捜索開始

「なんで早く言ってくれなかったニャ?」


「だって●●●さんだし・・・」


普段からふざけまくっているのが仇となったか・・・・。



「ま、そんなことよりやるべきことをやるニャ」


「プッ」


アサギが吹き出して笑った。



「相変わらず動じない人ですね」


「そこが俺のいいところだニャ」


こんな状況だと言うのに、皆から笑いが溢れた。


感情をあまり表に出さないサンジョウまでも笑っている。



「すぐ戻るニャ」


そういうと猫は地下へのルートを探しに行った。



「モカ、●●●さんが居てくれて良かったね」


アサギと仲の良い女性社員、ヤタニが揶揄う。


「ちょっ、何言ってるのよ!キーコ!」


アサギが顔を真っ赤にしたことで、その場の皆が気づいてしまった。



「・・・まあ、しょうがないよね、実際カッコいいし」


ヤマノウエとリンドウにとってはいつも通りの光景だった。



「なんでこんな時に言うのよ!」


「こんな時だからよ、一生言わないつもり?」


「そ・・・それは・・・」



「はいはい、後にしましょ。私たちも何ができるか考えましょう。●●●さんだけに頼るわけにはいかないわ」


サンジョウが仕切り役を買って出た。

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