第6話「開幕リード、失敗!」
「勝てば、あの
彼は、あっさりと食いついた。
「ただし、ゲームに影響するような命令を奴隷にするのは無しね。じゃないと、面白くないもの」
「いいぜ。その程度の条件、安いもんだ」
俺達が勝てば、
今度こそ、絶対に勝つ。
俺達は再び化学室のテーブルにつき、
今回は周囲に数十人のギャラリーが集まった。やはり、
どんな気持ちで見ているかは、分からない。
パートナーとして、しばらく隣にいたから分かる。彼女は感情を表に出さないタイプだ。
だからこそ、彼女が去り際に見せた悲しげな表情を見て、諦めるわけにはいかない。
「いくぞ」
今回は、俺が先んじてサイコロを投げた。
5、4、5、5、5。
いいぞ。『
「ふっ」
しかしこの出目を見て、
「何が
俺は、そう言って
「1ターン目は勝てると、思ったんじゃないか?」
「教えてやるよ」
「真の勝負師は、こういう時に出すんだよ。最強の出目をな」
6、6、6、6、6。
馬鹿な。
ヨットだと!?
「紙に書く必要も無い。俺の役はヨット、50点だ」
こんな時にも、神は俺を見放すのかよ……!
「そして、残念なお知らせが1つ。お前がどんな役を選ぼうと、
「
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