第11話 リザードマンを倒したい

叫んでリザードマンに向かって切り掛かりに行ったエレーナは、リザードマンにあっけなく剣で吹き飛ばされた。

「グハァ...」と地面に這いつくばりながらエレーナは血を吐き意識がもうろうとしてきた...

意識がだんだんと意識が等のいていくうちに過去の記憶が脳内を流れていく...


-----------時は少し遡りエレーナ達が旅立つ前の王都----------

「よく聞いてねエレーナ。モンスターというのは見境なしに襲ってくるけど決して馬鹿じゃないの。ただモンスターの前に入り込んでナイフを振るだけだとゴブリンやリザードマンにすぐやられてしまうから必ず相手の動きを見て隙を見つけて、その隙を突くってことが必要になってくるの。

それが出来る様になるとある程度戦えるようになるからとにかく相手をよく見ることから特訓をしましょうか。」とセルカから言われて特訓をしていたことの記憶がよみがえってきた。

エレーナの体にだんだんと意識が戻ってくると同時に目が赤色に代わって。

そしてプルプルと少し震えながらやっとの思いでエレーナが立ち上がり、ナイフを拾ってリザードマンに向かてふらふらとしながら歩き出す。

リザードマンはそれに気づき持っていた剣を構えエレーナに襲い掛かろうとした。

「相手をよく見ること」とエレーナの中でセルカの声が聞こえた気がしてエレーナは襲い掛かろうとする衝動を抑えセルカから教わったナイフの構えをしてザードマンを凝視しリザードマンの動きを伺う。

リザードマンは少しずつエレーナと距離を詰めながらエレーナと1.5メートル程まで距離を詰めて刀を振りかざした。

その瞬間、エレーナの目の色が赤く光り、リザードマンの下に潜り込み『ヤァァァァァ‼︎』と叫びながらナイフを上に切り上げてリザードマンを真っ二つに切り裂いた。

リザードマンは体から血が吹き出しエレーナの髪と顔を赤に染め、リザードマンの前にいるエレーナを避けるように前に倒れた。


そのあと、エレーナはリザードマン体から血が流れ切るまでうつ向いた状態でたたずんでいた。



そして静かに倒れているジャンを背負ってガリアのいる宿の部屋まで歩いて行き、ガリアのいる部屋の前まで辿り着くと魔物の死体が積み上がっていた。

魔物を除けてガリアがいる部屋に入るとガリアが入って右奥にあるベットの中ですやすや寝息をたてながら寝ていた。

エレーナはガリアを起こそうと部屋のドアを閉めベットに向かって2歩歩くと力が急に抜けたように倒れ込み、降り始めた雨音に包まれながら意識が深い溝に落ちていくように無くなっていく………





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kamui

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