第20話 32年ぶりの三原港。そして、小佐木島へ。

 三原駅から駅前通りをそぞろ歩き、三原港へ。

 横断歩道をあえて渡らず、地下道をくぐり、港へ。

 自動券売機で小佐木島までの切符を買い、しばらく、待合室で休みながらも写真を撮りまくっておきます。

 32年ぶりの港ですが、まったく、当時の記憶が思い出せません。


 さて、あの日は小佐木島までの客がほかにいたのかも思い出せないが、今回は、かなりの乗客がいる模様。私よりはるかに若い男女の約7人くらいのグループ。大学生か、社会人になって間もない人たちか。前に来たときは、彼らと同じか、それより若かったはずなのだが、まあ、そういうものですな。彼らは、ビールに加えさまざまな食材をお持ちのようで、どうやら、キャンプでもするのか、バーベキューでもするのか。ようわからんけど、まあ、楽しそうで何より。

 他にも、小佐木島までのお客はかなりいる模様。


 やがてやって来たのは、前のようなフェリーではなく、小型の高速艇。

 これがおおむね8割くらいの客数に。

 若いおねえさんがいると、なんか、場所が華やぐね。


 船員さんは、おじさんと私ぐらいの年齢の女性。

 まあその、私の母も離党暮らしでボートの免許を持っていましたから、そういう人もいらっしゃるわな。ちなみに母は、75歳になったのを機に運転免許とともにボートの免許も返納しております。その息子はなんか偉そうで、運転免許も取得しておらず、クルマのいるようなところは死んでも住まんとの仰せ。ボートなんてとんでもないし、そもそも船は飛びもせんわと、わけのわからんことを言っておる。


 ともあれ、高速艇に乗ること十数分。

 かの島に到着。


 港には、地元の観光案内の人というか、体験施設の関係者がかの若い人たちその他観光客をお出迎えに来られていました。

 彼らのあとをつけるでもなく、そろそろと、私も島に入っていきます。


 さて、風の子学園は、どっち側から行けばよかったっけな?

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