師匠の修行(虐待)がエグイって~魔力チートを添えて~
朝、目が覚めたら師匠と自分の分の朝ご飯を作り、師匠と一緒に食べる。
朝ご飯を食べ終わったら、森のど真ん中にある家から出て、暫く体力作りの走り込みと、薬草や木の実の採取を行う。
それが終わったら師匠に魔法を教わる。
魔法の指導がひと段落したら、昼飯を作り食べる。
食べ終わったら魔法の指導が再開する。
ただ師匠の魔法指導はかなり辛い。もうめちゃくちゃに辛い。
具体的には師匠から教えられた魔法をひたすらに行使して試すって感じだ。
それをずっとやる、当たり前の話だが何度も何度も魔力切れにさせられ気分が悪くなり吐きそうになるというか吐くが、その度に健康指輪の神器の効果である健康により強制的に魔力切れ一歩手前まで魔力を回復させられる。
回復したらまた魔法をひたすら行使させられる、魔力が切れる、吐く、回復する、魔法行使、吐く、回復する、魔法行使、吐く、回復する。これをひたすらに繰り返す。
ある程度、これが終わったら、師匠との模擬戦闘?という名前の一方的な虐めが始まる。
最初の頃は俺が反撃しても良かったのだが、途中から師匠にお前は無限の魔力に無限の再生とかいう頭おかしい神器持ってるから、反撃禁止とかいわれて一方的な虐めを受けるようになった。
師匠は一切の容赦なく魔法を打ち込んでくる。俺は何とか避けたり防御魔法で守るが、最初の修行で魔力を限界ギリギリまで使ってるので、すぐに魔力が切れて吐く。
その間に魔法でドカン。
腕がパシュン、足もバシュン、顔面ぐちゃぐちゃ。
まあ、死ぬよ。普通だったら余裕で死んでるよ。それを健康指輪の神器のおかげで一瞬で傷一つなく治ってく。
ただ痛いものは痛い。めちゃくちゃに痛い。
そんなこんなでヘロヘロになるまで魔法の練習やら師匠から虐待を受けた後、頑張って台所に行き、ボロボロの体?精神?を引きずって夕飯を作って師匠と食べる。
夕飯を食べ終わったら、自分の部屋に行き本の神器を使って様々な本を読み漁る。
中々に面白い本があるなと思って結構楽しく読書をして、眠くなったら自分の体に快眠魔法をかけて眠る。
これが異世界から召喚されて師匠の弟子になって、かれこれ3ヶ月が立った今の俺の日常でありルーティンのようなものだ。
因みにであるが師匠が俺の持つ本の神器の能力について知った所、基礎知識は自分で本読んで覚えろと言われて、弟子入り一日目からハードに魔法を魔法を身体に当てられて、強制的に魔力に目覚めさせられて、魔法の特訓させられてる。
つまり弟子入り一日目からガンガン師匠にしごかれてるというわけだ。
うん、普通にあれは辛かった。今も辛いけど、というか健康指輪の神器がなかったら確実に死んでるか後遺症待ったなしの大怪我してるぜ。
いやまあ多分俺の持つ健康指輪の神器を見てそんなことをしたのだろうけど。それでもさあ、師匠エグイって。
まあでも、今のところ俺は師匠に感謝している。
元の世界というか日本にいた時は思春期のせいもあるが共働きの両親と上手くいかず、一人で飯作って食べて本読んでゲームして学校にいく、両親が帰ってきても何一つ会話せず終わる日々。いやまあもう両親と会えないのは悲しいし寂しいのだが、思った以上に辛くはなかった。流石に親離れ出来る年齢だったことだな。
今は師匠と一緒に魔法の話で盛り上がりながらご飯を食べ、楽しく魔法の修行?が出来ている。少なくとも日本にいた時よりかは100%充実しているし生きてるって感じがする。
だけど、ふと、思うのだ。そろそろ独り立ちしてもいいんじゃないかと。
3ヶ月、俺は師匠と神器のおかげでかなり強くなったと思う。
本気を出せば師匠にも勝てるくらいには強くなったと思う、というか勝てると断言できる。
師匠から教わった様々魔法に本の神器で知った様々な魔法、この二つを合わせると俺は莫大な量になる魔法を扱うことが出来、更には健康指輪の神器と毎日の走り込みの効果で身体能力もかなり高く、本の知識だけだが剣術から格闘術などの武術も達人クラスに扱える。
正直最近師匠から学べることが減ってきてしまっている、なんなら、一人で本を読んでいた方が絶対に学べると思う。
本の神器がぶっ壊れだしな。
・・・・・・・・・・
よし、決めた。明日師匠に相談しよう。
そうと決まれば、明日に備えて寝よう。
俺はそう決めた後、自分に睡眠魔法・快眠をかけて、心地の良い眠りについた。
――――――――――――――――
「あああ、朝か、よく眠れた。さてと流石に朝っぱらから弟子卒業の話はキツイし、夕飯食べ終わった辺りにしますか、取り敢えず朝食作ろ」
そう言って、自分の部屋を出て台所に行こうとリビングを通ろうとした時、師匠がリビングで座っていた。
「どうしたんですか、師匠、こんな朝早くに起きて」
因みに師匠はこの時間はまだ眠っている。俺が朝食を作り終わるぐらいで起きてここに来る。
「ケンジ、お主そろそろ弟子を卒業したいと思っているじゃろ」
「何故、分かったんですか師匠」
「何、勘と経験じゃよ。まああれじゃ、儂としてはケンジ、お主はもうすでに儂を超える力を持っていると思っておるのじゃ。だがしかし、まだ実戦経験が圧倒的に足りておらぬ。じゃから師匠として最後の試験を与えようと思てるのじゃ、という訳じゃから弟子卒業試験じゃ。この森に住むレットドラゴンを倒してくるのじゃ。それが出来たら晴れて弟子卒業、お祝いとしてお主に儂のとっておきを授けよう」
「師匠・・・、はい、分かりました、師匠に教わったことを生かし必ずやレットドラゴンを倒して見せます」
「うむ、頑張るのじゃぞ、さて、では、朝食とするかのう、今日は儂が作ってみた、それなりに美味しくできたと思うぞ」
「師匠が朝食をですか、ありがとうございます、楽しみです」
その後師匠の出してくれた料理はパンにスープに焼き魚に卵焼きという中々癖の強い組み合わせだったが普通に美味しかったです。
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補足説明
魔力がない状態は魔力欠乏状態といって魔力が回復するまでに激しい吐き気と頭痛に襲われて、最悪死に至る、普通にヤバい状態です。
という訳で魔力欠乏状態は健康指輪の神器の効果ですぐに無効化されます。
ほんでもってお約束ですが、魔力欠乏状態から魔力を回復させると魔力の伸びが凄く良いです。
後はもう勘の良い読者の皆様ならばお気づきだと思います。
つまり魔力チートということです。
今の主人公のスペック
・ありとあらゆる全ての状態異常攻撃の無効化。
・即死さえしなければありとあらゆる全ての攻撃を瞬時に再生する。なお、即死魔法は状態異常に分類されるので無効化。主人公の体に傷がついても1秒以内には再生するので、仮に脳を破壊しても心臓が動いてれば再生。
心臓を破壊しても脳が動いてるので再生。
両方同時に破壊しても体に血が巡ってて動いてるので再生。
殺すにはそれこそ主人公を中心に一瞬で塵一つ残らないレベルの攻撃を体全てに当てて、髪の毛一本に至るまで消滅させる必要がある。
なお主人公は異世界に存在するほぼ全ての魔法を行使できるので、そういった本当に自分が死ぬかもしれない攻撃を警戒しているので常に魔力を消費するというデメリットがあるが緊急時防御魔法が自動で体に張られるようにしているので、本当に主人公が死ぬレベルの攻撃が来ても防御魔法によって防ぐことが出来る。
本の神器と師匠からの教えにより、異世界にあるほぼ全ての魔法を行使できる。
禁忌とされるヤベエ魔法も本の神器のおかげて読んで知ってるので使える。
魔力量は健康指輪の神器を使ったチートみたいな魔力欠乏状態回復により、常人の数万倍あり、世界でもトップクラスの魔力量を持っている。
※これからも増えていく
身体能力も普通に化け物であり、魔法で体を強化しなくても岩を素手で破壊する程度のことは出来る。
メガネの神器の効果により、敵の動きを簡単に把握することが可能であり、近接戦闘も普通にチートレベルで強い。
本の神器のおかげで剣術や体術も達人クラスに扱える。
つまり主人公は最強ってことです。
普通に化け物です。もはや殺し方が分からんレベル。
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