卒業

アサガオがさあ、

卒業

ふと目を閉じると思い出す

眩しい青と僕らの春。

おはよう行き交う下駄箱や

たいくつおやすみ教室も

何も無いようで確かにそこにあった

愛しき僕らの日々。

巡る季節の儚さに

気づくことなく過ごしていた

ささいなことに大笑い

ささいなことに思い悩み

そんな忙しない日常を

懐かしむときはきっと来る


宿題、掃除に、日直

今ではご無沙汰いい身分

やりたくなくてもあの頃にしか出来なかった僕らの日々。

大人への道を焦っていた

子ども以上大人未満な日々。

ささいなことに反抗し

ささいなことに葛藤し

そんな忙しない日常も終わるときは必ず来る。

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卒業 アサガオがさあ、 @asagao0

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