ラノベの露天商って掘り出し物があるイメージあるよね?


「取り敢えず、イト、今日はどうしたい?」


「そうですね、ご主人様と一緒なら何しても楽しいです」


「イト、嬉しいことを言ってくれるね」


「でも、そうだね、じゃあ、どうしようか。・・・。ダンジョンは流石に辞めておくか」

 俺の気持ちでいえば、紋章を使って作ったこの指輪を試してみたいし、他にも紋章を使った魔術を使いたいのでダンジョンに潜りたいが、凄く潜りたいが。それ以上に俺にとってイトの気持ちの方が優先されると思っている。

 イトがあれだけ恐怖に囚われたあのダンジョンに向かうというのは流石に俺の良心が痛む。


「最下層のあの場所にいかないのであれば、イトは大丈夫です」

 イト・・・優しいな。やっぱりイトは最高だぜ。 


「もちろん。あの場所はイトに負担がかかるし、いくつもりはないよ。しっかりと今度こそ1層目からダンジョンを探索していこう」


「はい。ありがとうございます。ご主人様。ダンジョン探索とっても楽しみです」

 イトが可愛らしい元気のよい返事をしてくれる。何というか俺も元気を貰えるな。


「俺も結構楽しみだよ。じゃあ、今度こそ一緒にちゃんとダンジョン探索をしようか」


「はい、そうですね。ご主人様」





―――――――――――――――





 俺とイトは宿で朝飯を頂いてから宿を出て、ダンジョンへと向かう為に歩き出した。


 てくててくてくてく


 二人っきりで早朝の街中を歩く。

 割と朝早い筈だが、街中は人で溢れていて、ちょくちょく屋台や露店もやっている。


「そこの彼氏さん。良かったら、彼女さんにプレゼントどうだい?」

 

 露天商のオッサンが俺とイトに話しかけて来た。

 パっと見てみると、シンプルなデザインをした指輪やらネックレスやらが並んでいた。


「そんな、彼女だなんて」

 イトが少し顔を赤くしている。うん。可愛い。これは買ってあげるしかないな。


「そうだな。可愛いイトの為だ?欲しいのあれば買ってあげるぞ?」


「え、じゃあ、そのご主人様が選んでください」

 俺に選んでください、か。これはイトに似合いそうなのを本気で選ぶしかないな。

 どれにしようか?


 でも、指輪はもう既に持ってるし。というかイト、神器が1つに紋章の指輪が2つで3つも指輪してるな。ちょっと指輪多すぎるな。

 無難にネックレスとかかな、でも、今からダンジョンに向かうからネックレスは不適切な気がする。邪魔になりそうだ。

 

 ふと、露店の隅の方にシンプルなイヤリングが置いてあるのが目についた。

 色は白色で形は丸で大きさは小指の先程度。

 何となくイトに似合いそうだなと思いつつ、これに付与魔法・自動装着を付ければイトの可愛い耳に傷をつけることもなさそうだし、ついでに紋章もつけて強化すれば実用的だなと考える。


「じゃあ、おちゃん、そこにあるイヤリング下さい」


「イヤリング?ああ、これかい、確かに彼女さんに似合いそうだな。よしじゃあ、銅貨1枚だ」

 銀貨1枚、日本円で大体1000円くらいだ。まあ、適切な値段だな。

 俺はポケットに手を突っ込むふりをして、異空間から銀貨1枚を取り出して渡す。


「まいどあり。また良かったら買っとくれな」

 調子のよいことを言って手を振る、おっちゃんに軽く手を振り返しつつ、受け取ったイヤリングに無詠唱で付与魔法・自動装着を付け、慣れた手つきでササッと【精神力強化】の紋章を刻む。

 これで、ダンジョンで何かあっても、精神に対する負担は減るだろう。


「はい。どうぞイト」


「ありがとうございます。ご主人様」

 俺から受け取ったイヤリングを嬉しそうに可愛らしい獣耳ではなく、側面に生えてる方の耳に付けようと近づける。(獣人の獣耳は音が聞こえすぎるらしいから普段は音が聞こえないようにその機能を切断している為、基本的には人間と同じ耳を使用している)近づけた瞬間に、自動装着の効果が働き、勝手にイヤリングが耳に装着される。

 付与魔法・自動装着でイヤリング等を付けた場合は特に痛みとかもなく、凄く馴染むような自然体のように装着されるのを知っているが、心配性の俺はイトに一応大丈夫かと声をかける。


「痛いとかもありませんし、本当にイヤリングがついてるか不思議なくらい、感覚がないです」


「大丈夫、しっかりとついてるし、よく似合ってるよ」

 実際、少し長く伸びた髪によって半分程隠れている耳から除くイヤリングは何とも言えない色気のようなものを感じさせた。


「ありがとうございます」

 イトは可愛いな。可愛すぎるくらいだな。


「それは良かったよ。じゃあダンジョンに向かおうか」


「はい」


 また二人で仲良く手を繋いでダンジョンに向かうのだった。


 


―――――――――――――――――


しれっと更新。

え~、まあ、何があったかでいえばバイトが忙しいって話になるのですが。

はい。本当に本当に申し訳ございませんでした。

頑張って小説書いて、書いて書きまくって人気出して広告収益を出してバイトをやめるが今の目標ですね。


という訳なので、私のモチベーションの為にも面白いと思っていただけましたら、星はハートを入れていただけると嬉しい限りです。

取り敢えず私のモチベーションが続く限りは頑張って投稿します。

反省・・・、いや猛省をしながら書いていきます。


 本当に心の底から申し訳ございません。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る