第6話 初めての宿

王都についた後、「今日はここまでで大丈夫だから、騎士団の詰所に戻ってていいよー」とセルカが部下を帰して、宿に向かった。

途中、商店が並ぶ道を通っていた時、王都に住む人間の子供たちにキラキラとした目で絡まれて質問攻めにあった。その時、大人たちが陰口をしているのにガリアが気付いた。

子供たちと別れた後、宿についた一行は、受付の人に「すみません、今日8人で止まりたいんですが」とセルカが話すと、「今日は2人部屋の3室しか開いておりませんので、どういたしましょうか?」と言われた。

セルカが「どうしようかみんな?」と聞いてきた。

「とりあえず、エレーナとリーシアとセルカで1部屋、ヴェルカと私で1部屋、ジャンとカイとソルトで1部屋ってことにするのはどうじゃ?」とガリアが提案してきたのでその部屋割りになった。

「それではお部屋は2階の203、207号室と、3階の301号室になります。お風呂は1階のこちら受付の奥にありますのでご利用ください。おひとつ注意いただきたいのですが、亜人の方の入浴可能時間ですが、23時から5時までとなりますのでその時間内でお願い致します。」と受付に言われた。

自分は「さて、先ご飯食べてきていいよー。とりま自分は部屋いって落ち着いてくるわー。重い荷物あるなら持っていくから預けてくれ。」と言って荷物を受け取った後、301号室のカギを受け取って部屋に向かった。

カイは部屋についたとたんなんか眠気がすごい…と寝てしまった。

一方そのころ、食堂組は「このウサギ肉のシチューおいしいね。」とセルカとヴェルカが絶賛していた。「まさかこの世界でシチューを食べれるとは~。」とエレーナもおいしそうに食べていた。リーシアとガリアの方はスプーンの進みが遅かった。「どしたの」とヴェルカが聞くと、リーシアは「さっき自分で生成したキノコ食べたら満腹になる効果のあるキノコだったっぽくてお腹いっぱいなんだよね…」、ガリアは「キノコ嫌いなのにシチューにいっぱい入ってる…ちょっとお手洗い行ってくるね。」とかえってきた。「了解」とセルカが反応した。因みにジャンとソルトはその間に3杯目のおかわりを要求していたという。

30分くらいしてセルカが食べ終わった。「じゃぁ、私は部屋の方に行くねー」といったので「了解―」ガリアとヴェルカが反応してセルカは席から立ち上がって部屋の方に向った。

セルカが自分の部屋の手前につくと、そこにネズミが歩いていた。

なんだネズミかと思って気にせず部屋には入っていった。

その時、「キャァァァァ!!」上から悲鳴が上がった。

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