DAY 2

 昨日は疲れが溜まっていて変に気が張っていたのかもしれないと、早く寝たのが功を奏したようで、頭も気分もスッキリとした良い朝だった。今日もいつものように会社に行く支度を済ませアパートを出て駅に向かうが、また昨日と同じ妙な視線を感じて立ち止まる。


 ――誰だろう? 昨日より視線が強いような気もする。


 不審者なら捕まえられないにしろ警察に届けを出すのに誰なのか特定したいと、ポケットに入れてあった携帯電話を手元にだしメールでも見ている風を装いカメラモードに切り替え周囲を探るように注意深く視線を走らせていると、頭上からボトリと何かが肩に落ちてきた。


 驚いて自分の肩を見ると、鳥の糞がベットリと付いておりティッシュで拭いてどうにかなる状態ではなく、急いで来た道を戻り家で着替えをする。


 ――もう、最悪!!


 すっかり視線のことなど忘れ、汗をかきながら会社に急ぐが二本電車を逃し遅刻をしてしまい、朝の清々しかった気分は消えていた。

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