溢れ出す「思い出」

ふわっ!サー!

大銀杏の葉をモチーフにしたハート形の人口葉を二人の上へまく。

それを見た二人は、「あの葉だ・・・・・・・・・・。」

と、泣くほど喜んでくれている。こんな反応をしてくれると、細かいところまでこだわって作った甲斐がある。

「はい。これ。それぞれの力の一部と願いを、このお札に込めて、交換してみて。きっとまた再会できるよ。これは、「妖家直伝、再会のおまじない」だから。」

私は「プレゼント的な企画」、のお札をそれぞれに渡し、そう言った。

二人は私の言うとおりに、自分の力の一部を入れ、お札を交換した。その時だ。雪の首に何かネックレスのようなものがかかっている。それがダラーンと出てくる。そこには、

「お守り」と書かれたものが糸とつながっていた。

「ッ!!・・・・・・・・・・。」

精華さんが声にならない言葉を話している。何だろう。

「弥生、少し精華と二人で話したいんだけど、いいか?」

雪さんは、そう、訊いてくる。

「いいですよ!!」

私がそういうと、二人は安心したような顔で話し始めた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る