打ち合わせの「時」
~~~~~~~~~~~~~~~~~七日目~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カラァン!カラァン!
ドアのベルが鳴った。
「漱石!精華さんだ!ドア開けてもらっていい?」
基本漱石たちは人間にずっと「化けている」。
だから扉を開けることもできるのだ。
「こんにちは~」
精華さんは恐る恐る部屋へ入ってくる。きっと、半信半疑でここへきているわけだから、もし「無理」だったら・・・・・・・・・・。と思うと怖いのだろう。その気持ちは十分わかる。
「いらっしゃいませ!精華さん。お待ちしてました!」
私が元気いっぱいにそういうと、幾分安心した顔で、
「どうなりました?」
と精華さんは訊いてきた。早速本題に入りたい、そう思ったので、漱石たちに紅茶を入れてもらい、精華さんの座っているソファーに対して真正面のソファーに腰掛ける。
「精華さん、無事、朝顔 雪さんを見つけることができました。そして、再会するときには、あなたのイチョウの葉を上から降らせたいと考えており・・・・・・・・・・。」
私は精華さんに詳細を話す。
「あと、二人での待ち合わせは、大公園の噴水前で。せっかくですし、明日は、人間に変身してもらおうと思います。それでは、また明日。よろしくお願いします。」
私はそう告げた。精華さんは、
「ありがとう。」
そう一言だけ言って、去っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます