お婆ちゃんは大体強キャラ
「私の名前は白木 葵19歳の大学1年生でオタクです。
ただ、周りの皆には自分がオタクだとは隠していました。彼氏とかがいたことはありませんでしたが、特に問題もなく、友人たちと一緒に楽しく大学生活を謳歌していました。
そんな私は突如、あの空間に呼ばれて神器を選ばされることになりました。多分転移者全員がそうだと思います。
そこで私が選んだ神器は元々昔から空を飛んでいたいという願望が合ったのでこの白い翼と、剣とか使って前で戦うのは怖かったので弓をそして指輪の中で今しているこの指輪がとても綺麗に輝いていたのでこの指輪を選んで異世界に召喚されました。
私を召喚した魔術師は大分ご高齢のお婆ちゃんでした。
少しボケる時もありましたが私を孫の様に可愛がってくれて本当に幸せに暮らせていました。
だけど。ある日お婆ちゃんが亡くなってしまいました。多分寿命だったと思います。
そっから、私の人生は狂い始めました。
急に男の人たちが来て、私とお婆ちゃんが住んでいた家を荒らし始めました。必死に抵抗をしようとしたのですけど。まともに戦ったことなんて一度もない、争いとは無縁の世界で生きて来た私では敵わずに。家を奪われ無理やり奴隷にされました。
幸い商品価値が落ちるからと手荒な真似はされませんでしたが、それからの日々は地獄で、毎日誰かに売られると考えたら怖くて怖くて。不安で不安で。一人孤独で本当に辛かったです。
そうしたら貴方に助けてもらえました。以上が私のことの顛末です」
という感じで彼女もとい葵さんに説明された。
なるほどね。思った以上に話が短かったです。いや。あんた話長くなるって言ってたやん。全然じゃん。なんやねん。
つか別に馬車を走らせていた時に説明をしてくれればよくないって思うだのが。
まあ。そんな愚痴を言っても仕方がないか。にしてもこの娘馬鹿だな。自分の力に気が付いていないとは。
まずこの神器3つがかなり強いぞ。控えめに言ってチートだチート。といっても俺も人の事は言えないけどね。
因みに俺のメガネの神器で一通り鑑定をしたんだが、まあ全部説明をすると長くなるんで大雑把に説明したらこんな感じだ。
翼の神器は二点もので能力はかなり高く。
自由自在に空を飛べるのと羽を飛ばして敵を攻撃出来る機能があった。因みに羽を飛ばす攻撃は普通に大岩程度を粉砕するレベルで攻撃力があるらしい、なお、ほぼほぼ無限発射は可能とのこと。うんチートです。
弓の方も数は7と少なめで弓の扱いがかなり上達するのと、矢が念じるだけで出て来るのと。打った矢が自動追尾機能を持つって言うね。
うん。強いね。何気に自動追尾機能が化け物だろ。
で、最後の指輪の方は天使指輪の神器って言ってまさかの一点物。
自分の思い描いた天使のような容姿になれるって能力と、天使モードという全物理攻撃・一部を除く魔法攻撃を無効化させるというチート状態にリスクなしでなることが出来、死んだ人が善人かつ深いかかわりがあれば一月に一度だけノーリスクで蘇らせれるっていう語彙力が馬鹿になりそうなレベルのチート能力持ってた。
いや。普通にヤバいな。
善人かつ深い関りがいるとはいえ毎月無条件でノーリスクの死者蘇生はヤバすぎるって、しかも死体がその場になくてもいいって、いや、ヤバいだろ。
つかさ、この能力を使えば葵さんを召喚したお婆ちゃんとやら蘇らせれるんじゃね?
一応教えてやるか。
というわけで葵さんに神器の説明をしてあげました。
でまあ、葵さん想像以上にせっかちだったらしく俺の話を聞くや否やお婆ちゃんの死者蘇生を試しました。当たり前だけど今いる宿の場所でいきなり。いや早すぎだろって思いつつ。見守ったら。
いきなりお婆ちゃんが服を着た状態でしっかりと蘇生されました。
うん。は?そんな簡単に成功するのかよ。流石チート神器だな。
「おや。ここはどこだい?私は確か死んだはずじゃ?」
お婆ちゃんが戸惑い始める。そりゃそうだ。
「お婆ちゃん。良かった~~~~~~」
葵さんが勢いよくお婆ちゃんに抱き着くって。コラコラ蘇ったばかりで絶賛困惑中のお婆ちゃんに何をしてるの?まずは事情を説明してあげなさいよ?
「いや、大丈夫じゃよ。葵の思考を読んで今どういう状況か全て理解した。あんた名前は、確かケンジといったかのう。葵がお世話になったのう。これはほんの気持ちじゃ」
そう言ってお婆ちゃんは俺に綺麗な宝石が埋まっている指輪を二つ渡してくれる。
というか思考を読んだと言ったか?何それ怖いんだけど。それにこの指輪どこから出してきた。
空間魔法・異空間か?となると難易度の高い空間魔法を無詠唱出来る実力を持ってるってことか、え?ヤバくね?俺でも短縮詠唱が限界だぞ。
それに何だこのおばあちゃんのオーラはひたすらにデカい。魔力だけで言えば下手をすれば俺を超えるかも・・・戦えば健康指輪の神器もあるし勝てるだろうけど、一体どれだけの被害が出るか・・・考えただけでも恐ろしい。
「安心しな。私は今のお前さんと戦うことはないと思うぞ。お前さんは善なる魂の持ち主じゃからな。それに私の可愛い可愛い葵の恩人じゃしのう」
俺は何も喋ってないのに返された?てことは俺の思考を読んだってことか。一応俺は常に自分の体に防御魔法・精神保護・魔法攻撃保護・物理攻撃保護を張ってるのだが、魔法が壊された様子はない。
となると俺の魔法を壊さずに貫通させたってことか?
は?
一体どれだけの実力者なんだよ。
「さてと。では私は葵と一緒に元の家に戻って葵をこんな目に合わせたクズとその関係者を皆殺しにしてくるのでな。もし何かあれば私を頼るといい。葵の恩人であり私が蘇るきっかけとなった人じゃ、全力を持って協力しよう。というわけだから世話になったな。ではいつかまた機会があれば。転移」
そう言ってお婆ちゃんと葵さんは転移した。
え?待って待って待って待って待って。どういうことだ?まず今集団転移魔法を短縮詠唱で使ったよな。俺でも出来ない超高等魔術だぞ。
何なのあの人?それに皆殺しとか不穏なこと言ってなかった。絶対ヤバいことになるだろ。本当に皆殺しするやろあのお婆ちゃん。マジで何者だよ。怖すぎるよ。
「あのう。ご主人様。今の人は一体何者ですか?私の直感がレッドドラゴンと対峙した時の何百倍も恐ろしい存在だと警告を鳴らしたのですが。本当に怖くて怖くて。吐きそうでした」
イトが涙目で俺にそう言ってくる。いや。待てレッドドラゴンの何百倍もの恐ろしさって何?怖いんだけど?とりあえず怯えているイトの頭を優しく撫でながら。あのお婆ちゃんについて考えてみる。
・・・・・・・・・
何も分からん。本当に何者だよ。
もし戦いになったら俺は勝てるのか?まあ、健康指輪の神器があるし勝てそうではあるけど。戦いたくはないなあんな未知の相手。
あ、そういえば俺あのお婆ちゃんに指輪を貰ったな。一応鑑定してみますか。
神器・ミスラの指輪【主従契約用】解放済み
この指輪には契約の神であるミスラの力がこもっている。
この指輪は対となっており主従契約をした者同士がこの指輪を嵌めると6つの効果を発揮する。
一つ目は互いの居場所が常に分かるようになり。主は従をいつでも呼び寄せれるようになる。
二つ目は互いの親和性が非常に高まる。
三つ目は互いの経験や知識を共有できるようになる。
四つ目は互いに裏切ることが絶対に出来なくなる。
五つ目は互いの親密度により魔力・身体能力が上昇する。
六つ目は互いの命を共有する。命を共有している限り片方が死んでも片方が生きてさえいれば蘇らせることが可能である。(なお、蘇生時には寿命を消費する)
※この指輪は一部特殊な条件を除き一度つければ絶対に外れない。
いや、え?何これ神器じゃん。ヤバすぎだろ。つか解放済みって?え?そういえば俺の神器ってどれも解放されていなかったよな?解放って一体何だ?
・・・・・・・・
分からないな。まあいいや。うん。まあ細かいことはいいけどとりあえずこの凄すぎる神器は付けるに限るな。能力がヤバすぎる。
つかこんなものをポンと上げれるって凄すぎんか?何処でこんなものを手に入れたんだよ。気になるわ。気になるけど使わなければ損だし取り敢えずイトにあげよう。
「イトこの指輪を付けてくれ」
俺はまるで告白をするかのようにイトにそう言ってミスラの指輪を渡した。
「はい。喜んで」
イトが笑顔で受け取り指輪を自分に付ける。
うん。あれだな。確実に告白に捉えられている感があるな。いやまあそれでもいいか。イト可愛いいし。
というわけで俺もミスラの指輪を付ける。
うん。中々似合ってるな。
「イトお揃いだな」
俺は自分の指輪を付けた手を見せながらそう言った。
「はい。そうですね」
イトもそう言って指輪を付けた手を見せてくれる。
うん。何か照れるな。
まあいいか。
さて、それじゃあ気を取り直して山田学園に向かいますか。
――――――――――――――――
補足説明
という訳で葵ちゃんはハーレムに加わることが決定しました。
パチパチパチパチ
なお、ハーレムへの合流は山田学園ですので、少々時間はかかりますが、まあ許してください。
後、今回の神器、ミスラの指輪にてイトも実質的な不老となりました。
だって、死んでも主人公が寿命を消費で甦らせることが出来て、寿命が減った状態は不健康と認知されて健康指輪の神器で回復するから。
因みにこの最強クラスのお婆ちゃんはまた登場します。色々と設定は考えてますのでご安心ください。
以上、補足説明終わり。
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