ダンジョン?余裕ですけど何か?


 ダンジョン1階層目


 ダンジョンに入ってまず最初に出てくる感想は、うわぁ、洞窟だなぁ。

 だ。


 以上終わり。


 実際にダンジョン第1階層はまんま洞窟である、いや、洞窟というよりかはよくあるテンプレのダンジョンって感じの場所だ。

 出てくる魔物は本に書いてある通りであれば、これまたテンプレ通り、ライトノベルにおいて序盤に出てくる敵筆頭のゴブリンである。

 ただし1階層はほとんど魔物が出てこないらしく、そこまで殺傷能力のない罠が幾つかある程度の本当に楽な階層だ。いわゆるチュートリアルみたいな感じだ。

 

 まあ、俺はそんなチュートリアルの1階層で255階層に転移するという頭の中ハッピーセットな、クソトラップに引っかかってるんだけどね。


 マジで本当にあの罠はおかしいわ。流石に2回も引っかかることはないだろう。俺も一応探知魔法を巡らせて気を付けているしね。


 そんな訳で、イトと一緒にダンジョン攻略を開始する。


 で、10分程イトと軽くイチャイチャしながら歩いていたら、2階層へと至る階段を見つけた。


「ご主人様、魔物と出会いませんでしたね」


「ああ。そうだな。その上で特にトラップとかもなかったな」


「そうですね。やっぱり昨日がおかしかっただけですかね?」


「確かにそれはそうだな。多分これが普通なんだろう。でも2階層目からも魔物の出現率が一気に上がるらしいから気を引き締めていこうか」


「はい。そうですね。気を引き締めて頑張ります」

 イトのやる気は充分だな。

 よし、俺もいっちょ頑張っていきますか。


 


 ダンジョン2階層目

 

 階段を下りた先にはゴブリンが1匹だけいた。


 「ぐぎゃぐぎゃ」という何とも醜悪な声を出しながら手に持ったこん棒を振り上げて俺とイトに向かってくる。


「ご主人様、ここは私がやります」

 イトが前に出てゴブリンの攻撃を躱し、俺の付与魔法によってチート神器となった短剣で心臓を突き刺す。


 心臓を貫かれたゴブリンは靄の様なものになり、小さな魔石を残して消えた。


「良くやったぞイト」


「ありがとうございます。ご主人様」

 満面の笑み俺の方によって来たイトの頭を軽く撫でてから、小さな魔石を拾う。


「死んだ魔物が魔石だけを残して消える。・・・これがダンジョンか。流石というべきかめちゃくちゃにファンタジーだな」


「イトも初めてダンジョンで魔物を倒しましたが、こんな風に消えるんですね。ちょっと驚きです」


「まあ、でも解体とかの手間もないし楽だな。俺はこの感じは好きやわ」


「ご主人様が好きなら私も好きですね」


「ハハハ。イトは相変わらず可愛いことを言ってくれるな。よし、じゃあ次の階層目指して進んでいきますか」


「はい。ご主人様」


 二人っきりでダンジョンを歩く、度々ゴブリンと出会うが、俺と主従契約を結んだ上で紋章を刻んだチート指輪と付与魔法によって生まれたチート神器を持ったイトの敵じゃあない。

 文字通り即斬殺で終わる。


 そうして歩いていたら3階層を発見して降りる。

 3階層も2階層と変わりなく、度々出てくるゴブリンをイトが即斬殺しつつ、俺が罠を察知して避けて、気が付いたら4階層に辿り着き、4階層も同じような形で流れる様に進み、5階層へとたどり着いた。




 ダンジョン5階層


 5階層も同じような洞窟である。 

 洞窟であるがしかし、出てくる魔物がゴブリン+蝙蝠やコボルト、稀にオークなんかも出てくるようになっていた。

 一応本で読んだら、5階層を区切りとしてこのダンジョンは難易度が大きく上がり、それに伴って死亡率も上がっているらしい。


 これは少しは気を付けた方が良さそうだなと思いつつも、よくよく考えたら俺は健康指輪の神器あるから、まず逆にどうやって俺を殺すんだよってレベルの化け物だし。イトは神器・短剣についている付与魔法の効果で余程な化け物、それこそ255階層で出会ったあのレベルの化け物が襲ってこない限り、まず大丈夫だろうか。別にそこまで気を付ける必要もないなと結論を出す。

 ついでに言えば最悪何かあっても神器・ミスラの指輪があればイトが死んでも蘇らせれるしな。


 我ながら中々に良い性格をしていると思うわ。


 かくして俺はイトと一緒にダンジョンを探索する。

 何だかんだで超強いイトが出てくる魔物を片っ端から即斬殺しつつ、トラップも俺の魔法によって完全無効化され、結局1階層と同じようにスムーズにダンジョンを攻略していく。


 そうして5階層を突破し、6階層も突破し、7階層、8階層、9階層と非常に順調に進んでいき。


 遂に10階層に辿り着いた。


――――――――――――


 補足説明

 今のイトってどれだけ強いの?


