捜査の「壱日目」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~一日目~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「まず、雪さんを探す、という任務の前に、再会の提案を作りたいと思う。漱石、治、何か再会のシチュエーションで「こんな案がいいんじゃないか。」っていう案はある?」

「二人が再会したときに、上から何かが降ってくるとか?」

治が言った。上から降ってくる、かあ。確かに。いい感じ!

「タヌキの意見、珍しく合うな。僕は、上から桜が降ってきたらきれいだと思うな~。あらかじめ桜が降ってくるところで宴会開いて、お酒を飲んでさ。」

漱石、今の季節をわかっているだろうか。夏だぞ!「夏」!!!夏にどうやって桜を降らせるんだ?・・・・・・・・・・。

「さすがに無理でしょ。だって今、夏だし。それに、未成年飲酒は法律で禁止されています。」

さすがに、季節にはかなわないだろう。そうだな・・・・・・・・・・。何か案はないかな・・・・・・・・・・。

「無理なわけがないだろう。今の最先端技術ではできるんだよ。桜が。スクリーンに映すことだってできる。それに、今なら、人工的に作ったものでも桜に見えるぞ。」

そうか!!でも・・・・・・・・・・。せっかくならもう少し思い出のあるようなものにしたいな・・・・・・・・・・。

「そうだ!!!桜じゃなくて「銀杏」にすればいいんじゃない?精華さんの大銀杏の葉をモチーフにしたものを人工的に作って・・・・・・・・・・。」

「いいね!!!それ。拙者はいいと思うぞ。イチョウのほうがきっと思い出深いだろうし。」

治が賛成してくれた。

「・・・・・・・・・・。」

ジィ・・・・・・・。漱石からの視線を強く感じる。

「・・・・・・・・・・。」

ジィ・・・・・・・。漱石からの圧を強く感じる。

「いいよ。確かにイチョウもいいと思うよ。」

やった!漱石からも賛成をいただいた!

「でもせっかくだしさ、提案以外でも私たちからのプレゼント的な感じで何かやってあげようよ。きっと面白いと思うよ~~!」

私はもう一つ提案した。

「確かに、依頼人の人に喜んでもらわないと!」

「確かに。依頼人の方に喜んでもらいたい・・・!!」

漱石も治も。相変わらず仲が良い。

「じゃあ、こんなのはどうかな・・・・・・・・・・。」

私は事前に考えていた意見を漱石たちに言う。

すると・・・・・・・・・・。

「せっかくだし、もっと大々的に・・・・・・・・・・。」

漱石が私の意見を少しリメイクする。

「じゃあ、こんな感じにすれば・・・・・・・・・・。」

治がよりハイレベルに引き上げ・・・・・・・・・・。

一日目は、再会した時の案作りで幕を閉じた。

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