歩いていると、床に落ちているプリントが目に入った。
「なんだこれは」
加藤はプリントを手に持って確認する。
「ふむふむ、これは、俺が主人公のマンガか。生徒が授業中にでも書いたのだろう。つまんねーな。」
加藤はプリントをくしゃくしゃにして捨てようと思った、その時!
「そんなこと言うなよ!!!!」
マンガから何かが這い出てくる!
「なんだ、お前は!?」
「俺はマンガの中のお前、つまりマンガの中の加藤だ!つまんねーなんて、作者と俺がかわいそうだろ!」
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