 私の怠惰で大分更新日が空いてるので一応の補足説明として置いておきます。


 まず、イトの今の時点での装備を説明していきます。


 イトの装備は今の所5つであり、全部を並べるとこんな感じです。

 

 神器・ミスラの指輪【主従契約用】解放済み

 この指輪には契約の神であるミスラの力がこもっている。

 この指輪は対となっており主従契約をした者同士がこの指輪を嵌めると6つの効果を発揮する。

 一つ目は互いの居場所が常に分かるようになり。主は従をいつでも呼び寄せれるようになる。

 二つ目は互いの親和性が非常に高まる。

 三つ目は互いの経験や知識を共有できるようになる。

 四つ目は互いに裏切ることが絶対に出来なくなる。

 五つ目は互いの親密度により魔力・身体能力が上昇する。

 六つ目は互いの命を共有する。命を共有している限り片方が死んでも片方が生きてさえいれば蘇らせることが可能である。(なお、蘇生時には寿命を消費する)

 ※この指輪は一部特殊な条件を除き一度つければ絶対に外れない。


 レッドドラゴンの皮によって作られているイト専用の皮鎧。

 付与されている効果・身体能力強化・回避率上昇・強度上昇・着心地上昇・自動修復機能・所有者固定・状態異常耐性・魔法攻撃吸収・物理攻撃吸収・ダメージ反射・治癒力上昇・時空魔法・付与魔法・混合・収納装着


 神器・特別にして万能にして成長をする短剣ALLgrowthspecialdagger【極】

 この神器は成長する。

 その成長は装備の所有者の望むように成長していく。

 その成長は一切の限界がなく、それこそ死者する蘇生させる力を持った短剣だろうと、ありとあらゆる全てを消滅させる恐るべき短剣だろうと、何にでも成長する。

 可能性は無限大である。

 この神器はいくらでも付与魔法で魔法を付与することが可能である。

 この神器は膨大な魔力と莫大な数の付与魔法を宿しており、成長を遂げた。

 この神器を装備しているだけでありとあらゆる全てのステータスが大幅に上昇する。

 この神器を装備しているだけで各種耐性に状態異常完全無効に一定以上のダメージを吸収ないし無効化ないし反射をする。

 この神器を装備して攻撃をする際に、この神器の属性そのものをありとあらゆる全ての属性に変換することが出来る。

 この神器は自由に異空間に収納、装備が可能であり、この神器を通じて定められている異空間を開くことが可能である。

 この神器の耐久性を大きく減少させる代わりに1日に一回、1度だけ致命的な攻撃を無効化する。(神器の為、耐久性は無限である)

 この神器を装備しているだけで傷の再生速度に体力・魔力の回復速度等が大幅に上昇する。

 この神器を装備しているだけで全ての獲得出来る経験値が倍増する。

 この神器を装備しているだけで短剣術に対する才能と上達速度が大幅に上昇する。

 この神器を装備しているだけで短剣術含めて様々な武術を行使することが出来る。

 この神器を装備しているだけで体内の魔力もしくはこの神器に貯められている魔力を消費して魔法を発動することが出来る。(発動可能魔法・【下級魔法】・【中級魔法】・【上級魔法】)

 この神器を装備している状態で致命的な攻撃を受けた場合はこの神器に蓄えられている魔力を1000万消費してその攻撃を無効化することが出来る。

 この神器は1億まで魔力を貯めることが出来る(現在貯蓄魔力・1億)

 この神器を所有者以外の存在が所有者に対して無断で装備しようとした場合、呪い【極】がかかる。

 

 ※神器は絶対に傷がつかず、壊れない。また、神器は譲渡や盗むことが出来ず何があっても所有者の元に必ず戻る。

 ※まだこの神器は完全開放されていません。


 ケンジが作った紋章尽きチート指輪・魔力ver

 イトの魔力が5倍以上まで跳ね上がる。


 ケンジが作った紋章尽きチート指輪・身体能力ver

 イトの身体能力が5倍以上まで跳ね上がる。


 以上、読んで分かる通り、この装備5つだけで、頭のおかしな最強である主人公レベルの化け物じゃない限りは一方的にフルボッコ出来ます。

 ぶっちゃければ、一切戦闘のしたことのない子供にこの5つの装備をさせるだけで、万を超える魔物の軍勢を一方的に蹂躙できるような最強になれます。


 序盤の方でレッドとレットを誤字しまくったあのある意味で可哀想なレッドドラゴンとか来ても余裕です。

 なんせ、神器・短剣(長いので略してるけど許して、これからも略すけど許して、なお短剣の神器って略さないのは、今後主人公と同じ日本からの転移者で短剣の神器持ちが出てきたらややこしいから)の方にはレッドドラゴンを1000回殺せるレベルの魔力が込められているのだから。

 別にわざわざ神器・短剣の魔力を使わなくても、割と忘れ気味の設定として存在している、主従契約の儀を結んでいるイトは主であるケンジの魔力を50%継承してるっていうね。そんで神器・短剣のせいというべきかおかげで魔力回復速度も異次元レベルだし。

 まあ。はい、とどのつまりどういうことかというと、チートもチート、バランスブレイカーもいい所ってことです。

 

 今のイトは戦闘経験が少なく精神面でも強くないという割と致命的な欠点こそあるものの、一人で魔王と殺し合いをしても無傷で勝てる程度には強いです。


 え?主人公はどれだけ強いかって、健康指輪の神器があるから殺しても死なない、殺し方が迷子になってるような存在ですよ。

 それでいて無限の魔力と人外の身体能力とありとあらゆるこの世界にある全ての書物の知識を持っている存在。


 それは単純明快、文字通りの【世界最強】ですよ。


 誰がこんな化け物を殺せるんですか?


 今の時点の主人公ですら、神に挑めるレベルの魔物やチート神器を複数所有してるような理外の存在じゃないとまともに相手出来ない存在です。


 ――――――――――――


 ウマ娘で初めて課金して最レア確定ガチャ(サポート)引いて2回とも、俺が持っている本当に数少ない完凸サポートが出たって話をしていいですか。

 マジで泣いた。本気で泣いた。吐いた。

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