Another day comes

天馬 聖

第0話



 深い森におおわれた、この土地には神々が住んでいる。

 神々は天まで届く大きな柱のもと、聖域を守って来た。

 あまたの長い年月も、神々はそこに有り続けた。

 聖域を侵すものを決して許さず、恐れ多い存在。

 人間を守り、しかして閉じ込める存在。


 神々の行いは、救いと争いの繰り返しだった。

 時に、その身体を救いとして人間に差し出した。

 そう思えば、気まぐれに人間を襲い命を奪う。

 人間にとって、神々とは理解の外にあるもの。

 禁忌の存在。


 故に、人はそれを荒ぶる神ーーアラガミと呼んだ。



0



 森の奥から、甲高い音が響く。

 木々に反響した音は、耳が痛いほど鋭い。硬い金属がぶつかり合い、削り合う音だ。

 日は暮れかけていて、森の中に光はぼんやりとしか届いていない。その中で、削り合う金属の火花が、一瞬だけ当たりを照らす。

 その瞬間だけ、アラガミの姿がはっきりと見える。

 全長10メートルほど。大型のアラガミだ。いくらアラガミの森へ足を踏み入れたとして、このスケールに遭遇することは稀だ。運が悪かったと言うしかない。

 それでも、ただ殺されるわけにはいかない。抗わなければ。

 アラガミの四肢は鋭い爪を地面に突き立て、さらに頭からも大きなツノを一本はやしている。ただ獲物を串刺しにすることに特化したフォルム。他の生物のように、食べる、寝る、生殖する、と言ったことは全て無視している。

