打ち合わせの「時」

~~~~~~~~~~~~~~~~~七日目~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カラァン!カラァン!

ドアのベルが鳴った。

「漱石!精華さんだ!ドア開けてもらっていい?」

基本漱石たちは人間にずっと「化けている」。

だから扉を開けることもできるのだ。

「こんにちは~」

精華さんは恐る恐る部屋へ入ってくる。きっと、半信半疑でここへきているわけだから、もし「無理」だったら・・・・・・・・・・。と思うと怖いのだろう。その気持ちは十分わかる。

「いらっしゃいませ!精華さん。お待ちしてました!」

私が元気いっぱいにそういうと、幾分安心した顔で、

「どうなりました?」

と精華さんは訊いてきた。早速本題に入りたい、そう思ったので、漱石たちに紅茶を入れてもらい、精華さんの座っているソファーに対して真正面のソファーに腰掛ける。

「精華さん、無事、朝顔 雪さんを見つけることができました。そして、再会するときには、あなたのイチョウの葉を上から降らせたいと考えており・・・・・・・・・・。」

私は精華さんに詳細を話す。

「あと、二人での待ち合わせは、大公園の噴水前で。せっかくですし、明日は、人間に変身してもらおうと思います。それでは、また明日。よろしくお願いします。」

私はそう告げた。精華さんは、

「ありがとう。」

そう一言だけ言って、去っていった。

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