第2話 友達だもん!
「ちょっと待って!女の子が好きだけど、みんなのことは友達としてしか思えない!」
私が3人に話すと、3人は争いを止めて急にこちらを向いた。
「じゃあ、友達辞めて今から彼女候補になるわ。」
「私も友達辞めて彼女候補ね」
「花も!彼女候補する!」
ちがうちがう!みんなのことは本当に友達としか思えないよ!
というか、友達3人が1人の人を求めて争うってなに!?私何かしたっけ?どういうこと?
「そもそも、なんでみんな私のことが好きなの?」
ついみんなに聞いてしまった。
「テストの点数が悪いから」
「トイレの時間が長いから」
「使った紙コップをいつまでも使うから!」
変だよ!なにそれ!なにその理由!
「せめてもっと他に無いの!?」
「たくさんあるけど照れ臭いじゃない」
「ここで言うことでは無いかな」
「花、愛ちゃんのこと好きー!」
照れ臭いって、彼女候補とか言っておいて。
でもどうしても3人は私にとって友達なんだよな。
好きって言ってくれるのは嬉しいけど、恋愛の"好き"
か...うーん...。
「ねぇ愛ちゃん。試しにさ、一人一人デートしてみない?それで少しでもときめいたり、なんか良いなって思ったら1ポイントもらえるの」
「ポイント制いいね!ドキドキしたりしたらポイントもらえる的な!」
「それで最後にポイントが多い子が愛ちゃんの彼女になれるの!」
「「いいね!」」
なにそれ!
「勝手に決めないでよ~!」
ポイント制って。というか、私は3人のこと友達としては好きだけど恋ではないからドキドキしたりしないんだけど...。
「じゃあ、明後日の休みの日!まずは私とデートしない?」
優から提案された。
「えー...デートかー...うーん...」
普通に遊びに行くと思えば良いのかな?
ならいいか!
私が承諾すると優は嬉しそうによっしゃと言った。
「来週は私、硬ね。」
「硬ちゃんの次は花!」
まあ、1対1で遊びに行くのも楽しそうだしいっか!
このときの私は知らなかった。
この先、ポイントがどんどん貯まっていくことに。
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