亮の過去2
なぜなら俺の大切な彼女が死んでいたからだ。(俺は何も出来なかった彼女のことを守れなかった。なんでこんなにも情けないんだろ)そんな絶望してた俺に警察官が話しかけてきた。
「落ち込んでいるところすみません。救急車に運ばれた破紋 亮さんですか?」
警察が俺にそう言ってきた。
「はい 何か俺に用があるんですか?」
俺の問いかけに警察官は頷きバインダーとペンを持ち出し
「話を聞きたいので別の部屋に一緒に移動をお願いします。」
そう言われたから、警察官と一緒に別の部屋に行った。別の部屋に移って事件について色々話をしたが、全く話が頭に入ってこなかった。頭の中は彼女が血だらけの光景しか思い出せない。その日は、なぜこうなったかの話と彼女と犯人の関係について警察官が話をしておわった。
話が終わって、帰る時もう一度彼女とちゃんとお別れをしようと思った。だから彼女が眠ってる霊安室に行った。ドアを開けようとした時に微かに鳴き声が聞こえた。少しドアを開けて見てみると、彼女の親御さんが泣いていた。彼女のお母さんが
「どうしてこの子が死ななきゃいけないの?なんで」
(俺がこの場所に居ては行けないこれ以上親御さんのことを苦しめたらダメだ)そう思った俺は彼女に最後のお別れをしなかった。
彼女が死んでから2年経った。絶望感と喪失感をいつまでも持っていてはダメだ。変わらなきゃいけないそう思った俺は、色んなことを試した。絵を書いたり、料理をしてみたり、たくさん試したけど、やっぱり心の奥底では、彼女のことを守れなかったことが何をしても気がかりで思ってしまう。こんな俺にも人の役に立てて守れるような存在になりたくて人の役に立てる仕事を探してた時に警察官採用試験を見つけた。俺はその時初めて警察官を目指そうと思った。
そのことを五月雨に話した時の顔が忘れられない。
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