全ては、ゼロに。~32人ぶりの訪問

第19話 思い立ったらレールスター! いざ、三原入り。

 2023年9月17日・日曜日。

 朝はいつものようにプリキュアとサンデーモーニングのスポーツコーナーをリアルタイムで観て、それからスマホの電源を改めてオンに。


 このところ県外への出張ができていなかったので、久々に出張することに。

 その行先は、広島県三原市。

 昨年に何度か手前の尾道までは来ていましたが、三原には、あの日から32年にわたって訪れていない。広島もしくはそれ以西に向かう途中に通ることは何度もありましたが、まったく、駅の外に足を踏み出していないことに気付いた。


 去る6月下旬にあの事件の舞台となった国鉄コンテナがすでに解体・撤去され、残存物もすべて撤去されたという報道があったものの、その後続報はマスコミ等ではなく、YOUTUBEの動画でもほとんど上げられていない。

 もっとも、後者についてはその後私よりいくらか前に行かれた方が撤去後の状態を撮影されていたようで、なぜか、まだ残存物というか、写経された紙が残っていたとのことだが、これについては後程。


 ともあれ、自宅兼仕事場のパソコンで時刻を調べていたのを再確認し、早速、岡山駅まで移動。3連休の中日とあって、人出は多い。幸いまだ時間があるので、翌週の津山出張時の切符の手配を兼ねて、今回の出張用の切符も確保。

 時間がないので、行きはもう新幹線。あいにく三原はのぞみやさくらは通過するため、こだまでの移動。これで、小佐木島に行く船に余裕をもって間に合う。


 切符を確保し、新幹線の改札を上がってホームに出ると、先発の九州方面の列車が出発するところ。これに乗っても仕方ないので、次に来るこだま号を待つ。その間に、1番線の8号車が停車するあたりのホーム下を撮影。これは、食堂車があった頃に利用されていた排水設備。行きがけの駄賃で、もう一つ取材。


 さて、そうこうしているうちに、こだま号がやって来た。

 今回は、レールスター。

 食堂車を連結していた100系がひかり号の運用から撤退するにあたってその代役を担った車両であるが、今は、その100系同様、こだま号中心の運用を担うようになっている。


 車内に入ると、かなりの乗客。もっとも、座れない程でもなく、隣に客が来て座るほどでもない。普段のこだま号に比べれば、明らかに客数は多い。

 しかしこの列車、コンセントが、ない。

 まあ、2001年に製造された列車であるから、仕方ない。その頃はまだ車両内にコンセントをつけるなんて発想はなかったからね。今ほどパソコンやスマホが世に出回り切っていなかったってこともある。

 昔は何ともなかったが、こうして今こういう車両に乗ることになると、そこがどうしても、不便として挙げるべきポイントになってしまうのは、止むを得まい。

 それがまた悪いことに、前日スマホの電源を切り忘れていて、しかも充電ができていなかった。まあ何とか、帰るまでタブレットと併用して写真を撮ったが、充電切れの不安との闘いもまた、この列車に乗っていよいよ始まった。

 そういえば、タブレットもプリキュアの折に写真を撮っていたこともあって、電池の残量が半分少々に減っている。

 ともあれ、これは併用で乗り切るしかない。


 列車は岡山を出て、操車場の横を効果ですり抜け、トンネルの多い本線を西へと進んでいく。

 新倉敷、福山共に、客の出入りはいつもよりはるかに多い。

 この2駅では、速達列車の通過待ち。

 ま、こちらは急がないから、いいや。

 次の新尾道は、待避線がないからすぐに出発。

 ここでもまた、普段より多めの乗降がある。


 約1時間、ゆっくり急いでこだま号に乗り、三原入り。

 駅の山側は、三原城址。

 そちらには向わず、反対の海側に行きます。

                       (つづく) 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る