【ぼくのおかあさん】

ぼくのおかあさんは、酒やのむすめ。のうてんきで、とびきりあかるいひとだ。

おっちょこちょいだけどおちこむことは、あまりない。


べんきょうは、それほどできるほうじゃないけど(ごめんね!おかあさん)、

おやのいったことをちゃんときいて、長なんの家のおよめにきた。

とついできたときは、おとうさんのいもうとふたりがいっしょにすんでいた。


おおきない家じゃないところに、まったくたにんのおよめさんが、たったひとりで来たんだ。

ふつうのひとだったら、めげちゃうことだとおもう。


けど、おかあさんはなんでもあかるいほうにかんがえるから、82さいになったいまも、げんき。


きんじょのともだちもおおい。

はい句や、しゃきょう。たっきゅう、フラダンス、しゃみせん....とか、いろいろやってたから、そこでしりあったともだちなのかな?

ならいごとはぜんぶちゅうとはんぱだけど。


でも、ほんとうはすごくくろうしてきた。

だって、じぶんのおとうさん、おかあさん、だんなさんのおとうさん、おかあさん、四人のとしよりのめんどうを見てきたんだ。


そして五人目は、じぶんのだんなさん。

7ねん前のねんまつに、かいだんからおちてあたまをうって、すこしぼけちゃったぼくのおとうさんのめんどうだ。


これってふつうだったら、ぜつぼうしそうなことかもしれない。

けど、おかあさんにでんわすると、きょうもげんき。げんきなんだ。


ああ、ありがたいなぁ。なんて、ぼくはしあわせなんだろう。


わがままをいったり、ひとのわるくちをいったりするおとしよりもいるってきくけど、ぼくのおかあさんはちがう。

ありがとう。おかあさん。

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