罪からの逃亡

@Dosumakkahu20060401

第1話 殺人鬼と罪

「いたか?」

「いやこっちにはいない」

「いったいどこに逃げたんだ、必ず見つけ出せ!」

都会の路地に男たちの叫び声が聞こえる、こんなどうしようもないような男を熱心に追いかけるなんてこの国の警察は暇なのか?

「へへ、ここまでくれば大丈夫か」

周りを見て警察がいないことを確認すると私は路地の真ん中に腰を下ろした。

私はいわゆる殺人鬼ってやつだ、この言い方はあまり気に入ってはいないがな。

なぜなら私は生きるために殺しをするようなやつとは違う金なんていくらでもある、

私が殺しをする理由それはいたって簡単死ぬためだ。

じゃあなんで警察から逃げているのかって?わざわざ捕まりに行くなんて馬鹿のすることだろう?これはただのゲームだ警察が私を捕まえるまで人が死に続ける命を懸けた鬼ごっこだ。

「お兄さん、顔色がすごい悪そうだけど大丈夫?」

「お前!どこから!」

油断してたというのもあるがこの少年の気配に全く気付かなかった。

「お兄さんもしかしてお母さんに捨てられちゃったの?えへへ、僕と一緒だね」

この少年が一人で話を進めていく。

「こっちにいたぞ!」

「ちっ、もうかぎつけてきやがった」

一人で逃げたいところだがここには何の罪のない少年がいる。

「お兄さん困ってるみたいだねここは僕に任せてよ」

そう言うと少年がおもむろにポケットから不思議なボールを出して地面にたたきつけた、するといきなりものすごい量の煙が出てきた。

「よくやった少年しっかりつかまっとけよ!」

私は少年をつかむと煙で回りが見えてない警察の横を避け自分のアジトまで走り抜けた。

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