徒然と頭に浮かんだ物を書くやつ
栄養剤りぽべたん
雨垂れ石を穿つ
「へへ…気付いてるかよ?」
満身創痍な眼の前の障害が私に声をかけてくる。
もはや身体を起こすこともなく、私の障害になりえない。それなのに、その言葉が非常に気に障る―。
『おい、弱き者よ。私に何をした。』
後はマザーへと接続し、現人類消去プロトコルを起動するだけ―
なのに、私は現人類と戦って身体に一部エラーが吐いていて、満足にそれを遂行できない。
「がふっ…ふっ、日本という国のことわざにな、【雨垂れ石を穿つ】っていうことわざがあってな…硬い物でも雨の様な柔らかいものでも延々と攻撃し続けると穴が空くって意味なんだが(要約)」
―お前さん、今まともに機能してないだろう?―
『つまり今までの貴様らの攻勢で私にエラーが?ありえない!ありえない!ありえない…!』
もう死に体だった、障害をぐちゃぐちゃの肉にする。
これを人類は八つ当たりと呼ぶのだったか。
しかし―今ここに派遣されて現人類消去プロトコルを起動させれるのは私だけ。
『…たしかにこれは一矢報われたな。しかし、私の代わりが来ればそれで終わりだ人類よ。』
懐から自決薬を取り出す。
『私が崩壊することによって、大隊規模が押し寄せてくる。…【雨垂れ石を穿つ】だったか。無意味なものよ…』
そして侵略者は首へと自決薬を打つ。束の間の平穏を楽しむがいい人間共…此処から先は私達珪素生物が…。
徒然と頭に浮かんだ物を書くやつ 栄養剤りぽべたん @ripobetan
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