DAY 1

 いつもと変わらず最寄りの駅へと早足で向かっていると、妙な視線を感じ歩く速度を落とし周囲を窺う。アパートで女の独り暮らしをしていることもあり警戒心は自然と身についていた。注意深く歩く人や木陰などを見るが不審者らしき人影は確認できず、木に留まった鳥の鳴き声が聞こえるだけだった。気のせいかとホッと胸を撫で下ろして再び早足で歩き出した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る