 ただ圧倒する。その姿は、それだけに特化したものだった。

「殺してやる」

 そんなアラガミに対して、ハルはつぶやいた。

 齢10にも満たない少年である。本来ならば、こんな場所にいるはずもない少年。

 そんな少年の右足が、土を抉るほどの力で大地を蹴り、正面から真っ直ぐにアラガミへと飛びかかった。

 アラガミの咆哮が空気を震わせ、ハルへと襲いかかる。

 それを切り裂くように、ハルは右手を振り下ろした。

 ハルの右手がアラガミのツノとぶつかり合い、激しい火花を散らす。

 当然、生身の右手でアラガミに対抗できるはずはない。ハルの右腕は、アラガミと同様の異形のものだった。

 それらは、明らかに自然界にいる他の生物と異なる。表面は石のような材質だが、硬度は比べ物にならない。人工で作り出せる金属とも、全く違うものだった。

 何度も森に響いていた音は、まさしくこれが削り合う音だったのだ。

 薄暗い森の中に生まれた光は、ハルの右手に向かって収束していった。その爪は真っ直ぐに突き立てられ、アラガミのツノを穿っていた。

 ハルは右手を支点にして、アラガミの体に取り付いた。そして、ツノをへし折るように身体に力を込める。右脇にツノを挟み、足を掛けて背中を反った。

 アラガミはハルを振り払うため頭を振る。しかし、振り払えない。簡単には引き剥がせないほど、ハルはアラガミのツノを深く抱え込んでいた。

 再度、アラガミが声を上げる。しかし、さっきの空気を震わせる恐ろしさはない。甲高い耳障りな音だった。

 ハルの身体に力が込もる。今にもアラガミのツノをへし折りそうだ。

 アラガミはどれだけハルを振り回しても、ツノから引き剥がせないとわかり、近くにあった木に向かって思いっきり頭を振り抜いた。

 このままでは木に叩きつけられて潰されてしまう。ハルはとっさにツノから手を離した。当然、頭を振り回す遠心力によって、彼は森の奥へと投げ飛ばされてしまう。

 ハルは身体を丸めて、防御体勢をとった。アラガミと木の間に挟まれることは避けても、このままどこにぶつかるか分からない。十分に危険だ。

 それでも、ハルにとってこの展開は願ってもなかった。

「アオ!」

 本当に僅かな時間だった。

 ハルを投げ飛ばしたアラガミは、急所である首元を大きく曝け出していた。そこへ、ハルと同じくらいの体格の少女が、身体を滑り込ませていた。

 アオと呼ばれた少女。その少女の右手もまた、異形のものだった。

 少女の拳が、アラガミの喉元へ突き刺さる。

 その拳は、アラガミの装甲を打ち砕き、少女の10倍はあろうかという巨体を後へ下がらせた。

 鋭い一撃。

 アラガミの体格が大きくなれば、それだけその装甲も厚くなる。いくら神の腕を持つ左利きであっても、これだけの力を持つ者は普通ではない。幼子であればなおさらだ。

 しかし、ただ力が強いだけでは戦いには勝てない。いくつもの要素が戦局を作っていく。

 アオの一撃を受けたアラガミは、一歩後へ下がったが倒れはしなかった。それどころか、後退した身体から首を鞭のようにしならせ、アオを横から薙ぎ払った。

 ただの野生生物ならば終わっていた攻防だった。足りなかったのは経験。首元に一つ穴を開けた程度では、この規模のアラガミを殺すには至らなかった。

 右手を前にして攻撃を受けるが、それくらいで衝撃を受け止められるものではなかった。アオは身体ごと吹き飛ばされた。


 ーー死ぬこと。別にそれ自体はどうでもいい。ただ、意味のない死は許されない。


 ここでこのアラガミを殺すことが絶対だ。そのためなら何がどうなっても構わない。

 自身が吹き飛ばされ、ともすれば木に叩きつけられて死ぬかもしれない状況で。アオはいっさいアラガミから目をそらさなかった。

 何か一つでも勝機を見逃さないために。殺すことを諦めない。

「そうだね、アオ」

 言葉と同時に、後から抱き止められた。

 ハルが少女を守るようにして包み込み、2人は地面を転がった。

「ーーハル?」

 少年の名前を呼ぶ声は小さく、そこにはいくつもの感情が重なっていた。

 自分を庇っている場合ではないだろう。それよりもまずはアラガミを倒すことを優先するべきだ。彼の行動の意味がわからない。

 でもーー

「ここだと思う」

 ハルの異形の右手が、後からしっかりとアオを抱きしめた。そこから伝わる熱と、迷いのない言葉。それは、アオと同じ覚悟を示していた。

 意味のない死は許されない。だから、目の前に死が近づいているのなら、それには命を賭して抗わなければならない。

「そうだね、ハル」

 ハルとアオ。

 ここに少年と少女の命を賭ける場所が決まった。

 敵は大型アラガミ。10メートルを超える巨体で、子供2人で戦えるような相手じゃない。それを殺そうというのだ。まともな方法であるはずがない。

 それでも、それを叶えるのがーー


 ーー神の手だ。


『ーーーーーー!!!!』

 悲鳴ではない。2人とも歯を食いしばっている。それでも漏れる空気が、不協和音を奏でる。

 ハルとアオ。2人の右腕は大きく膨らみ形を変えていく。

 まるでそれ自体が一つの生物であるかのように、少年少女の肉体とは釣り合わないアンバランス。

 異形が現れる。

 ハルの右手は巨大な剣と化していた。自分の身長を超える大きさで、普通に考えれば武器として役に立たない代物だった。

 だが、ハルはその右手を軽々と持ち上げ、アラガミに向かって一直線に飛びかかった。

 大剣を振りかぶっての跳躍。明らかにハルの身体能力が底上げされていた。右腕だけではなく、身体中の筋組織が作り替えられているようだった。

 ハルはアラガミの頭に向かって思いっきり大剣を振り下ろした。

 アラガミはそれをツノで受ける。大型のアラガミと子供の攻防が拮抗していた。

 ハルの一撃の重さは、アラガミの足元の地面が窪むほどだった。しかし、アラガミのツノを切り落とすには至らなかった。押してはいるが、押し切れはしない。

 その時ハルの後から、一条の光がアラガミの前足を撃ち抜いた。

