この国のとある少女の「人生」
second client 「思い出を失った当主」
あるところに、元華族の家の一人娘がいた。彼女は小さいころ、両親を交通事故で無くし、
遠い親戚を本家の人間として受け入れ、両親として、すくすくと育っていた。ある時。彼女は町である少年と出会った。その少年は、位の高い家の身分のようだった。この時代、ある程度格差がなくなってきたとはいえ、皇帝に近いものは身分が高く、平民との差が増える一方だった。
彼女には、友達がいなかった。この世界では、みんなが「風」の力を持っている。つまり、魔法の四大元素の、風だけをみんなは持っている、ということだ。彼女に、「風」の力はなかった。「風」の力を持たないといわれているのはこの国の王族だけだといわれている。
少年は、この国の皇帝の息子の一人。王位継承権第一位の皇太子でもあった。そんな中、町にお忍びで出かけるのが少年の娯楽であった。その少年と少女は、出会った瞬間十秒で、早速意気投合した。しかし、現実は甘いものではなかった。この国の皇太子と元華族の平民が友達として仲良く遊ぶなど、許されるはずがなかった。王太子側近のナイトが王にこのことを伝え、二人はもう、昔のように遊ぶことはできなかった。
その後__________。
少女は、皇族に命を狙われ、頭を打ったせいで記憶がすべて消えてしまった。少年のことから、本当の両親の死まで・・・・・・・・・・・。
少年は、隣国との戦いの際、銃撃戦で弾が心臓を貫通して死亡。それでも少女ともう一度遊ぶために、この世に「亡霊」として、とどまった__________。
その後の私たちの国は急速に発展し、国の中では反乱がおきた。
国民の起こした反乱により皇族は殺され、我が国の皇帝による国政は終わりを告げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます