過去

エルスターはいじめに遭っていた。

理由はスキルのせいである。


彼のスキルは《ランダム》。

いろいろなことがランダムになるというその場の運が関わってくるという何もかもが未知数なユニークスキルだったことから判明した時は一時的に注目されたが、使いたいスキルも指定できない、レベルアップしてもステータスポイントが一定ではない、アイテム使用効果が別物に変わるとなんとも使え物にならないものだとわかり次第に弱さが目立つようになった。


もちろん学校では弱者は淘汰される。《中級剣術》や《回復術師》を持つクラスの強者に、段々とパシられたりものを取られたりといじめが発生していった。


ひどい暴力にまで発展することはなかったのだが、それでも辛い思いをしたエルスターは、自分のスキルをなんとかして強化できないかと試行錯誤した。


しかし、運のステータスを上げても全くと言っていいほどスキルが安定しない。まだ足りないのかもしれない、とずっと上げ続け、他のパラメーターは20程度に対して、運のパラメーターを130ほどまで上げたのだが、やはり何も変わらなかった。


スキルだけに頼らないで、自分の基礎を強くしようともした。

が、他の才能を見つけようとしても、全くもってなかった。


必死に剣術を練習しようが、才能がないエルスターは未だ《初級剣術》スキルを使用してまもない下級生にすらボロ負けした。


エルスターは神様を恨んだ。


なぜ。なぜ僕だけ。

なぜ僕だけこんなにも弱くしたんだ。


しかし、スキルに強いところもあった。


エルスターのスキルで出せるランダムなスキルは、どんなものでも使うことができる。軽く投擲距離が伸びるだけのものから神話級の超巨大な魔法まで。


しかしそれらは一回限り。魔法を使えば次は違うスキルに勝手に変わってしまうし、それがどんなスキルになるかはわからない。

一度だけ《時空魔法使い》というSSクラスのスキルを与えられたが、それがどれだけ凄いかを知らなかったエルスターは20秒間時を戻して終了。


とは言えいつ来るかわからないし暴発して終了することもあるし、やはり使い勝手が悪すぎた。


しかし、もう一つだけスキルの利点があった。



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昨日出せなかった!!!!!!!!!!!

ごめん!!!!!!!!!!!

今日は忙しいので一本ですが明日は必ず2本出します、多分!

次回は《ランダム》の欠陥性に気づいたエルスターくんが見れます、多分!


自分は嘘つくのが怖いので多分を書いています、多分。

そうすればほら、やらかした時に言い訳できるので、多分。

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