 アオだ。

 アオの右腕は大口径の銃へと変形していた。手のひらからライフルの銃身が伸び、さらに指が変形して脚の代わりになりそれを支えている。

 アオに右の前足を撃ち抜かれたアラガミは、僅かにバランスを崩した。しかしすぐに傷口の筋組織が結合を始め、自己修復をしてしまう。

 その僅かな時間で、ハルは再びアラガミに攻撃を打ち込んだ。今度は左の前足を砕くつもりで一撃を打ち込む。

 ハルの攻撃はまたもアラガミの左前足を貫通したが、それもすぐに自己修復が行われる。それでも、アオの攻撃は確実にアラガミに通用していた。

 ここで2人の役割分担が決まった。

 ハルはただひたすらアラガミに肉薄し、その足を止める。アオはその中でアラガミの隙を見つけ、狙撃する。

 オフェンスとディフェエンス。

 少年と少女は、言葉を交わすこともなく自分のやるべきことを理解した。

 アラガミの攻撃は、基本的にツメとツノだ。自己修復はやっかいだが、攻撃のパターンは限られてくる。

 ハルは冷静にアラガミの動きを見極め、その攻撃を避けながら斬撃を叩き込む。問題は、アラガミの大きさだった。

 当たり前だが、身体が大きければ大きいほど力が強い。距離を取らずにいれば、僅かに攻撃がかすめただけでも、そこの肉をえぐられてしまう。

 アオの弾丸がアラガミを少しずつ削り取るように、ハルの身体もアラガミの攻撃で少しずつ削られていた。

 自己修復ができるアラガミとは違い、ハルにはそんなことは出来ない。そうなれば時間が経つほど、ハルとアオが不利になっていく。

 そうなる前に決着を付けなけければならない。

 自己修復をするアラガミを殺す方法は、首を落とすことだ。アラガミはサイズに変わりなく、この方法以外に殺すことはできない。

 ハルがひたすらアラガミの足を止め、アオが徐々にアラガミの装甲を削っていく。最初は動きを止めるために足回りから。そして次第に首回りへ。確実にアラガミを追い詰めていく。


 ーー届く……


 ハルはそう確信した。このまま続けていけば、アオの銃弾は確実にアラガミの首を撃ち落とす。

 しかし、もう一つ別の確信もあった。それは、アオがアラガミの首を落とす前に、間違いなくハルの命が尽きるということだった。

 ハルの意識はすでに朦朧とし、右腕と左目以外の感覚があやふやだった。むしろ、それ以外は役に立たないし、必要ない。どれだけ両足が、左腕が、腹が、頭が、もう一つの目玉が削り取られようが、関係ない。

 眼前のアラガミの攻撃を避けて、力任せにアラガミの身体へ右腕を叩きつける。そこが急所だろうが違うかろうが構わない。身体が動く限り、ハルに他の役割などできないのだから。

 肝心なところで役に立たない。

 自分の身体なんだ。限界がすぐそこにあることだけは否応なしにもわかった。

 だったらその限界が来る前に、価値ある命の使い方をしなければ。

 ハルはアオの動きを目で追いかけた。

 アオは周りの木々を飛び移りながら、アラガミの後へ回り込んでいる。死角になる場所から、確実にアラガミに攻撃を仕掛けている。

 絶好の位置取りだ。これなら、アオが勝機を見逃すことなどありえない。

 ハルは手足のちぎれかけた身体で、勝利を掴むために動いた。

 ツメの攻撃は無視して、ツノにだけ意識を集中する。

 アラガミがハルを串刺しにしようとしたとき、その攻撃を身体で受け止めて動きを止める。そうすれば、アオなら至近距離でアラガミの首元へ銃弾を叩き込んでくれるはずだ。

 シンプルだが、確実な手段。ハルはアラガミのツノへ狙いを定めた。

 まさに狙い通り、ハルを串刺しにしようとアラガミのツノが襲いかかってきた。

 心臓は避ける。即死してはダメだ。腹で受け止めるんだ。

 ハルが覚悟を決めた瞬間。


 ーードンと肩を押された。


 ハルは予期せぬ方向から押されて、数歩タタラを踏む。

 そして、元いた自分の場所へ目を向けると、そこにはアラガミに腹を貫かれたアオの姿があった。

「……」

 刹那で放棄していた脳細胞に血液を巡らせる。

 ーー役割が入れ替わった。

 ーー必要なことをしなければ。

 ハルは右腕の大剣を肩に抱えて、力の限り飛び上がった。

 アオがアラガミの身体を抑えていてくれる。アオの銃撃のおかげで、首元の装甲は随分と削られている。これならハルの斬撃でも、アラガミの首を落とすことが出来るだろう。

 いや、出来るだろうじゃない。確実にするんだ。間違いなくここで終わらせる。

「おおおおおおおーー!!」

 腹の底から息を吐き出し、全身から空気を絞り出す。体の中から余計な隙間を全てなくす。大剣を中心にした一つの塊となる。

 アラガミの首元で最も装甲が薄くなったところへ目掛けて、文字通り全身で大剣を振り下ろした。

 最初に、耳障りな金属音と激しい火花。

 次に、ハルの手元には肉を切り裂く確かな手応え。

 最後に、何もなくなる。

 ハルの大剣はアラガミの首を切り落とし、その勢いのまま地面に突き刺さり動きを止めた。そうやって役目を終えた大剣は、ようやく主人へ意識を戻した。

 地響きを立て、アラガミの身体が倒れる。その頭は身体から少しだけ離れた場所へ転がっていた。そして、そのツノのさらに先に、アオが横たわっていた。

 ハルは僅かに視力が残る左眼を頼りに、アオの元へと向かった。

 ここでようやくハルの頭に、アオのしたことについて考える時間ができた。

 あり得ないことをアオは犯した。

 どう考えても、ハルがアラガミの動きを止めてアオがとどめを刺すべきだった。そうすれば、命を落とすのはハルだけで済んだのに。

 アオは生き延びて、もっと別の場所で命を使うことができたはずだ。

 これは、命の無駄遣いにしかならない。

 ハルは足を引き摺りながらでも、アオの元へ辿り着かなければ気が済まなかった。

 ーー意味がわからない。

 ーー理解ができない。

 より優れた個体が残って、集落を守らなければならない。当たり前のことだ。それなのに、アオの行動は完全に理に反している。

 ーー何がしたかったんだ?

