何が自然だ、笑わせるな！ ～ 風の子学園の記憶

第28話 駅前のきれいな３階建てのビルが・・・

　三原駅に到着後、まずは三原港に行ってから図書館に行こうと思い立ち、とにもかくにも４週間前に来た道を通って三原港に。

　近くのファミリーマートで聞くと、図書館は駅前なのだそうな。

　ありゃりゃ。無駄足踏んでしまった。

　というわけで、来た道と必ずしも同じではないが、別の路地を通って、とにもかくにも図書館に。

　確かに、駅前にありました。

　目の前確かに、三原駅。

　ある意味も何も、軽い脱力感に見舞われつつも、しかし、仕事ということで、早速図書館に入り、１階の受付で聞いて、新聞のあるのは３階と言われたので、その足でエレベーターで３階に突入。

　どうやらこの図書館、地元紙の中国新聞は１９９０年から保管されているとのことです。かの事件が発生したのは１９９１年。大丈夫だ。

　そして３階のカウンターに。

　カウンター斜め横の大机の前の椅子に荷物を置き、早速、閲覧申請。

　程なくして、中国新聞１９９１年７月と８月の大きな紙のまとまりがやって参りました。

　これを、しっかり、コピーさせていただくことに。

　まずは、７月。

　３１日の朝刊１面、ありました！

　かの事件が１面トップ。米ソ首脳会談を押しのけて。

　ブッシュ・ゴルバチョフ両大統領閣下を押しのけ、謎のおっさんの顔写真。

　かなわんな・・・。

　こちらは、岡山の地元紙の山陽新聞以上の記事です。

　そらそうよ。ここ、地元も地元の図書館なのだからね。

　そこを確認に行かなきゃ。

　それはいいけど、参った、参った。

　この事件記事、約１週間にわたって連日社会欄に掲載。

　もはや地元欄にはそんなもの載りません、って。

　少し大きな（年齢の）女性職員に手伝ってもらい、何とかかんとか、複写できました。１枚だけミスコピー発生。それも、勝手にカラーで出やがった。

　でもまあ、ミスも含めて１４０円で済みました。

　白黒は１０円ですから、９枚。つまり、９記事を複写しました。

　そのうち１記事は、８月２０日付の社会欄で数段の、園長再逮捕の記事。

　この間の所要時間、おおむね２０分程度。

　複写申請用紙に記入し、領収書をいただきました。

　これで図書館から出て、改めて港に向うことに。

　図書館前の広場では、何やらで店もある模様。

　ラーメンまであるぜ。

　だけど、これから仕事。

　ということで、そちらには寄らずに、港まで。

　小佐木島までの切符を券売機で買っておき、あとは港でしばし待つ。

　前回は３連休の中日で観光客がにぎわっていたが、今回はそうでもない。おそらくは瀬戸田のレモン農園などに実習生としてきているであろう外国人、たいていはベトナムの人だろうけど、その手合い、存外多い。

　時計の針が１２に重なりし頃、ついに、高速艇がやってきました。

　前回はかなり新しいものでしたが、今回は、昭和期からの古いもの。

　何せ、灰皿のあった跡が座席後ろに残っているような代物。

　１２時１０分、高速艇は定刻で三原港を出発しました。

　再び、というか、３度目の小佐木島訪問です。