【ぼくのいもうと】
ぼくには、ひとりいもうとがいる。
ぼくが小さいころ、ぼくがおかあさんにおこられて泣いてると、そっとハンカチをもってきてくれた。
そんなやさしいいもうとが、まだ小さいころのかわいい思いでだ。
でも中がくせいくらいに大きくなってからは、おたがいじぶんのことでせいいっぱいだから、はなした思いではあまりないなぁ。
ただぼくが高こうせいだったときに、ぼくのかよう高こうのレベルをばかにされて、ぼくがおこったのはよくおぼえてる。
そのあとに、いもうとも、ぼくとおなじ高こうにかよう事になったんだけどね。
いもうとがしゅうしょくしたのは、こうむいん。だけど、いまはたいしょくしてる。
なにかとひはんにさらされることが多いこうむいんだけど、いもうとのしごとはたいへんだったらしい。
なぜって、しごとをやめたあともストレスでかみのけがぬけたり、いやなゆめをみたりしたらしい。
なにがあったのかは、はなしてくれないのでわからない。おもいだしたくもないんだね。きっと。
しごとだもんね。いろんなひとがいるから、しかたないよね。よくがまんしたよ。
やさしいだんなさんと、ふたりのむすこにかこまれて、いまは(すこし)しあわせだよね。
そのいもうと、おとうさんがたおれたときから、じっかによく帰ってもらってる。
こうむいんだったころのちしきをフルかつようして、おとうさんのかいごのてつだいをしてるんだ。
だから、ぼくはすごくたすかってる。ほんとうにありがとう。
いもうとがいなかったら、ぼくはおとうさんとおかんさんのことは、たぶんどうしていいかわからなくなってたとおもう。
おたがいのかていをもった兄だい、なんとかやってるね。
おたがい、はんりょも気のあうひとだしね。よかったね。
ぼくはなにもできないめんどうな兄だけど、これからも共にいきていこう。
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