ユニークな世界設定と個性豊かなキャラクター達が魅力的

「産業革命期の地球程度の文明発達をしたファンタジー世界」という世界設定がとても面白いものであると感じました。
「エルフ」や「獣人」といったファンタジー世界要素と「電気」「ビル」等の近代テクノロジーの産物がうまく調和しているため、この小説の世界にどんどん引き込まれます。
キャラクターに関しては主人公のアルバート、アルバートの部下であり鬼族の娘のアンナ、テント村の村長でエルフの族長とも深い関係を持つタルヴォ等、それぞれのキャラクターは、たとえ久しぶりの登場でも「あぁ、こいつか」と思い出せる程の強い個性を持っており、読めば読むほど彼らたちの世界に引き込まれていきます。
最後は大団円で終わるのも私は大好きです。