 確かめずにいられない。

 ハルはアオの頭を抱き上げた。

 アオの眼は朦朧として、喉から噴き上がる血で言葉もまともに喋れない。それは分かっている。それでも、ハルはこう言わずにいられなかった。

「どうして?」

 そう尋ねたハルの顔が、どれほどおかしかったのだろうか。アオは笑って答えた。

「ーーった……」

 確かな言葉は聞こえなかった。でも、その唇と表情から明らかに読み取れた。

 アオは確かにこう言った。口から血を噴き出しながら、震える唇で。


 ーーよかった……と。

 

 その言葉を聞いた瞬間、ハルは狂った。

 確かにそう言った。  

 何がよかった。

 良いわけがない。

 良かったことなんてひとつもない。

 意味がわからない。

 ふざけるな。

 命の役割を果たした者に、さらなる重荷を背負わせるのか。

 関係ない。

 死なせない。


 ーー死なせない。


 本来ならあり得ないこの感情。

 それぞれの命には役割があり、それを果たしたなら次の命へ生まれ変わる。それが当たり前の、命のことわり。

 ーー円の理(ことわり)。

 命が役割から外れてしまえば、そのまま円の理から外れてしまう。

 わかっている。ずっと教えられてきたことだ。

 それでも、もうハルは止まれなかった。

「よこせ」

 ハルは倒したアラガミの身体に向かって手を伸ばした。

 戦士の右腕。

 神の手。

 それはまさに、アラガミの細胞から作られたものだった。

 戦士となる子供は幼い頃に右腕を切り落とし、その代わりにアラガミの細胞を移植する。そうやってアラガミと同じ力を持つ腕を手に入れるのだ。

 子供によってはアラガミの細胞増殖が勝り、全身がアラガミになってしまうこともある。

 アラガミの細胞は大きな力をもたらすが、同時に人間としての死も隣り合わせにあるのだ。

「もっとよこせ」

 そんなことは全部分かった上で、ハルはアラガミの身体に右手を突き刺した。

 神の手は変形しながら、アラガミの体内をどんどん伸びて進んでいく。

 目標は心臓。

 頭を失ったアラガミの身体が、ハルを取り込もうと体組織を伸ばしてくる。

 身体に巻きつき、傷口から体内へ侵食する。

 それでも構わない。

 アラガミが侵食すれば、その部位は自己修復されていく。

 力がさらに増していくのだ。

「お前の命をよこせ!!」

 たどり着いた。

 ハルの右腕がアラガミの心臓を掴み、それを根こそぎ引き抜いた。

 アラガミの心臓は新しい宿主を求め、ハルを包み込んでいく。

 それは禍々しく赤黒く、何か良くない光景だということは間違いなかった。しかしそれでも、それは強い命の輝きを放っていた。

「アオ」

 ハルはアラガミの心臓をアオの元まで届けた。

 ハルに絡まっていたアラガミの心臓は、アオにもその触手を伸ばした。

 それはまさに犯すように、でも優しく、確実に、身体の奥の奥まで、ゆっくりと手を伸ばしていった。

 2人を禍々しく赤黒い光が包み込んでいく。

 それはまさに、命の色だ。



 数時間後。

 2人を探しに来た集落の大人たちが、その場所へたどり着いた時には森は完全な闇の中にあった。人々が持つ松明の明かりだけが辺りを照らしていた。

 そんな彼らが見つけたものは、変わり果てた2人の姿だった。

 碧い光と、紅い光。

 大人たちはしばし立ち尽くして、2人の姿に目を奪われてしまった。

 アオを守るようにしてハルが覆いかぶさり、軽々しく2人の間に入り込めない。そんな風に思わせるくらい、完成させらた世界の中にいた。

 アオの髪は半分だけ碧く染まり、それはゆらゆらと風とともに踊っていた。松明の明かりに照らされてキラキラと光を放つ。それはどこか幻想的な美しさがあった。

 対して、ハルは気を失っても右目だけが大きく見開かれて、はっきりと大人たちを睨みつけていた。赤黒い光を放ちながら、そこには敵意が満ちていた。


 美と醜。

 光と闇。

 碧と紅。

 

 やがて夜が明けて、光が世界を包み込む。

 その時ーー


「Another day comes」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る