量産型の先が予想できる小説で満足している貴方にこそ是非読んで欲しい。

転生？悪役令嬢？婚約破棄？逆行？チート？ざまぁ？たしかにそれらの流行物も面白いだろう。けれどこの作品はそれをさらに上回る、面白くなる予感があるのだ。「アリスの世界観だってよくあるじゃないか」そうだ、しかし読めばわかる。
そもそも主人公の配役がアリスではない。よりにもよって、【ジャバウォック】である！ここですでに面白い。「それでも世界観的に流れの予測はできるのは流行り物と同じじゃないか」…本当に？本当に予測できるだろうか。自分は出来ると思わない。それに、例え予測できたとしてもそれだけで終わる作品ではないのだ。自分自身の価値観、他者との価値観の差異、性別への疑問、考えさせられる題材が盛り込まれている。よくある中身の無い薄っぺらい小説ではない。それだけでも読む価値は充分にある。と、薄っぺらい量産型小説を書いた事のある自分は思うのだ。