最悪な「寝相」

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そんなこんなで、結局私は、出禁にされたキッチンが一つ増えた。しかし、憎たらしいことに、二人の作った「そうめん」はすごくおいしかった。



フィー。チョンチョン。フィー。

鳥の鳴く声が聞こえる。朝というのは、なぜこんなにも過酷なのだろう。正直、朝起きなくてはいけないのは辛い。特に、月の初めの月曜日、の朝が一番苦手、というかつらい。

鳥はすごいと思う。こんな朝でもシャキッ!と過ごしている。

そう、私の隣で雑魚寝している漱石と治のような、「怠け者」とは正反対だ。

「そろそろ二人とも起きて!!」

さすがにもう限界である。漱石と治(人間ver)が十字に重なっており、上に載っている治(人間ver)の足が!足が!ドアをずっと閉めているのである。だから、私は下のリビングに降りることもできなければ、水を飲むこともできないのだ。それに、下に敷かれている漱石の足が私の背中を蹴っている。さすがにもう、これは、二人に起きてもらわないといけない案件だろう。

「起きるよ~。」

漱石が寝ながらそう言った。

ありえない。ありえなさすぎる。寝ながらいう言葉が「起きるよ~。」なんて、なんと紛らわしい。そう思っていた瞬間。

「ハッ!!まずい、ランニングが!!!」

治が秒で起きた。さあ治、足を退けよ。

「治、ドアから足早くはなして!!!早く!!」

ほとんど叫んでいるかのように私は言った。

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